*《&ruby(きょうせいだっしゅつそうち){強制脱出装置};/Compulsory Evacuation Device》 [#wecc681a]
 通常罠
 フィールド上に存在するモンスター1体を持ち主の手札に戻す。

 [[暗黒の侵略者]]で登場した[[通常罠]]。~

 [[フィールド]]上の[[モンスター]]1体を[[対象>対象をとる(指定する)効果]]に指定して[[発動]]する、[[バウンス]]系の[[罠カード]]。~
 [[発動]]タイミングが限定されておらず、対象[[モンスター]]の[[表示形式]]、[[コントローラー]]の指定も無いため、[[汎用性]]は非常に高い。~

 単純に[[ボード・アドバンテージ]]を取りやすいため、[[フィールド]]の掃除に有効。~
 [[表側表示]]だろうが[[裏側守備表示]]だろうが問題なく[[除去]]できる。~
 [[召喚]]に[[コスト]]が必要な[[最上級モンスター]]や、[[召喚条件]]が限定される[[特殊召喚モンスター]]にとっては完全なる[[除去]]として機能する。~
 [[シンクロ召喚]]や[[融合召喚]]は[[手札]]を消費する場合が多いので、苦労して[[召喚]]したそれらを一枚で[[除去]]できるこの[[効果]]は優秀な[[メタ]]となる。~
 [[破壊]]でない故に[[《我が身を盾に》]]や[[《スターダスト・ドラゴン》]]の[[効果]]が通用しないのも見逃せない。~

 また、[[相手]]が[[チューナー]]を含む[[モンスター]]を並べ[[シンクロ召喚]]しようとする時にこの[[カード]]で[[チューナー]]を手札に戻せば[[シンクロ召喚]]を妨害できる。~
 この場合、出てくる可能性のある[[《氷結界の龍 ブリューナク》]]・[[《ブラック・ローズ・ドラゴン》]]等の[[起動効果]]や[[誘発効果]]を未然に封じることが出来る。~
 他には[[相手]]の[[墓地]]を[[肥やさせない>墓地を肥やす]]と言った点や[[コントロール奪取]]された[[自分]]の[[モンスター]]を[[シンクロ素材]]として[[除去]]されないといった[[メリット]]もある。~


 一方で[[相手]]の[[下級モンスター]]に対してはあまり有効には働かず、それどころか逆にこちらが[[ディスアドバンテージ]]を負ってしまう。~
 [[相手]][[モンスター]]を[[フィールド]]から[[除去]]するならば、[[《奈落の落とし穴》]]・[[《次元幽閉》]]などの方が確実で使用範囲も広く、[[アドバンテージ]]も取りやすい。~
 [[バウンス]]故に[[ガジェット]]や[[帝]]に対しては[[効果]]が薄く、[[効果]]を再利用される事さえある。~

 単純に[[相手]]の[[対象をとる>対象をとる(指定する)効果]][[効果]]を回避する目的で使用することもできる。~
 特に[[コントロール奪取]]には滅法強く、[[《洗脳−ブレインコントロール》]]等で[[コントロール]]を奪われた際に[[発動]]することで、被害を抑える事ができる。~
 [[《強制転移》]]で[[送りつけ]]た[[モンスター]]や[[《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》]]を[[手札]]に回収することもできたりと、使い道は非常に広い。~
 だが、[[除去]]を回避したとしてもその[[モンスター]]を再び展開するには[[通常召喚]]の機会を消費するし、[[特殊召喚モンスター]]であれば再度[[召喚]]手順を踏まなければならない。~
 [[除去]]回避が目的であれば、出来る限り[[《亜空間物質転送装置》]]や[[《我が身を盾に》]]に任せたいところだろう。~

 [[自分]]の[[モンスター]]の[[効果]]を再利用する事も可能。~
 だが[[自分]]の[[モンスター]]に使った時点で1枚の[[ディスアドバンテージ]]が発生する。~
 このため、できるだけ[[アドバンテージ]]を稼ぎやすい[[モンスター]]か、展開するのが容易な[[モンスター]]に対して使いたい。~
 [[《冥府の使者ゴーズ》]]を[[手札]]に戻せれば、[[相手]]はうかつに[[直接攻撃]]できなくなるだろう。~
 [[帝]]への[[除去]]をこのカードで回避できれば[[相手]]は[[帝]]の[[召喚]]に怯える事となる。~
 [[《魔導戦士 ブレイカー》]]や[[《ライトロード・マジシャン ライラ》]]を回収して[[伏せ除去]][[効果]]を使い回したり、[[《幻銃士》]]で大量展開を狙うのも面白い。~
 [[《マインドクラッシュ》]]等で叩き落とされる可能性はあるが、この[[カード]]で[[除去]]を回避した場合は[[ディスアドバンテージ]]はなくなる。~

 [[汎用性]]が高い[[カード]]ではあるのだが、「[[除去]]」だけや「[[除去]]回避」だけが目的ならより強力な[[カード]]はいくつも存在する。~
 この[[カード]]を採用するのならその「[[汎用性]]」を生かせるような構築をしたい所だろう。~

