効果モンスター 星3/闇属性/悪魔族/攻1000/守 600 このカードが相手プレイヤーへの直接攻撃に成功した場合、 相手の融合デッキの枚数×100ポイントダメージを相手ライフに与える。
SHADOW OF INFINITYで登場した、闇属性・悪魔族の下級モンスター。
相手の融合デッキの枚数によってダメージ量が変わるトリッキーな効果を持つ。
当時は融合デッキの枚数に制限がなかった為に融合デッキが200枚を超している者も多かったが、このカードの登場によって融合デッキはとにかく数が多ければ良いという従来の考え方を一変させた。
自身の存在と、《突然変異》の禁止カード化により、【スタンダード】で融合デッキを積むデュエリストが減少したため、効果を活用できる機会は少なくなってしまった。
ステータスも貧弱なためサイドデッキにも入れにくいが、環境整備に大きな役割を果たしている。
【E・HERO】や【シンクロ召喚】など融合デッキの枚数が多いデッキのメタになる。
モンスター効果によるダメージは《地獄の扉越し銃》で相手に移すことができる。
かつてはコントロール転移して相手にこのモンスターで直接攻撃させれば、1ターンキルが可能であった。
しかしルールが2008年よりマスタールールに変更となりエクストラデッキ(融合デッキ)の上限枚数が15枚となってしまった。
故に最大でも1500のダメージへと押さえられてしまう事に。
《ゲール・ドグラ》に続く「ルール変更による被害者」といえよう。
ただ、様々なシンクロモンスターの登場により、主流のデッキでもエクストラデッキに15枚カードを用意することが多くなっている。
よって、「直接攻撃成功時に1500のダメージを与えるモンスター」と考えることもできるなど逆に利点もある。
ほぼ確実にダメージを与えることができるようになったと見れば、「ルール改正の恩恵を受けたカード」と見ることもできる。
しかしステータスも低く、直接攻撃時のみという厳しい条件で、最大1500ダメージではパワー不足感は否めない。
故に、これを使うくらいなら《不意打ち又佐》等で攻撃したほうがよいのは言うまでもない。
世界大会では専用のスリーブが配布されていたがメイン及びサイドデッキと融合デッキの枚数分しか貰えなかった為、
選手の中にはスリーブを大量に入手しようと融合デッキを大量に積み込んでいた者も居た。
しかし、対戦相手がこのカードをサイドデッキに投入しており、効果によって痛恨の一撃を受け敗北してしまった、と言う逸話がある。