*《&ruby(きこうてい){機皇帝};ワイゼル&ruby(インフィニティ){∞};》 [#ted6b109]
 効果モンスター
 星1/闇属性/機械族/攻2500/守2500
 このカードは通常召喚できない。
 自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターが
 効果で破壊され墓地へ送られた時のみ手札から特殊召喚する事ができる。
 1ターンに1度、相手のシンクロモンスター1体を
 装備カード扱いとしてこのカードに装備できる。
 このカードの攻撃力は、この効果で装備したモンスターの攻撃力分アップする。
 このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
 このカード以外の自分のモンスターは攻撃宣言できない。
 また、1ターンに1度、相手の魔法カードの発動を無効にし破壊する事ができる。
//英語名未表記カード 英語名を表記したらこの部分は削除

 [[週刊少年ジャンプ(2010年36・37合併号) 付属カード>書籍付属カード#ba88fac6]]で登場した[[闇属性]]・[[機械族]]の[[特殊召喚モンスター]]。~
 [[自分]]の[[モンスター]]が[[効果]]で[[破壊された]]時に自身を[[特殊召喚]]する[[手札誘発]]の[[誘発効果]]と、[[相手]]の[[シンクロモンスター]]を[[吸収]]し[[攻撃力]]を上げる[[起動効果]]を持つ。~
 また、他の[[自分]]の[[モンスター]]が[[攻撃]]できない[[永続効果]]と、1[[ターン]]に1度[[相手]]の[[魔法カード]]の[[発動]]を[[無効]]にし[[破壊]]する[[誘発即時効果]]を持っている。

 [[レベル]]1の[[モンスター]]としては高い[[ステータス]]だが、[[通常召喚]]できず、自身の[[効果]]以外では[[特殊召喚]]することもできない。~
 ただ、[[自分]][[フィールド]]上の[[モンスター]]が[[効果]][[破壊される]]だけで[[特殊召喚]]することができるので、[[フィールド]]に出すのは容易である。~
 [[《地砕き》]]等の[[相手]]による[[破壊]]はもちろん、[[自分]]の[[《激流葬》]]等の[[効果]]による[[破壊]]でも[[発動条件]]が満たせるのが魅力である。~
 また、[[戦闘]]によって[[破壊されず>破壊されない]]、自身の[[効果]]によって[[破壊]]されやすい[[《魂を削る死霊》]]や[[《ジェルエンデュオ》]]、[[雲魔物]]等とは相性が良い。

 ただし、[[破壊された]][[モンスター]]が[[墓地へ送られる>墓地に送る]]必要があるので、[[《マクロコスモス》]]等の影響下では[[特殊召喚]]できない。~
 [[特殊召喚]]されるこの[[カード]]自身も含め、[[破壊]]した後に[[墓地に送らず>墓地に送る]][[除外]]する[[《奈落の落とし穴》]]には滅法弱いので要注意。~
 なお[[チェーン]]2以降に[[効果]][[破壊された]]場合や、[[破壊された]]後に別の処理が挟まる場合も[[タイミングを逃し>タイミングを逃す]][[効果]]を使うことができない。

 [[相手]]の[[シンクロモンスター]]1体を[[装備カード]]扱いとして装備し自身の[[攻撃力]]を上げる[[効果]]は、[[モンスター]][[除去]]も兼ねた強力な[[効果]]である。~
 都合良く[[シンクロモンスター]]が[[場>フィールド]]に存在しているとは限らないが、[[吸収]]する枚数に制限は無く、現[[環境]]では[[発動]]機会もそれなりに見込める。~
 たとえ[[シンクロモンスター]]が存在しなくとも、この[[カード]]1枚で[[相手]]の[[シンクロ召喚]]を牽制できる点は大きい。~
 なお、この[[効果]]に[[チェーン]]してこの[[カード]]本体が[[除去]]された場合でも、選択した[[モンスター]]は装備対象を失ったとして[[墓地に送られる>墓地に送る]]ことになる。([[無効]]にされたわけではないため)

 1[[ターン]]に1度の[[魔法カード]]を[[無効]]にする[[効果]]も優秀で、自身を[[特殊召喚]]する[[効果]]を含め、[[《地割れ》]]や[[《地砕き》]]の連発には特に強い。~
 [[任意効果]]であるため、[[無効]]にしたい[[相手]]の[[魔法カード]]を[[自分]]の意志で選択できるのもこの[[効果]]の利点であり、大きな牽制になるだろう。~
 [[自分]]・[[相手]][[ターン]]問わず[[発動]]できる上に、[[《収縮》]]等の[[ダメージステップ]]で[[発動]]する[[魔法カード]]も捉えることができるのも見逃せない。

