*《&ruby(かしゃ){火車};/Kasha》 [#f1ff1497]
 効果モンスター
 星8/地属性/アンデット族/攻   ?/守1000
 このカードは通常召喚できない。
 自分フィールド上にアンデット族モンスターが
 表側表示で2体以上存在する場合のみ特殊召喚する事ができる。
 このカードが特殊召喚に成功した時、
 フィールド上に存在するこのカード以外のモンスターを全てデッキに戻す。
 このカードの攻撃力は、この効果でデッキに戻した
 アンデット族モンスターの数×1000ポイントになる。

 [[Vジャンプ(2008年5月号開始) 一年間定期購読特典>書籍付属カード#p7209f5e]]で登場した[[地属性]]・[[アンデット族]]の[[特殊召喚モンスター]]。~
 自身を[[特殊召喚]]する[[召喚ルール効果]]、[[特殊召喚成功>特殊召喚に成功した]]時に[[モンスター]]を[[デッキ]]に[[戻す]][[誘発効果]]を持つ。

 [[特殊召喚]]条件自体は、[[《ゾンビ・マスター》]]等を利用すれることで簡単に達成できる。~
 しかし、場に出すためには最低でも2枚の[[ディスアドバンテージ]]を負わねばならない。~
 とはいえ、[[特殊召喚]]時に[[発動]]する[[モンスターカードゾーン]]の[[リセット]][[効果]]で[[相手]]の[[モンスター]]を2枚以上戻せれば即座に損失を取り戻すことができる。~

 「[[破壊]]」ではなく「[[デッキ]]に[[戻す]]」という最高級の[[モンスター除去]]であることは見逃せない。~
 [[セット]]された[[モンスター]]すら巻き込み、[[《クリッター》]]などの[[モンスター]]の[[効果]]の[[発動]]を許さず[[デッキ]]へと戻す事が出来る点も強力。~
 更に、[[デッキ]]に戻す[[カード]]の枚数次第では圧倒的な[[攻撃力]]を得る可能性もある。~

 [[攻撃力]]はほとんどの場合2000以上となるが、[[守備力]]は変動しないため1000のままである。~
 固定数値である低い[[守備力]]が幸いし、[[《ゴブリンゾンビ》]]で容易に[[サーチ]]が可能。~
 [[相手]]を十分に消耗させた後に[[サーチ]]すれば、脅威の[[フィニッシャー]]となれる。~

 しかし[[【アンデット族】]]で使用する場合、[[自分]]の[[モンスター]]を[[墓地]]に送れない点が展開を妨げる可能性があり、決して好相性とは言えない。~
 [[発動条件]]や消費の多さを考えると、[[フィニッシャー]]以外での[[使用]]はできるだけ避けたい所である。~

-[[攻撃力]]がアップする[[効果]]は[[相手]]の場に存在する[[アンデット族]][[モンスター]]の数も数えるため、[[ミラーマッチ]]では恐怖の1枚となる。~
加えて、[[アンデット族]]に対しては[[墓地へ送る]]よりも[[デッキ]]に戻したほうが有効なため、より効果的に機能することが期待できる。~
ただし、[[《アンデットワールド》]]で[[モンスター]]を[[アンデット族]]に変更している場合、その[[モンスター]]は[[攻撃力]]アップの枚数にカウントされない裁定であるため注意が必要である。~

-一応の利点として、[[召喚]][[コスト]]はないため[[特殊召喚]]を[[無効]]にされても損失はこの[[カード]]1枚ですむ。~
一般に大量展開からの[[フィニッシャー]]なら[[《神獣王バルバロス》]]などのほうが適しているが、あちらは[[無効]]にされても[[リリース]]分の損失が残る。~
また、[[特殊召喚]]時には[[攻撃力]]は0のため、[[《奈落の落とし穴》]]にかかることもない。~

-[[炎属性]]と思いきや[[地属性]]である。~
//[[《馬頭鬼》]]が[[地属性]]の所為だろうか?

