遊戯王カードWiki - 《化石調査》のバックアップ(No.88)

《化石調査(かせきちょうさ)/Fossil Dig》 †

通常魔法
(1)：デッキからレベル６以下の恐竜族モンスター１体を手札に加える。

　ANCIENT PROPHECYで登場した通常魔法。
　レベル６以下の恐竜族１体をサーチする効果を持つ。

　恐竜族のサーチカードであり、同じく特定の種族を対象としたサーチ魔法である《増援》や《炎舞－「天キ」》と異なり上級モンスターも選択できる。
　《魂喰いオヴィラプター》をサーチして召喚すればレベル７以上の恐竜族もサーチできるため、間接的にメインデッキの全ての恐竜族をサーチできる。
　【ジュラック】における《ジュラック・グアイバ》を筆頭に全ての【恐竜族】で有用であり、３枚入れれば目当ての恐竜族をかなり引き寄せやすくなる。

　一方で《増援》のように、【恐竜族】以外のデッキで、このカードと特定の恐竜族が何枚かだけ採用されているといったケースは、現在はほとんど見られない。
　サーチ可能な恐竜族には、一部のジュラックや《ハイパーハンマーヘッド》や《暗黒ブラキ》など、デッキを選ばず使えるそれなりに汎用性の高いものも確かに存在している。
　それでも「多種多様な効果を状況に合わせて使い分ける」という機能性は今一つで、【恐竜族】で使う場合でも、選択肢の少なさから結局手詰まりになる場合も少なくない。

上級モンスターもサーチできるのは特有の強みであるが、やはり上級のサーチ先にも除去や特殊召喚などの汎用性のある効果を持つものは少ない。
ペンデュラムモンスターをサーチできる最も簡便なカードの１つではあるが、そのサーチ対象のペンデュラムスケールは３～７止まり。
総じて、せっかくの広いサーチ範囲が現在のカードプールでは中々活かしきれておらず、他デッキへの出張実績もさほど向上はしていない。

同じく特定の種族をサーチする魔法カードである《増援》（戦士族）や《炎舞－「天キ」》（獣戦士族）と違い、このカードには規制経験がない。
それらの場合、サーチ先の戦士族全体が質量共に最高水準、かつ多くの実戦派カテゴリに関わったり、片や獣戦士族も統一カテゴリや強力な出張戦力が環境トップで輝いたりという背景がある。
特に《炎舞－「天キ」》は【炎星】の衰退と共に制限解除され、【十二獣】の登場で再び制限カードに指定されているのを見るに、「その時強いカテゴリの種族が何であるか」という要素は非常に大きい。
- 環境で恐竜族が活躍した例は、エヴォルカイザーの全盛期にその素材として《ジュラック・グアイバ》や《セイバーザウルス》が使われていた程度である。
  これらはリクルート等が主となるため、むしろサーチしてしまうと邪魔になってしまう等の問題からこのカードはあまり採用されなかった。
  実際このカードが一番採用されたのは、《俊足のギラザウルス》程度しか恐竜族を投入していない【ゼンマイ】であった。
  ちなみにこのカードが登場する以前の環境では、ガジェット等に強い《ハイドロゲドン》が【スタンダード】に投入されていた時代もあった。