 以上の様に優秀な[[モンスター]]だが、他の[[モンスター]]が[[攻撃宣言]]できない[[デメリット]]は痛い。~
 これにより攻め手が遅れたり、[[戦闘破壊]]に[[耐性]]を持つ[[モンスター]]などが出てくると、それらを突破できずに膠着する場合もある。~
 幸いにも他の[[モンスター]]を[[フィールド]]に出したり[[効果]]を使うこと自体は可能なので、[[魔法・罠カード]]と合わせてフォローしていきたい。~
 また、2500という[[攻撃力]]も現[[環境]]では圧倒的な制圧力があるとも言えない。~
 自身の低い[[レベル]]を活かし、[[《ダブルアタック》]]・[[《レベル制限B地区》]]・[[《光学迷彩アーマー》]]・[[《弱者の意地》]]等を採用した専用[[デッキ]]を組むのも良いだろう。~
 状況次第では[[アドバンス召喚]]または[[《闇のデッキ破壊ウイルス》]]等の[[リリース]]や、[[シンクロ素材]]に使ってしまうのも1つの手である。 

 他の[[機皇帝]]に比べると固定で高い[[ステータス]]を持ち、[[コスト]]無しで[[効果]]を[[発動]]できるため、安定して使用できると言える。~
 しかし攻撃面では自身の[[攻撃宣言]]に対する[[デメリット]]が重く、状況次第でほぼ無制限の[[攻撃力]]を誇る[[《機皇帝グランエル∞》]]には一歩劣ってしまう。

-[[効果]]について
--[[カードの効果]]による[[破壊]]ならば、[[チェーンブロック]]を作らない[[《怒れる類人猿》]]等の[[自壊]]でも[[特殊召喚]]することができる。~
ただし[[ダメージステップ]]中の[[破壊]]には対応しないので、[[《A・O・J カタストル》]]や[[戦闘]]で[[リバース]]した[[《人喰い虫》]]等の[[効果]]からは[[特殊召喚]]できない。

--[[魔法>魔法カード]]を[[無効]]にする[[効果]]の[[効果解決時]]にこの[[カード]]が[[表側表示]]で存在しない場合でも、[[無効]][[効果]]が[[適用]]される。(10/08/09)~
「[[表側表示]]で存在する限り」は[[攻撃]]制限のみで[[無効]][[効果]]の文章の方にはかかっていないようであり、[[《ナチュル・ビースト》]]等とは異なる。

--[[破壊された]][[モンスター]]がそれを[[トリガー]]とする[[強制効果]]や[[任意効果]]を持っている場合も、それらに[[チェーン]]して[[特殊召喚]]することが''可能''である。~
[[《カードガンナー》]]・[[《スクラップ・ゴブリン》]]・[[《フォーチュンレディ・ライティー》]]等が[[カードの効果]]で[[破壊された]]場合などが一例である。~
いずれにしても[[手札誘発]]特有のややこしさがあるので、[[手札誘発]]のページを参照。

-[[レベル]]1の[[モンスターカード]]の中で最高の[[攻撃力]]・[[守備力]]を持ち、[[ステータス]]の合計値は[[レベル]]6以下の[[モンスター]]では一致する[[モンスター]]が[[《氷結のフィッツジェラルド》]]1体のみである。~
この[[カード]]の登場までは、[[レベル]]1の最高[[攻撃力]]は[[《インフェルニティ・リローダー》]]の900、最高[[守備力]]は[[《大木炭18》]]の2100だった。~

-OCGでの[[イラスト]]は合体後の形態であり、アニメでのこの[[カード]]は胴体部分の球状のパーツである。~
下記の5体のパーツが[[フィールド]]に揃うと、それぞれが合体して[[イラスト]]の形態になった。~
なおアニメでの合体前のこの[[カード]]の[[ステータス]]は[[攻撃力]]・[[守備力]]共に0であり、OCGでの[[攻撃力]]・[[守備力]]は下記の4つのパーツの[[攻撃力]]の合計を得た値と等しい。

