効果モンスター 星4/地属性/岩石族/攻1000/守1000 このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、 お互いに地属性以外のモンスターを特殊召喚できない。
CYBERDARK IMPACTで登場した地属性・岩石族の下級モンスター。
結界像の一体であり、自身と違う属性のモンスターの特殊召喚を封印する永続効果を持つ。
地属性以外のいかなる特殊召喚をも封じるが、機械族やサイキック族およびそのカテゴリなど、該当するモンスター群は多く、抑止力とするにはやや心もとない。
闇属性・光属性のようにどのようなデッキにも入るようなカードは少ないが、補助的に採用されるものもいくらか散見する。
確かに地属性には除去効果を備えるものが非常に少なく、ロックに徹する事で相手の展開力を大きく削ぐことは可能。
しかし《スクラップ・ドラゴン》などの例外も存在するため、同種族・属性の《フォッシル・ダイナ パキケファロ》と比べ単体での性能が劣る点は否めない。
ステータスの差異は大きくないが、あちらはリバース時の除去により後出しが効く。
《リミット・リバース》への対応も《リビングデッドの呼び声》の制限解除により相対的に価値が低下したため、こちらの採用を検討する場合、《フォッシル・ダイナ パキケファロ》との差別化が重要になる。
その場合、こちらは自身が地属性の特殊召喚を併用する構築が前提となる。
このカード自体のステータスが低く、前述のように除去としての機能も持たないため、ただでさえ特殊召喚の機会が少ない【メタビート】での採用は現実的ではない。
防御手段が必須である事を考慮すると、《ギガンテス》等も併用し難く、かといって展開力の高い地属性モンスター中心のデッキに入る事も難しい。
地属性のサポートカードが限られており、各カテゴリデッキはそれらを利用しない事が殆どであるため、シナジーがないためである。
唯一《地霊術−「鉄」》とは、チェーンブロックを作る特殊召喚をカウンターできるなど高いシナジーを発揮するが、やはり《フォッシル・ダイナ パキケファロ》で事足りる。
こちらはナチュルシンクロモンスター等を続けて展開でき、拘束力を高める事もできるのだが、1枚でそれを行えるようなカードはないため、このカード自身をフィールドに出すまでの手間を考えると結局安定性は低い。
地属性一点をとっての採用は難しいものの、種族サポートカードである《岩投げエリア》との相性は良い。
戦闘破壊を回避すると同時に、特殊召喚封じにより1ターンに1度の穴をカバーしやすい。
加えて、このカード自身を墓地へ送る事ができるため、前述の《地霊術−「鉄」》等にも繋ぎやすい。
また《岩投げエリア》によって確保した墓地リソースを用い、《メガロック・ドラゴン》や《E−HERO ダーク・ガイア》などのフィニッシャーを任意のタイミングで特殊召喚できる、というのは《フォッシル・ダイナ パキケファロ》にはない利点である。
よってこれを利用した【岩石族】、あるいはその要素を取り入れたデッキでこそ活用できるカードであると言える。
しかし前述のように、このカードの単体での性能は低い。
ただでさえ破壊されやすい《岩投げエリア》に大きく依存している、という点は留意しなければならない。