遊戯王カードWiki - 《一族の結束》のバックアップ(No.27)

《一族(いちぞく)の結束(けっそく)》 †

永続魔法
自分の墓地に存在するモンスターの元々の種族が
１種類のみの場合、自分フィールド上に表側表示で存在する
その種族のモンスターの攻撃力は８００ポイントアップする。

　種族統一で組まれたデッキには、大きな戦術強化が見込める嬉しい１枚である。
　800ポイントという上昇量は大きく、下級アタッカーの攻撃力は平均的な上級モンスターを超え、上級モンスターの攻撃力は最上級モンスターを超える。
　このカードをフィールドに維持できれば戦闘ではほぼ確実に優位に立てるだろう。

　似た立場の《強者の苦痛》と比較すると以下の点が劣るが、種族統一デッキならばこちらを優先して問題ない。

　なお、《強者の苦痛》の場合はこちらの《奈落の落とし穴》の効果を受ける相手のモンスターが少なくなってしまうので、一長一短である。
　また、《一族の結束》ならば《魔のデッキ破壊ウイルス》の媒体に使えるモンスターが増える点も見逃せない。

　墓地のモンスターの種族さえ統一されていればフィールド上の同種族のモンスターは強化される。
　そのため、フィールド上に強化する種族とは別の種族のモンスターが混ざっていても問題ない。
　例えば自分の墓地にあるモンスターが戦士族のみで、自分の場に戦士族と魔法使い族がいても戦士族だけは強化される。
　しかし魔法使い族モンスターが墓地に送られた?場合は、別の場所に除去しない限りこのカードの効果が消えてしまう。

　また、シンクロ召喚のギミックを取り入れているデッキでは腐ることがあるのが難点。
　汎用性の高い《氷結界の龍ブリューナク》等を積極的に使いづらくなる。
　とはいえ、【ＢＦ】や【アンデット族】で使えないかというとそんな事はなく、シンクロ召喚をあえて行わない戦術をこのカードによって取る事もできるだろう。
　このターンで決めてしまえるのなら《氷結界の龍ブリューナク》や《ダーク・ダイブ・ボンバー》などを積極的にシンクロ召喚するのも悪くない戦術である。
　また、《クリッター》や《魔導戦士ブレイカー》などの強力な制限カードを採用することも難しくなる。
　無理矢理にでも採用するのなら、除外・サルベージギミックが必要となるだろう。