-原作・アニメにおいて―~
アニメ5D'sに登場する「イリアステルの三皇帝」の1人、プラシドが持つ[[機皇帝]]の1体。~
その[[効果]]から、作中では「シンクロキラー」と呼ばれていた。~
本体である《機皇帝ワイゼル∞》と《ワイゼル&ruby(トップ){T};》(頭部)・《ワイゼル&ruby(アタック){A};》(左腕)・《ワイゼル&ruby(ガード){G};》(右腕)・《ワイゼル&ruby(キャリア){C};》(下半身)の各パーツによって構成されている。~
アニメでは《ワイズ・コア》という[[モンスター]]が[[効果]][[破壊]]されることで上記の5体が[[デッキ]]から一斉に[[特殊召喚]]される。~
他にも、各パーツの[[上位種]]と言える《ワイゼルT3》・《ワイゼルA3》・《ワイゼルG3》や、それらを[[特殊召喚]]する専用の[[罠カード]]《ワイズT3》・《ワイズA3》・《ワイズG3》が存在し、パーツ交換によって[[ステータス]]や各種能力を増強する事で幾度となく遊星たちを苦しめた。~
変形前のパーツは蛇、兎、蝸牛等に酷似しているが、他の[[機皇帝]]に比べるといまいちまとまりが無い。~
共通点といえば「陸上生物」というくらいだろうか。~
「遊星vsプラシド」戦ではプラシドがルチアーノの[[デッキ]]から拝借した[[《機皇帝スキエル∞》]]のパーツを使用しており、[[機皇帝]]同士で互換性があることが明らかになっている。~
~
[[デュエル]]での初登場は「牛尾vsゴースト」戦。~
[[罠カード]]《スパーク・ブレイカー》によって《ワイズ・コア》を[[破壊]]することで4つのパーツと共に[[特殊召喚]]される。~
[[《ゴヨウ・ガーディアン》]]を[[吸収]]して[[攻撃力]]を上げ、[[直接攻撃]]により[[フィニッシャー]]となった。~
その後もゴースト、プラシドの[[デュエル]]では常に登場。~
いずれの[[デュエル]]でもその能力を遺憾なく発揮したが、「遊星vsゴースト」戦、「遊星vsプラシド」戦、「ジャックvsプラシド」戦では、それぞれ[[《セイヴァー・スター・ドラゴン》]]・[[《シューティング・スター・ドラゴン》]]・[[《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》]]に撃破された。~

--「他の[[モンスター]]の[[攻撃]]不可」の制約は、本来5枚で1体の[[モンスター]]となっている仕様を表すためのものだったが、OCG化にあたって、この[[カード]]のパーツによって[[モンスターカードゾーン]]が全て埋まってしまい、《機皇帝ワイゼル∞》以外のパーツが[[攻撃]]できない仕様を再現したものと考えることもできるようになった。~
「[[モンスター]]が[[効果]][[破壊]]された時に[[特殊召喚]]される[[効果]]」は《ワイズ・コア》の[[効果]]、「[[魔法カード]]を[[無効]]にする[[効果]]」は《ワイゼルT3》の[[相手]]の[[魔法・罠カード]]を[[無効]]にする[[効果]]を再現したのだろう。~
アニメではその他にも、[[貫通]]・[[攻撃対象]]変更・1[[ターン]]に1度までの[[破壊]][[耐性]]などの[[効果]]をそれぞれのパーツが持ち合わせていた。~

--当初の[[属性]]は[[地属性]]であり、ワンポイントレッスンの画像などでもそれが確認できるが、後に現在の[[闇属性]]に変更された。~
恐らく各機皇帝の[[属性]]を別々にする事に決め、[[地属性]]が[[《機皇帝グランエル∞》]]に割り振られたためだろう。~

--初登場時の[[テキスト]]には「この[[カード]]以外の[[モンスター]]は[[攻撃]]する事ができない」と記されていた。~
つまり[[相手]]の[[モンスター]]も[[攻撃]]できないような表記であったが、[[相手]]の[[攻撃]]は制限されておらず、後に[[テキスト]]も修正された。~

-コナミのゲーム作品において―~
[[TAG FORCE5>ゲーム付属カード#t253175a]]では、OCG版の代わりに上記のアニメのようなパーツ式で[[オリジナルカード]]として登場している。~
アニメで登場した展開可能な《ワイズ・コア》や強化パーツも全て収録されている。~
ゲーム内においての《機皇帝ワイゼル∞》と《ワイズ・コア》の[[効果]]は以下の通りである。~
 《機皇帝ワイゼル∞》 
 効果モンスター
 星1/闇属性/機械族/攻   0/守   0
 このカードの攻撃力・守備力は、このカード以外の自分フィールド上に
 表側表示で存在する「ワイゼル」・「グランエル」・「スキエル」と名のついた
 モンスターの攻撃力分アップする。
 このカードは相手のカードの効果の対象にならない。
 1ターンに1度、相手フィールド上に表側表示で存在するシンクロモンスターを
 装備カード扱いとしてこのカードに1体のみ装備することができる。
 このカードの攻撃力は、この効果で装備したモンスターの攻撃力分アップする。
 「∞」と名のついたモンスターは自分フィールド上に1体しか表側表示で存在できない。
-~
 《ワイズ・コア》
 効果モンスター
 星1/闇属性/機械族/攻   0/守   0
 このカードは1ターンに1度だけ、戦闘では破壊されない。
 このカードがカードの効果によって破壊された時、
 自分フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。
 その後、自分のデッキ・手札・墓地から
 「機皇帝ワイゼル∞」「ワイゼルT」「ワイゼルA」
 「ワイゼルG」「ワイゼルC」をそれぞれ1体特殊召喚する。
[[通常召喚]]可能で[[効果]]の対象にすることにできず、本体以外のパーツも[[攻撃]]可能となっているので、全体的にアニメよりも強化されている。

