一族(いちぞく)結束(けっそく)/Solidarity》

永続魔法
(1):自分の墓地の全てのモンスターの元々の種族が同じ場合、
自分フィールドのその種族のモンスターの攻撃力は800アップする。

 ANCIENT PROPHECYで登場した永続魔法
 墓地モンスター種族が1種類のみの場合、その種族攻撃力全体強化する効果を持つ。

 種族統一のデッキでは戦闘面での大幅な強化となる。
 下級アタッカー攻撃力は平均的な上級モンスターを超え、上級モンスター攻撃力最上級モンスターを超える。

 《強者の苦痛》と比較すると、デッキに依存する点、墓地モンスターが必要である点、相手からの直接攻撃ダメージを減らせない点で劣る。
 一方、レベル7以下のモンスターエクシーズモンスターでは変化量が大きい点、相手への直接攻撃ダメージを増やせる点では有利である。

 ただし種族の統一がほぼ必須となる為、汎用性の高いモンスターの採用が難しくなる。
 また、シンクロモンスターエクシーズモンスター種族統一も必要となるため、例え強力なモンスターであっても積極的には使いづらくなる。
 それでも採用する場合は、除外サルベージ等の墓地を操作するギミックが必要になるだろう。
 《レスキューラビット》《バトルフェーダー》といった自己除外型のモンスターペンデュラムモンスターは共存しやすいが、ハンデス召喚無効といったもので墓地に送られる危険もある。
 またこのカード自体のサーチが難しく、墓地に最低1体という条件から複数積んだ場合の手札事故にも注意が必要である。

 種族が統一されたテーマデッキであれば、このカード適用条件を満たしやすく、強力な支援となる。
 【BF】等はシンクロモンスター種族統一しやすい。
 発動条件を共有できる《不死武士》《ヴァイパー・リボーン》と併用するのも効果的。
 【悪魔族】にも採用しやすく、《魔界発現世行きデスガイド》《トラゴエディア》も問題なく投入でき、《カードガード》効果で簡単にこのカードを守ることができる。

 最大の弱点は、構築への縛りよりも、このカードの存在そのものが、相手情報アドバンテージを与えてしまうという点にある。
 《鳥銃士カステル》《No.101 S・H・Ark Knight》といったカードを出しにくくなる都合上、切り札モンスターを安心して出される可能性は上がる。
 1、2枚を共存させる事自体は可能だが、相手からすれば手札誘発に対するリスクが減る事に違いはなく、大量展開を行う隙を与えやすい。
 【魔法使い族】《エフェクト・ヴェーラー》でも1枚で止めきれない、【昆虫族】《増殖するG》ドローしても使う機会を得られないといったケースもあるため、手札誘発を有する種族でもこの欠点は無視できるものではない。

 この性質から、大量展開そのものを止められる、低速〜中速の【メタビート】的構成のほうが扱いやすいカードである。
 《強欲で謙虚な壺》と併用できれば、サーチの難しさや手札事故といった問題も多少は改善される。
 1度に同種族を大量に確保できるものも確かに相性は良いが、このカード分の消費を他に回す事でも瞬間火力が確保できる事も考慮する必要があるだろう。

関連カード

―類似効果

―名前関連

イラスト関連

このカードを使用する代表的なデッキ

収録パック等

FAQ

Q:「元々の種族」とありますが、《アンデットワールド》墓地種族アンデット族に統一されいても、適用されませんか?
A:はい、墓地に存在する悪魔族モンスター《アンデットワールド》によってアンデット族に統一されても、フィールド上のアンデット族モンスター強化されません。(09/06/14)

Q:フィールドには異なる種族がいても、効果適用されますか?
A:はい、墓地に存在するモンスター種族が1種類のみであれば同じ種族モンスター強化されます。(09/06/14)

Q:自分フィールドに複数枚このカード発動している時、効果は重複しますか?
A:はい、重複します。(09/04/18)

Q:自分墓地に別の種族が置かれた場合、このカードはどうなりますか?
A:効果適用されなくなります。勝手に破壊されることはありません。(09/04/19)


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