効果モンスター 星３/水属性/海竜族/攻1400/守 0 このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、 デッキからレベル４以下の「海皇の狙撃兵」以外の「海皇」と名のついた 海竜族モンスター１体を特殊召喚できる。 また、このカードが水属性モンスターの効果を発動するために墓地へ送られた時、 相手フィールド上のセットされたカードを１枚を選択して破壊する。
ストラクチャーデッキ−海皇の咆哮−で登場する水属性・海竜族の下級モンスター。
戦闘ダメージをトリガーとしたリクルーターであり、発生ターンやフィールドの状況を問わず条件は比較的緩い。
現時点で最も有用なのは《海皇の突撃兵》のリクルートであり、2200の攻撃力で追撃し、その後ランク３のエクシーズ召喚が可能。
《収縮》や《禁じられた聖槍》で最低限のアタッカーラインは突破でき、《奈落の落とし穴》にもかからない奇襲向けのサイズであり、ダメージステップでのリクルートであるため《奈落の落とし穴》に耐性を持つ《発条機雷ゼンマイン》まで安全に繋ぐ事もできる。
手札に他の海竜族がいるならば《海皇の重装兵》からの追加召喚も狙える。
しかし攻撃力０なので純粋な展開目的となり、この場合は一旦バトルフェイズを終了する必要があり、展開としてやや遅れる形となる。
対応モンスターが単体での戦闘能力に欠けるため、自身のステータスの低さもあわせ柔軟な動きができるとはいい難い。
単純な比較の上では、同範囲をカバーできる《深海のディーヴァ》に遅れをとっているのは間違いない。
一方、両者の併用でデッキ内の海皇を非常に呼び込みやすくできる点、あちらの存在からこのカードがピン挿しでも機能しやすい点は評価できる。
フィールドを空にして相手にターンを渡すことも珍しくない昨今、《サルベージ》による再利用もあわせ、奇襲的にリクルートのチャンスを得られる可能性は十分にある。
セットされたカードを破壊する効果は《海皇の重装兵》と対を成すものだが、水属性モンスターの展開が前提となるため破壊したい罠カードなどにかかる可能性もある。
シンクロ召喚・エクシーズ召喚前の露払いとしては非常に有用なのだが、対応モンスターは自身がすでに大型であったり、他の低レベル海竜族とレベルを合わせにくいなど穴が目立つ。
《Ｎｏ.１７ リバイス・ドラゴン》などの効果発動時に墓地へ送ればセットモンスターを破壊する運用も可能なので、チェーンされやすい魔法カードや罠カードはなるべく他のカードで処理して安全な効果の発動に繋げたい。