-神話・伝承において―~
「機皇帝」の[[カード]]は「天地人」を体現しており、この[[モンスター]]は「人」を表していると思われる。~
「天地人」については[[機皇帝]]のページを参照。~

--「ワイゼル」という[[カード名]]は、アニメに登場した関連[[モンスター]]《ワイズ・コア》や[[罠カード]]《ワイズT3》などの存在から、「賢者」を意味する「ワイズ(wise)」と、ヘブライ語で「神・創造主」を意味する「エル」から来ていると思われる。~

**関連カード [#ld9e8c7f]
-[[機皇帝]]

-[[《ホルスの黒炎竜 LV8》]]

-[[《ナチュル・ビースト》]]
-[[《フルール・ド・シュヴァリエ》]]

//―《機皇帝ワイゼル∞》の姿が見られる[[カード]]
//他のカードにこのカードのイラストが含まれている場合、そのカードをリンク

//**このカードを使用する代表的なデッキ
//-[[【】]]

**収録パック等 [#b4612043]
-[[週刊少年ジャンプ(2010年36・37合併号) 付属カード>書籍付属カード#ba88fac6]] WJMP-JP015 &size(10){[[Ultra]]};

**FAQ [#n29a9c9e]
Q:[[効果]]分類は何ですか?~
A:[[魔法カード]]を[[無効]]にする[[効果]]は[[誘発即時効果]]で、この[[カード]]以外の[[自分]]の[[モンスター]]が[[攻撃宣言]]できなくなる[[効果]]は[[永続効果]]です。(10/08/09)~
  これ以外の分類は[[機皇帝のFAQ>機皇帝#n29a9c9e]]を参照。

Q:この[[カード]]が[[攻撃]]した後、[[《月の書》]]や[[《亜空間物質転送装置》]]などを使われ[[表側表示]]でなくなった場合、他の[[モンスター]]も[[攻撃]]できますか?~
A:はい、その場合は[[攻撃]]できます。(10/08/09)

Q:この[[カード]]が2体存在する場合、[[自分]]は[[攻撃宣言]]を行えませんか?~
A:その場合はそれぞれの[[効果]]により、どの[[モンスター]]も[[攻撃宣言]]ができません。(10/08/09)

Q:この[[カード]]が[[表側表示]]で存在しても、[[コントロール奪取]]した元々の[[持ち主]]が[[相手]]の[[モンスター]]ならば[[攻撃宣言]]できますか?~
A:いいえ、できません。(10/08/09)

Q:[[魔法カード]]の[[発動]]を[[無効]]化できる[[効果]]は[[自分]]や[[相手]]の[[ターン]]問わず[[発動]]できますか?~
A:はい、[[自分]]・[[相手]]問わず、[[お互い]]の[[ターン]]毎に1度ずつ[[魔法カード]]を[[無効]]にできます。(10/08/09)

Q:[[魔法カード]]の[[発動]]を[[無効]]化できる[[効果]]は[[ダメージステップ]]や[[ダメージ計算]]時でも[[発動]]できますか?~
A:はい、できます。(10/08/09)

Q:[[《ブレイズ・キャノン》]]等の既に[[表側表示]]になっている[[永続魔法]]の[[効果の発動]]を[[無効]]にできますか?~
A:いいえ、できません。(10/08/09)

Q:[[《歯車街》]]・[[《スーペルヴィス》]]等の[[墓地]]で[[発動]]する[[魔法カード]]も[[無効]]にできますか?~
A:いいえ、できません。(10/08/09)

Q:[[魔法カード]]の[[発動]]を[[無効]]化できる[[効果]]に更に[[チェーン]]され、[[《サンダー・ブレイク》]]等でこの[[カード]]が[[破壊]]された場合も[[無効]][[効果]]は有効ですか?~
A:はい、[[無効]][[効果]]は適用されます。(10/08/09)

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、事務局に質問した日付を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
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