*《&ruby(きせいちゅう){寄生虫};パラサイド/Parasite Paracide》 [#v1cf2540]
 効果モンスター
 星2/地属性/昆虫族/攻 500/守 300
 リバース:相手のデッキに表向きで混ぜてシャッフルする。
 相手がこのカードをドローした時、
 このカードは表側守備表示で相手フィールド上に特殊召喚され、
 相手に1000ポイントのダメージを与える。
 その後、このカードが表側表示でフィールド上に存在する限り、
 相手フィールド上の表側表示モンスターは全て昆虫族となる。

 [[Curse of Anubis −アヌビスの呪い−]]で登場した[[地属性]]・[[昆虫族]]の[[下級モンスター]]。~
 [[相手]]の[[デッキ]]にもぐり込む、あらゆるカードの中でも非常に珍しい[[リバース効果]]を持つ。~
 [[特殊召喚]]されるのは[[誘発効果]]、[[昆虫族]]にするのは[[永続効果]]である。~

 [[《虫除けバリアー》]][[《トゲトゲ神の殺虫剤》]][[《インセクト・プリンセス》]]等との[[コンボ]]が可能だが、[[《DNA改造手術》]]の方が確実で高速。~
 [[ダメージ]]を与えるなら各種[[バーン]][[カード]]、[[相手]]の[[デッキ]]をかき乱すなら[[《ダスト・シュート》]]と、より優れた[[カード]]が多数存在する。~
 そのため、複数の[[効果]]を併せ持つが、あまり採用されない[[リバース効果モンスター]]である。~

 [[相手]]が[[ドロー]]するかは完全に運試しであるため、[[《翡翠の蟲笛》]]を使わない限り、アテにはできない。~
 しかも、[[相手]][[フィールド]]上に[[特殊召喚]]したこの[[カード]]が[[生け贄]]にされると結局自分が損をする。~
 [[《生贄封じの仮面》]]で防ぐこともできるが、安定性はさらに落ち、[[《インセクト・プリンセス》]]も使いづらくなる。

 なお、[[攻撃]]された時に[[戦闘で破壊>戦闘破壊]]されると[[効果]]が[[発動]]できない裁定である。~
 ゆえに[[リバース効果]]を[[発動]]するには[[《太陽の書》]][[《光の護封剣》]][[《和睦の使者》]]等のサポートが必要となる。

-[[相手]]が持ち主の《寄生虫パラサイド》が[[効果]]で[[自分]]の[[デッキ]]に表向きで入っている場合、注意すべきことがある。~
このとき、[[自分]]の[[《クリッター》]]の[[効果]]で[[自分]]の[[デッキ]]から表向きの《寄生虫パラサイド》を[[手札]]に[[加える]]事はできない。~
[[《巨大ネズミ》]][[《共鳴虫》]][[《苦渋の選択》]][[《おろかな埋葬》]]など[[デッキ]]から[[モンスター]]を選択する場合も同様である。~
しかし[[《翡翠の蟲笛》]]では[[サーチ]]できるようである。

-《寄生虫パラサイド》が表向きで混ざっている場所は、[[お互い]]に[[確認]]することはできない。~
またこのため、《寄生虫パラサイド》が表向きで混ざっている[[デッキ]]の枚数を[[確認]]するには、少々面倒な手順を踏まなければならない。~
(普通に[[確認]]すると、《寄生虫パラサイド》が表向きで混ざっている位置がわかってしまうため。)~
詳しくはジャッジの判断に委ねられるが、[[手札]]や[[墓地]]などの枚数から逆算する・ジャッジに数えてもらう等の方法が挙げられる。~
いずれにせよ[[デッキ]]枚数の[[確認]]が大変面倒になることは確かなので、場合によっては戦局を大きく左右させるカードになり得るかもしれない。~

-本来の持ち主でない方の[[デッキ]]にもぐり込ませたまま[[デュエル]]が終了することがあり得る意味でも稀有な、要注意のカード。~
当たり前のことだが、特に本来の持ち主が忘れずに[[相手]]の[[デッキ]]から回収させてもらおう。

