遊戯王カードWiki - 《仮面魔獣デス・ガーディウス》のバックアップ(No.66)

《仮面魔獣(かめんまじゅう)デス・ガーディウス/Masked Beast Des Gardius》 †

効果モンスター
星８/闇属性/悪魔族/攻3300/守2500
「仮面呪術師カースド・ギュラ」「メルキド四面獣」どちらかを含む
生け贄２体を捧げない限り特殊召喚できない。
このカードがフィールドから墓地に行った時、
デッキから「遺言の仮面」１枚をフィールド上モンスターに装備させ、
デッキをシャッフルする。

　｢遊戯王デュエルモンスターズ５エキスパート１｣攻略本下巻　付属カードで登場した闇属性・悪魔族の特殊召喚モンスター。
　特殊召喚に特定の生け贄が必要な召喚ルール効果と、墓地へ送られた時に《遺言の仮面》を装備させる誘発効果を持つ。

　召喚条件が定められているが、専用構築ならば出すのはそう難しくなくステータスも《青眼の白龍》を上回る。
　レベル８の闇属性で《トレード・イン》と各種ウイルスに対応しており、墓地へ送られた後も《Ｅ－ＨＥＲＯダーク・ガイア》の融合素材にできる。

　生け贄に必要な《仮面呪術師カースド・ギュラ》と《メルキド四面獣》は通常モンスターのため《レスキューラビット》で場に揃えやすい。
　リクルートできる枚数では劣るが《キラー・トマト》ならば属性サポートの共有も可能となる。
　また、「どちらかを含む生け贄２体」であり、もう片方に《切り込み隊長》や《黄泉ガエル》を使うことでもすぐに召喚できる。
　加えて生け贄召喚ではなく特殊召喚なので、羊トークンや特殊召喚したターンの綿毛トークンを生け贄に捧げるのも有効である。

　破壊され墓地へ送られた後も《遺言の仮面》でコントロール奪取効果を発動でき、ボード・アドバンテージの損失を軽減できる。
　この効果は戦闘や効果による破壊だけでなく、生け贄で墓地へ送ってもタイミングを逃さない。
　相手からすればなかなか厄介な効果と言えるが、除外やバウンスには対応しておらず、《激流葬》等で相手共々一掃された場合は不発となる点には注意。

　また、《サクリファイス》等で装備カード扱いになっているこのカードが墓地へ送られても、《遺言の仮面》は装備される。
　墓地のこのカードを《甲虫装機エクサビートル》に装備させ、能動的にコントロール奪取を狙うのも良いだろう。
　相手フィールド上にモンスターがいない場合も元々の攻撃力が高いので、そのまま戦闘に参加させる攻撃力を得ることができる。

《遺言の仮面》の装備対象はコントローラーを指定せず、また、装備モンスターの「コントロールを得る」のではなく「コントロールが移動する」効果である。
墓地に送られた時点で自分フィールド上にしかモンスターが存在しない場合、これに《遺言の仮面》を装備させ相手に渡す必要がある。
一応、意図的な送りつけにも使えるという事ではあるが、活用できる場面はそう多くないだろう。

《遺言の仮面》はデッキ内からしか装備できないため、枚数には注意が必要である。
《遺言の仮面》自体や《カードトレーダー》・《ゴブリンのやりくり上手》・《転生の予言》等で戻す事は可能だが、基本的にはいずれもディスアドバンテージを負う。
一応《カードトレーダー》などの手札交換系ならば《レスキューラビット》採用時に《仮面呪術師カースド・ギュラ》等をデッキに戻すことにも使えるので、多少のシナジーはある。

テキストが昔のままであるため分かりにくいが、特殊召喚モンスターであり通常召喚は出来ない。
ただし、正規手順で特殊召喚した後は蘇生・帰還できる。
また、「墓地に行った」とは「墓地へ送られた」ということである。

召喚条件となる《仮面呪術師カースド・ギュラ》と《メルキド四面獣》が、両方ともBEGINNER'S EDITION 1のリニューアルにあたり収録されなくなった。
このカード自体も初出以来絶版となっており、入手・特殊召喚共に難しい。

海外ではTactical Evolutionのスペシャルセットで《遺言の仮面》と一緒に収録されている。
こちらではきちんとテキストに｢通常召喚できない｣と明記されているが、同時に蘇生制限を満たしても蘇生できないようなテキストとなってしまっている。（→類例：《剣闘獣の底力》）

原作・アニメにおいて―
｢バトルシティ編｣における｢闇遊戯＆海馬vs光の仮面＆闇の仮面｣戦において光の仮面が使用。
《選ばれし者》の効果により特殊召喚に成功した。
アニメではパートナーの闇の仮面の手札にあったこのカードを《手札交換》で奪い取って特殊召喚した。
《青眼の白龍》を倒すも、すぐに現れた《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》に敗れ《遺言の仮面》を残した。
攻撃名は「ダーク・デストラクション」。
原作のテキストでは「仮面を残す」とあり、《遺言の仮面》と明記されていなかったが、《遺言の仮面》以外の仮面も残せたのかは不明である。

デュエル後はアンティ・ルールで海馬が回収し、決勝戦用のデッキに投入していた模様。
バトルロイヤルの際に、「デッキからモンスター１枚を選び、その攻撃力が高かった者からターンを行う」というルールで先攻を確保するために使用した。
しかしアニメ版｢舞vs闇マリク｣戦では召喚条件がOCG仕様となっていたため、海馬が《メルキド四面獣》または《仮面呪術師カースド・ギュラ》をデッキに投入していなければ、手札コストくらいにしか使用できなかった。

OCGでは不可能な《選ばれし者》によって特殊召喚されていたが、原作のこのモンスターは特殊召喚モンスターではなかったのか、もしくは《選ばれし者》に召喚条件を無視する効果があったのかは不明。
ちなみに、神のカードや一部の融合・儀式召喚モンスターを除けば、最強だった筈の《青眼の白龍》を攻撃力で上回っている。

アニメ版では、同｢バトルシティ編｣における｢舞vs闇マリク｣戦においてマリクも使用している。
この時は実物の性能に修正されており、《メルキド四面獣》と《リバイバルスライム》を生け贄に特殊召喚した。
《デュナミス・ヴァルキリア》に攻撃を仕掛けるも《銀幕の鏡壁》とのコンボによって返り討ちにされたが、《遺言の仮面》で《デュナミス・ヴァルキリア》を奪った。

コナミのゲーム作品において―
GBのDMシリーズでは通常召喚可能な通常モンスターとして登場し、ゲームオリジナルのテキストが存在する。
「人を食らう魔獣　食べられた人の顔が仮面にうつると言われている」と書かれている。
この時は獣族のモンスターだった。
- GBAなどで出ている遊戯王のOCG準拠ゲームでは、DM6を除いて《遺言の仮面》共々収録されていない。
  だが、TAG FORCE 3で《遺言の仮面》と共にようやく収録される事になった。
  なお、OCGでは古いテキストしか存在しないため、ゲームに登場した際は以下のようなテキストに書き換えられている。
```
このカードは通常召喚できない。
「仮面呪術師カースド・ギュラ」 「メルキド四面獣」どちらかを含む
２体をリリースした場合に特殊召喚する事ができる。
このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、
自分のデッキから「遺言の仮面」１枚を選択し
フィールド上に存在するモンスター１体に装備する。
```