*《&ruby(えんてい){炎帝};テスタロス/Thestalos the Firestorm Monarch》 [#t232f2b1]
 効果モンスター
 星６/炎属性/炎族/攻2400/守1000
 このカードの生け贄召喚に成功した時、相手の手札をランダムに１枚墓地に捨てる。
 このカードがアドバンス召喚に成功した時、
 相手の手札をランダムに１枚捨てる。
 捨てたカードがモンスターカードだった場合、
 相手ライフにそのモンスターのレベル×１００ポイントダメージを与える。
 そのモンスターのレベル×１００ポイントダメージを相手ライフに与える。

　[[RISE OF DESTINY]]で登場した[[炎属性]]・[[炎族]]の[[上級モンスター]]。~
　[[ランダム]]に[[相手]]の[[手札]]を[[墓地に捨てる]][[誘発効果]]を持つ。~
　この[[誘発効果]]は自身の[[生け贄召喚に成功した]]時に[[強制発動]]する。~
　[[アドバンス召喚に成功した]]時、[[ランダム]]に[[相手]]の[[手札]]を[[捨てる]][[誘発効果]]を持つ。~
　[[帝]]の名を冠した[[モンスター]]の１枚で、[[炎属性]]を司る。
 
　[[帝]][[モンスター]]は[[生け贄召喚]]による[[ディスアドバンテージ]]を即回復できる強力な能力を持つ。~
　この[[カード]]の場合は、[[生け贄召喚に成功した]]段階で「[[相手]]の[[手札]]を捨てさせ、時として[[ダメージ]]も与える」ことができる。~
　[[帝]][[モンスター]]中で唯一、「[[手札]]に干渉する」という[[ハンド・アドバンテージ]]に関する[[効果]]を持つ。~
　干渉対象が[[手札]]であるために比較的[[召喚]]するタイミングを選ばないのが利点で、他の[[帝]]のように[[フィールド]]の様子を窺う必要がない。
　[[アドバンス召喚に成功した]]時に[[ディスアドバンテージ]]を回復する[[効果]]を持つ[[帝]]の中で、唯一[[ハンド・アドバンテージ]]に関する[[効果]]を持つ。~
　対象が[[手札]]であるため、他の[[帝]]のように[[フィールド]]の様子を窺わず、比較的[[召喚]]するタイミングを選ばない。~
　[[《冥府の使者ゴーズ》]]や[[《ダーク・アームド・ドラゴン》]]、[[《オネスト》]]のような[[手札]]から突然飛び出してくる[[モンスター]]にも対処しやすい。~
　特に[[【ガジェット】]]や[[【デミスドーザー】]]等の[[コンボ]][[デッキ]]に対し、[[キーカード]]を[[捨てる]]事ができれば[[相手]]の戦術を崩せる。~
　[[《ダスト・シュート》]]や[[《マインドクラッシュ》]]を採用し、[[ハンド・アドバンテージ]]が重視する[[デッキ]]では、[[メインデッキ]]から投入できるだろう。~

　しかし、[[生け贄召喚]]の損失は取り戻せるのだが、他の[[帝]][[モンスター]]とは違って[[フィールド]]上で脅威となっている[[カード]]を潰すことができない。~
　[[手札]]で腐っている[[カード]]ならば直接の損失はなく、[[蘇生制限]]の無い[[上級モンスター]]ならば[[ダメージ]]は入るものの[[蘇生]]の機会を与えてしまう。~
　[[捨てる]][[カード]]が[[暗黒界]]や[[魔轟神]]等の対[[手札破壊]][[モンスター]]や[[《黄泉ガエル》]]等の[[墓地]]にいる方が良い[[モンスター]]の場合は逆に利用されてしまう。~
　一方で[[手札]]で腐っている[[カード]]ならば[[相手]]に損失はなく、[[蘇生]]の機会や[[暗黒界]]や[[魔轟神]]、[[《黄泉ガエル》]]等の[[特殊召喚]]の機会を与える可能性がある。~
　[[相手]]が積極的に[[墓地肥やし>墓地を肥やす]]を行う[[デッキ]]の場合は、喜ばれる事すらあり得る。~
　つまり、[[召喚]]するタイミング自体は比較的自由なのだが、「[[効果]]に不確定要素がある」という点で昔は評価が低かった。
　直接的な[[ボード・アドバンテージ]]を稼がないため、[[効果]]に不確定要素があるのが一つの弱点と言えるだろう。