-使いにくさの割に、初収録パック[[Curse of Anubis −アヌビスの呪い−]]においては[[ウルトラレア>Ultra]]・[[パラレルレア>Parallel]]であった。~
[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]欲しさにパックを買ってこの[[カード]]が当たってしまい、悲惨な思いをする者が多かったことは想像に難くない。
--使いにくすぎる[[カード]]のせいか、再販のたびに[[レアリティ]]が下がっている。~
[[《女邪神ヌヴィア》]]に並ぶレア度の下がり方である。

-海外版では、人間に寄生している絵ではなく、パラサイド単体の[[イラスト]]になっており、全身を確認することができる。~
人間の顔から突き出している[[イラスト]]が、過剰にグロテスクだからであろう。~
実は、頭などの一部は元の[[イラスト]]の部分を流用しつつ、足りない部分や背景を書き下ろした新規[[イラスト]]である。~
とはいえ、ほとんどの部分が新規であり、流用部分は非常に少ない。~

-テキストが非常にわかりにくいカードのひとつ。~
テキストにある「[[相手]]」は、すべて「[[効果]]を[[発動]]した[[プレイヤー]]から見ての対戦[[相手]]」であり、「[[ドロー]]した[[プレイヤー]]から見ての[[相手]]」や「[[特殊召喚]]した[[プレイヤー]]から見ての[[相手]]」ではない。

//-Magic: the Gatheringに似たような[[カード]]が存在する。~
//この[[カード]]とは違い、相手が引き当てた瞬間ほぼゲームが終了するといっていいほどのダメージが発生する。~
//ジョークカードの一種であるが。~

-原作・アニメにおいて―~
バトルシティ予選における「城之内vs羽蛾」戦にて羽蛾が使用。~
「人を使って城之内の[[デッキ]]へこの[[カード]]を忍び込ませる」という、100%反則技をやってのけた。~
原作での[[効果]]は以下の通り。~
 このカードが手札に加えられた時、このカードを特殊召喚しなくてはならない。
 自分フィールド上に存在するモンスターは全て昆虫族になる。
 この効果で昆虫族になったモンスターを生け贄にすることができない。
ちなみに原作では[[レベル]]4である。~
基準は不明だが、城之内の[[デッキ]]の大半を占める[[戦士族]]・[[獣戦士族]]には寄生可能。~
この[[効果]]で城之内の[[生け贄召喚]]を封じると同時に[[モンスター]]を[[昆虫族]]に変更し、[[《虫除けバリアー》]]や[[《インセクト女王》]]との[[コンボ]]を披露している。~
~
アニメ版ではOCGの[[効果]]に修正されたが、原作との[[効果]]の違いの辻褄合わせのために《寄生虫の暴走》という専用[[魔法カード]]が登場している。~
(ちなみに《寄生虫の暴走》の[[効果]]は、[[相手]]の[[デッキ]]の中の《寄生虫パラサイド》を強制的に[[召喚]]させ、[[装備カード]]扱いとして[[モンスター]]に寄生する[[効果]]だった。~
また、《寄生虫の暴走》の[[イラスト]]は、海外版の《寄生虫パラサイド》と同じものである。)~
アニメ版の世界では《寄生虫パラサイド》の[[効果]]を[[発動]]しつつ、《寄生虫の暴走》で[[強制発動]]と立派な戦術ができる。~
また、アニメ版では、[[《天使のサイコロ》]]と[[《悪魔のサイコロ》]]の[[効果]]を利用して、《寄生虫パラサイド》で羽蛾の[[《究極完全態・グレート・モス》]]を[[戦闘]]で[[破壊]]することで、なんと[[戦闘]]での活躍が描かれた。~
~
原作・アニメ共に、最後には「[[《鉄の騎士 ギア・フリード》]]のような硬い[[モンスター]]には寄生できない」という抜け道を利用され、[[《虫除けバリアー》]]を突破された。~
~
その後「城之内vs梶木」でも抜き忘れていた為、城之内の[[デッキ]]に入ったままだった。~
原作では羽蛾戦同様に強制的に場に[[召喚]]され、城之内の[[モンスター]]に寄生されたが、梶木の[[《激流葬》]]で葬られている。~
しかしこの時城之内は[[《魔導騎士ギルティア》]]を[[生け贄召喚]]していたが、本来なら《寄生虫パラサイド》の[[効果]]で不可能なはずである。~
アニメでは、梶木の[[デッキ]]に寄生させるために[[セット]]したものの、[[戦闘]]で[[破壊]]され[[効果]]が不発になった。~
その後、梶木に[[リバース効果]]について教えられ、城之内の知識の無さが伺えた。~