-原作・アニメにおいて―~
漫画GXにおける「十代vs三沢」(2戦目)で三沢が使用。~
[[《E・HERO ジ・アース》]]を[[デッキ]]に戻し[[ダイレクトアタック]]で十代を追い詰めるが、[[《平行世界融合》]]によって[[融合召喚]]された[[《E・HERO ガイア》]]によって粉砕された。~
[[攻撃]]名は「火炎車」、[[効果]]名は「冥界入口」。~

--原作では《牛頭鬼》と[[《馬頭鬼》]]がいる場合のみ、[[手札]]から[[特殊召喚]]できる[[特殊召喚モンスター]]だった。~
OCGでは[[アンデット族]]全般になったため、[[強化]]されたと言える。

//-コナミのゲーム作品において―~

-神話・伝承において―~
死体を奪うと言い伝えられる日本の妖怪。~
火を纏った車、あるいは車輪の姿をしているとされるが、江戸時代以降の伝承では化け猫のような姿で描かれることが多い。~
近年の漫画やゲームにおいても化け猫として描かれる場合がほとんどであり、このような姿は珍しい。~
罪人が死ぬと地獄から現れ、その亡骸を奪い去っていくと言う。~
火車に亡骸を奪われた者の魂は成仏できなくなってしまう。~
[[効果]]名もふまえると、[[モンスター]]を[[デッキ]]に戻す[[効果]]はこれを意識していると思われる。~
([[デッキ]]に戻す=[[墓地]]に送られないため、成仏できないということだろう。)~
しかしこの[[効果]]では[[死体>アンデット族]]は善悪に関係無く持ち去られるだけで無く、生者([[アンデット族]]以外)まで持ち去ってしまっている。~
自分で[[モンスター]]を[[死体に変えて>破壊]]持ち去っているのだろうか。~

--よく「火炎車」と間違えられる事があるが、火炎車という妖怪は存在しない。~
なお、「どろろんえん魔くん」や「ゲゲゲの鬼太郎」で主人公が使う技に「火炎車」があり、後の様々な作品に影響を与えている。~
漫画版GXでの攻撃名も「火炎車」である。~

**関連カード [#z346296a]
-[[《酒呑童子》]]
-[[《馬頭鬼》]]
-[[《怨念の魂 業火》]]
-[[《赤鬼》]]

―類似[[効果]]
-[[《ネクロフェイス》]]

-[[《地縛神 Wiraqocha Rasca》]]

**収録パック等 [#j3606ed5]
-[[Vジャンプ(2008年5月号開始) 一年間定期購読特典>書籍付属カード#p7209f5e]] VJMP-JP035 &size(10){[[Ultra]]};

**FAQ [#ycd5039c]
Q:それぞれの[[効果]]分類は何ですか?~
A:[[特殊召喚]]するのは[[召喚ルール効果]]、[[デッキ]]に[[戻す]]のは[[誘発効果]]です。(08/09/23)

Q:[[《アンデットワールド》]]や[[《DNA改造手術》]]で[[アンデット族]]になっている[[モンスター]]も、[[攻撃力]]の上昇にカウントしますか?~
A:いいえ、カウントされません。(08/09/20)

Q:この[[効果]]で[[デッキ]]に戻した[[裏側表示]]の[[アンデット族]][[モンスター]]はカウントされますか?また、[[アンデット族]]を含むか確認できますか?~
A:いいえ、カウントされません。また、お互いに[[セット]]してある[[モンスター]]を表にして確認する事はしません。(08/09/20)

Q:このカードの効果で[[アンデット族]]の[[融合モンスター]]、[[シンクロモンスター]]を[[エクストラデッキ]]に戻した場合も、[[攻撃力]]の上昇にカウントしますか?~
A:はい、カウントされます。(08/10/02)

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