　それでも、ほぼ損失なしで[[攻撃力]]2400の[[モンスター]]を[[召喚]]できるのは、十分な利点であることには違いはない。~
　特に[[【デミスドーザー】]]のような[[コンボ]][[デッキ]]に対しては、[[相手]]が[[手札]]に温存している[[キーカード]]を[[墓地に捨てさせる>墓地に捨てる]]事で計算を大きく狂わせる事ができる。~
//対[[【帝コントロール】]]においては、[[相手]]の[[帝]]を葬れる可能性がある分優位に立ちやすい。~
　対[[【ガジェット】]]においても、後続の[[ガジェット]]を捨てさせることができるため効果は大きい。~
　[[サイドデッキ]]に搭載し、このような[[デッキ]]に遭遇した時に入れ替えると輝くだろう。~
　[[《ダスト・シュート》]]・[[《マインドクラッシュ》]]により[[ハンド・アドバンテージ]]が重要視される[[環境]]では、[[メインデッキ]]から投入できる。~
　新たに登場した[[《邪帝ガイウス》]]の[[除去]]が非常に強力で、この時他の[[帝]]の採用率が多少落ちた一方で、これでカバーできない[[手札]]を潰せるこの[[カード]]の価値はそれなりに上がった。~
　結果として当時最弱の[[帝]]とまで言われていたこの[[カード]]は順位を大きく覆すことになった。
　総じて他の[[帝]]に比べ、先を読んだ行動に長けた[[モンスター]]だと言える。~
　この[[効果]]で[[相手]]の[[除去]][[カード]]を[[捨て>捨てる]]、さらにもう１枚[[除去]][[カード]]を使わせれば儲けもの。~
　[[帝]]の弱点である[[《エネミーコントローラー》]]や[[《竜宮之姫》]]による[[表示形式]]の変更にも対処しやすい。~

　この[[モンスター]]を[[召喚]]した場合、[[相手]]の[[手札]]に[[除去]][[魔法>魔法カード]]があっても、それを排除できる可能性があるのだ。~
　叩き落とす事に成功した場合、[[相手]]がそれでも[[除去]]で対処するのであれば、余計に[[カード]]を１枚消費する事になる。~
　この[[カード]]は自身の[[ビートダウン]]能力よりも、[[相手]]を消耗させる、いわば[[ビートダウン]]の[[露払い>《六武衆の露払い》]]に長けた[[カード]]なのである。~
　特に現[[環境]]では[[《冥府の使者ゴーズ》]]・[[《ダーク・アームド・ドラゴン》]]のような[[手札]]で[[特殊召喚]]機会を窺っている強力な[[モンスター]]や、[[《オネスト》]]・[[《バトルフェーダー》]]のような[[手札誘発]]の[[効果モンスター]]まで、[[破壊]]しておきたい[[手札]]の[[カード]]は余りある。~
　上手くそれらの[[カード]]を[[墓地]]に落とすことができれば、単なる[[露払い>《六武衆の露払い》]]以上の[[効果]]を発揮してくれる。~
-この[[誘発効果]]は[[強制効果]]である。~
たとえ[[相手]]の[[手札]]が[[《闇より出でし絶望》]]や[[暗黒界]]１枚とわかっていても、[[捨てさせ>捨てる]]なければならない。~
これらは[[【次元帝】]]等で[[除外]][[カード]]と併用する事で、ある程度克服できる。~
また、[[《冥府の使者ゴーズ》]]を[[ハンデス]]するつもりでそれ以外の[[モンスター]]を[[捨てる]]と、[[《冥府の使者ゴーズ》]]が[[特殊召喚]]されてしまう。