--原作では普通にこの[[カード]]を[[デッキ]]に投入すると自分の[[モンスター]]に寄生してしまう。~
こんな[[カード]]を何故開発したのだろうか?~
寄生されない[[モンスター]]の[[デッキ]]を組めば[[《ワタポン》]]みたいな使い方も出来なくはない。~
また[[コントロール転移]]すればつかえるかもしれない。~

--なお反省したのかは不明だが、後の「遊戯vs羽蛾」戦ではちゃんと[[《DNA改造手術》]]を使っている。

--ちなみにGXの世界でも[[《アルカナフォース0−THE FOOL》]]がこの[[カード]]と同じく、他人の[[デッキ]]に無断で忍び込ますという反則に使われた。


-コナミのゲーム作品において―~
GBのDMシリーズでは[[効果]]を持たない[[モンスター]]として登場し、オリジナルの[[テキスト>フレイバー・テキスト]]が存在する。~
「ありとあらゆる生物に寄生し子孫を増やしていく厄介な奴」と書かれている。~
DM7では「[[相手]][[モンスター]]に寄生する」というアバウトなテキストの[[効果]]がある。~
実際は、[[相手]][[フィールド]]上でもっとも[[攻撃力]]の高い[[モンスター]]が消え、代わりにこのカードの[[コントロール]]が[[相手]]に移る。~
[[生け贄]]として利用されてしまいうるものの、[[単体除去]]として活用できた。

**関連カード [#a510d8c6]
-[[《穿孔虫》]]

-[[《翡翠の蟲笛》]]

-[[《ワタポン》]]

-[[《王家の財宝》]]


**収録パック等 [#e3530e6f]
-[[BEGINNER'S EDITION 1]] BE1-JP068
-[[DUELIST LEGACY Volume.1]] DL1-091 &size(10){[[Rare]]};
-[[Curse of Anubis −アヌビスの呪い−]] CA-03 &size(10){[[Ultra]],[[Parallel]]};

**FAQ [#pec64a39]
Q:[[《天使の施し》]]を[[発動]]して表向きで混ざっている《寄生虫パラサイド》を[[ドロー]]した場合、捨てることはできますか?~
A:[[ドロー]]した時点で必ず[[特殊召喚]]することが確定するので捨てることはできません。~

Q:[[手札]]がない時に[[《天使の施し》]]を[[発動]]して表側の《寄生虫パラサイド》2枚と[[《青眼の白龍》]]を[[ドロー]]した場合、どのような処理になりますか?~
A:《寄生虫パラサイド》を捨てることはできないので[[《青眼の白龍》]]だけを捨てます。~

Q:「[[ドロー]]」ではなく「[[手札]]に加える」[[効果]]で[[手札]]になった場合、[[特殊召喚]][[効果]]は[[発動]]しますか?~
A:いいえ、[[発動]]しません。

Q:[[デッキ]]に混ざったこの[[カード]]を[[《サイバーポッド》]]の[[効果]]でめくった場合、どうしますか?~
A:「[[ドロー]]」ではないため、自己[[特殊召喚]][[効果]]は[[発動]]せず[[《サイバーポッド》]]の[[効果]]で[[特殊召喚]]されます。~
 勿論、[[ダメージ]][[効果]]や[[昆虫族]]変化[[効果]]は[[発動]]しません。

Q:[[《天変地異》]]が[[発動]]している状態で[[リバース]]効果が[[発動]]した時も、表向きで[[デッキ]]に混ぜますか?~
A:いいえ、裏向きで[[デッキ]]に混ぜます。

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//質問と回答を記述する場合、事務局に質問した日付を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
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