通常魔法 このカードの発動時にフィールド上に表側表示で存在する 全てのモンスターの元々の攻撃力と元々の守備力を、 エンドフェイズ時まで入れ替える。
Vol.7で登場した通常魔法。
元々の攻撃力と元々の守備力を一時的に入れ替える攻守逆転カードの開祖である。
場のモンスター全ての攻守を入れ替えるので、上手く使えば上級モンスターを守備力の高い下級モンスターで戦闘破壊することなどが可能。
しかしこのカードは単体では機能しないため事故を誘発しやすく、相手モンスターの守備力が低いという保証もないため、どうにも使いにくい。
速攻魔法ならそこそこ使えたが、それなら《ライトニング・ボルテックス》等の除去カードを積んだ方が手っ取り早い。
なお、後に相互互換と言える《反転世界》が登場している。
あちらはコンバットトリックに使用でき、攻撃時に除去されて無駄になるような事はない。
元々の数値を参照する点が有利に働く事は稀なので、こちらのメリットは通常魔法ゆえの即効性にある。
しかし1体を戦闘破壊する程度では割に合わず、複数の高守備力モンスターを展開して初めて真価を発揮するこのカードの場合、その即効性が活きる場面はあまり多くない。
《王宮のお触れ》と併用できるという見方もできるが、高守備力モンスターと相性の良いものには罠カードも多い。
それらを切り捨ててまで採用できる威力があるとも言いがたく、そこまで補助を行うならば初めから高攻撃力モンスターを展開できるギミックを用いたほうが効率的である。
また専用の構築が必要とはいえ、モンスターの展開と並行して入れ替えを行える《おジャマ・カントリー》も存在しており、相互互換というものの、これらに対し汎用性で劣る点は否めない。
《反転世界》と違い効果モンスター以外に対応する点も、必要カードが増え、安定性を損ないかねない。
エンドフェイズに低攻撃力を晒しやすくなる点もサイクル・リバース等で回避できるが、そうでなければデメリットでしかない。
採用するとすれば4枚目以降の《反転世界》という事になるが、その場合安定性が低下する点は留意しなければならない。
Q:入れ替えた後の数値は、元々の数値として扱いますか?
A:はい、元々の数値として扱います。(09/01/09)
Q:テキストに「発動時」とありますが、《右手に盾を左手に剣を》にチェーンされた《リミット・リバース》などで特殊召喚されたモンスターの攻撃力・守備力は入れ替わりますか?
A:いいえ、入れ替わりません。効果を受けるのはこのカードの発動時にフィールド上に表側表示で存在していたモンスターのみになります。(11/08/18)