//+他の「[[帝]]」が場のカードを[[破壊]]して[[アドバンテージ]]を得るのに対して、このカードは[[ハンド・アドバンテージ]]を取るため。~
//+うまく[[《冥府の使者ゴーズ》]]を捨てさせられれば、[[相手]]に700ポイントの[[ダメージ]]を与えつつ、[[《冥府の使者ゴーズ》]]の[[特殊召喚]]機会を奪うため。~
//+場を空けるために強力なカードを[[手札]]に温存していることが多く、それらを[[墓地]]に落とせる可能性が高いため。~
-[[ダメージ]]量の判定は[[手札]]に存在するときの[[レベル]]で考える。(08/12/16)

-この[[誘発効果]]は[[強制効果]]。~
たとえ[[相手]]の[[手札]]が[[《闇より出でし絶望》]]や[[暗黒界]][[モンスター]]１枚とわかっていても捨てさせなければならないので注意。~
また、[[《冥府の使者ゴーズ》]]をハンデスするつもりでそれ以外の[[モンスター]]が落ちてしまうと、ダメージ効果に反応して[[《冥府の使者ゴーズ》]]が出てきてしまうこともあり、過去のデッキだが[[【ダークゴーズ】]]との相性は最悪である。
-[[GOLD SERIES 2011]]に再録された際、[[テキスト]]が「[[墓地に捨てる]]」から「[[捨てる]]」に変更された。~
[[効果]]として[[捨てる]]ので、[[除外]]される状況でも[[捨てる]]事ができるのを明確にするためであろう。~

-[[【次元帝】]]の場合は[[効果]]がより凶悪になる。~
[[捨てる]][[カード]]が[[墓地]]へは行かずに[[除外]]される為、弱点である[[暗黒界]]や[[《闇より出でし絶望》]]を気にする事無く[[手札破壊]]が行えるのだ。
//[[ダメージ]]を与える[[効果]]はなくなってしまうが、元々おまけ程度のものなのでそれほど気にならない。
-一般に、国内における「[[帝]]」内での評価は低いものであったが、2007年世界大会の優勝者と第四位者が３積みしていた。~
国内の選考会でも大量投入した[[プレイヤー]]が居たりと、その評価は上昇している。~

-[[ダメージ]]量の判定は[[手札]]に存在するときの[[レベル]]で考える。
//(08/12/16)

-「[[帝]]」[[モンスター]]全てに共通することだが、[[守備力]]が低いので注意すること。~
しかし、この[[カード]]は[[手札]]の[[《エネミーコントローラー》]]や[[《竜宮之姫》]]を落とせる可能性を秘めている。~
上級者は[[キーカード]]や[[除去]]手段は割と[[手札]]に温存する傾向があるので、被害が大きくなる可能性は高い。

--一般に、国内における「[[帝]]」内での評価は低いものであったが、2007年世界大会の優勝者と第四位者が３積みしていた。~
国内の選考会でも大量投入した決闘者が居たりと、その評価は上昇している。~

-コナミのゲーム作品において―~
[[World Championship 2007>ゲーム付属カード#zc3eaab5]]では対戦相手として登場。~
[[WORLD CHAMPIONSHIP 2007>ゲーム付属カード#zc3eaab5]]では対戦相手として登場。~
使用デッキは[[【次元帝】]]。~
《炎帝テスタロス》は１枚しか入っていないのに、[[《氷帝メビウス》]]が３枚、[[《雷帝ザボルグ》]]が２枚入っている。~
しかし、[[【次元帝】]]の弱点である手札事故を頻繁に起こし、[[帝]]が出てくることは少なく、[[【次元ビートダウン】]]としては中途半端すぎるデッキなので、あまり強くない。
[[【次元帝】]]の弱点である[[手札事故]]を頻繁に起こし、[[【次元ビートダウン】]]としても中途半端なので、あまり強くない。

--[[TAG FORCE3>ゲーム付属カード#jb54b06c]]では[[炎属性]]パック「バーニング・ノーブル」のパッケージを飾っているのにも関わらず何故か[[レアリティ]]が[[レア>Rare]]。~
ちなみに他の６体の[[帝]]もパックパッケージを飾っているが全て[[ウルトラレア>Ultra]]で収録されている。~
また同作品には「属性デッキ六人衆」というモブキャラがおり、各々のデッキに属性に合った[[帝]]が採用されているのだが、（イレギュラーな[[《光帝クライス》]]を除けば）この[[カード]]だけはなぜか採用されていない。
他の６体の[[帝]]もパックパッケージを飾っているが、全て[[ウルトラレア>Ultra]]で収録されている。~
また同作品には「属性デッキ六人衆」という対戦相手がおり、各々の[[デッキ]]に[[属性]]に合った[[帝]]が採用されているのだが、イレギュラーな[[《光帝クライス》]]を除けばこの[[カード]]だけなぜか採用されていない。

--このカードが登場する遥か昔、DM4の[[オリジナルカード]]の中に《&ruby(ほむらのみかど){炎の帝};》という[[モンスター]]が存在した。~
だがイラストには似通った点がなく、単なる弱小[[モンスター]]に過ぎなかった。

//--遊戯王ONLINE DUEL EVOLUTIONではシーズン8(2008/09/12)の[[制限改訂]]において[[準制限カード]]に指定されている。~
//他の[[帝]]が規制されたことにより[[【帝コントロール】]]において採用率が高まったため規制されたのだろうか。
//→制限解除
--遊戯王ONLINE DUEL EVOLUTIONではシーズン8(2008/09/12)の[[制限改訂]]において、[[準制限カード]]に指定されていた。~
他の[[帝]]が規制されたことにより[[【帝コントロール】]]において採用率が高まったため規制されたのだろうか。~
現在は[[制限解除]]されている。~

--遊戯王ONLINE DUEL EVOLUTIONでは、[[相手]]の[[手札]]が０枚の時に[[アドバンス召喚]]すると[[効果]]が[[発動]]しない。~

-原作・アニメにおいて―~
アニメGXにおいて、｢十代vs岩丸｣戦で登場。~
美寿知が平凡な四人の決闘者に与えた力の一つである、｢四[[帝]]｣の一体。~
十代たちが修学旅行で童実野町を訪れた際、精霊が外に出られないように結界を形成した。~
称号は｢燃え滾るマグマ｣。~
決闘時においては戦闘の機会はなく、《休火山》によって[[手札]]に加わり《デミウルゴス ＥＭＡ》の[[生け贄]]となるにとどまった。~
十分な能力を持ちながら、使い手に恵まれなかった不遇の[[モンスター]]である。

-神話・伝承において―~
炎帝は神農とも呼ばれ、古代中国の伝説に登場する皇帝である。~
三皇五帝の三皇の一人であり、医薬と農業を司る神とされている。

**関連カード [#ob13ba46]
-[[帝]]

-[[《ヘルフレイムエンペラー》]]
-[[《炎帝近衛兵》]]

―[[効果]]関連
-[[《無情の抹殺》]]

**このカードを使用する代表的な[[デッキ]] [#u03a167b]
**このカードを使用する代表的なデッキ [#u03a167b]
-[[【帝コントロール】]]

**収録パック等 [#lfe014a4]
-[[RISE OF DESTINY]] RDS-JP021 &size(10){[[Super]],[[Ultimate]]};
-[[EXPERT EDITION Volume.3]] EE3-JP081 &size(10){[[Super]]};
-[[ストラクチャーデッキ−灼熱の大地−]] SD3-JP011
-[[ストラクチャーデッキ−帝王の降臨−]] SD14-JP011
-[[GOLD SERIES 2011]] GS03-JP006 &size(10){([[Gold]])};

**FAQ [#d3f81c63]
Ｑ：[[手札]]を[[捨てる]][[効果]]で[[相手]]の[[手札]]の[[モンスター]]が[[墓地]]へ行かずに[[除外]]された場合は[[ダメージ]]は発生しますか？~
Ａ：その場合でも[[ダメージ]]を与えます。(10/05/21)~

Ｑ：[[ハンデス]]と[[ダメージ]]は同時ですか？~
Ａ：同時になります。(10/07/05)

//質問だけの投稿はお止めください。ここは｢質問と、それに対する事務局の回答｣の両方を同時に記述する項目です。
//質問と回答を記述する場合、事務局に質問した日付を(05/01/01)のような形式でＡ：の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『Ａ：（発売をお待ちください）』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問がございましたら遊戯王エキスパートルールHPで調べるか、ルール質問BBSを利用してください。