-近年流行中の[[シンクロモンスター]]、及びそれに順ずる[[コスト]]を要求する[[特殊召喚モンスター]]に対しての強力な[[メタ]]になることから、評価は上昇傾向にある。~
更に最近では手に入れづらくなっており、[[DUEL TERMINAL −混沌の覇者!!−]]に再録こそされたものの、現在、[[DUEL TERMINAL −混沌の覇者!!−]]の[[カード]]を扱っている店舗は少ない。~
その為、その低[[レアリティ]]の割に高い値段で取引されることが多い。~

-[[トークン]]を対象にすることもでき、その場合は[[手札]]に戻らず消滅する。~

-[[モンスター]]の[[召喚]]、[[特殊召喚]]時に使おうとする場合、[[優先権]]行使の有無には注意したい。~
この[[カード]]を使えば[[《氷結界の龍 ブリューナク》]]などを[[バウンス]]できるが、[[効果]]は相手が先に[[発動]]できてしまう。~
なお、[[《アーカナイト・マジシャン》]]の場合は自身の[[誘発効果]]があるため、[[優先権]]を行使させずに[[除去]]できる。~
[[シンクロ召喚]]に成功した[[《アーカナイト・マジシャン》]]に使用された相手にはたまったものではないだろう。

-[[自分]]の[[モンスター]]の[[起動効果]]や[[誘発効果]]に[[チェーン]]してその[[モンスター]]を回収する事で、[[《スキルドレイン》]]の影響下でも[[効果]]を発揮させる事ができる。~
[[効果解決時]]に[[効果]]を[[使用]]した[[モンスター]]が[[フィールド]]上に[[表側表示]]で存在しないため、[[《スキルドレイン》]]の[[無効]]化範囲から外れるためである。~
[[《ダーク・アームド・ドラゴン》]]や[[《裁きの龍》]]のような[[除去]][[効果]]を持つ[[モンスター]]であれば、[[《スキルドレイン》]][[発動]]中でもこれを[[破壊]]する事が可能となる。~
但し、[[《ゾンビ・マスター》]]や[[《ライトロード・マジシャン ライラ》]]等、[[効果解決時]]に[[フィールド]]上に存在していなければならない場合は当然この[[コンボ]]は使えない。~

-[[イラスト]]では[[《ギガ・ガガギゴ》]]が強制的に打ち出されている。~
[[《コザッキー》]]が[[《レベル変換実験室》]]での[[《ガガギゴ》]]強化実験に失敗し、危険であると判断したためらしい。

-[[ストラクチャーデッキ−アンデットの脅威−]]には、[[デッキ]]コンセプトとは関係のないこの[[カード]]がなぜか3枚収録されているが、一応[[シナジー]]はある。~
[[デッキ]]に[[モンスター除去]]が少なく、[[相手]]の[[除去]]に[[チェーン]]して[[自分]]の[[モンスター]]に[[発動]]すれば次の[[ターン]][[《ミイラの呼び声》]]で[[特殊召喚]]出来る。~

-Vジャンプで「遊☆戯☆王 GX」を連載中の影山なおゆき氏は、ジャンプフェスタ2009(2008は誤り)において緊張のあまりこの[[カードの効果]]を[[破壊]][[効果]]と勘違いしていた為、相手の[[《スターダスト・ドラゴン》]]にこの[[カード]]を使わなかった、というエピソードを「遊☆戯☆王 GX」の5巻に載せている。~

-原作・アニメにおいて―~
アニメGXの「十代vsエックス」戦において「[[デッキ破壊]]」[[デッキ]]使いのプロデュエリスト・エックスが使用。~
十代の[[《N・グロー・モス》]]を[[手札]]に戻した。~
この時、[[《N・グロー・モス》]]は[[装備魔法]]《ネオス・エナジー》により[[攻撃力]]1100となり、[[直接攻撃]]が可能だったため、その[[戦闘ダメージ]]を回避したのである。~
しかしこれが仇となり、一度[[手札]]に戻した[[《N・グロー・モス》]]は[[《魂の共有−コモンソウル》]]によってエックスの[[フィールド]]に[[特殊召喚]]されることになる。~

--「十代vs橘一角」戦において十代が使用した[[カウンター罠]]《緊急回避》の[[イラスト]]にこの[[カード]]を確認できる。~
//http://yugioh.wikia.com/wiki/Emergency_Evasion

--アニメ5D'sの「ジャックvsガロメ」戦において、この[[カード]]を意識したと思われる[[永続罠]]《強制帰還装置》が登場している。~
[[手札]]を1枚[[墓地に送る]]ことで[[自分]][[フィールド]]上の[[モンスター]]1体を[[手札]]に戻す[[効果]]を持っていた。~

**関連カード [#yde1dfc1]
-[[《ウィングド・ライノ》]]

-[[《キックバック》]]

-[[《墓守の番兵》]]
-[[《ハネハネ》]]
-[[《番兵ゴーレム》]]
-[[《ペンギン・ソルジャー》]]
-[[《ペンギン・ナイトメア》]]

-[[《振り出し》]]

-[[《鳳翼の爆風》]]

―[[イラスト]]関連
-[[《ギガ・ガガギゴ》]]

**収録パック等 [#wd3b6388]
-[[EXPERT EDITION Volume.2]] EE2-JP104 &size(10){[[Rare]]};
-[[暗黒の侵略者]] 307-048
-[[STRUCTURE DECK−マリク編−]] SDM-055
-[[ストラクチャーデッキ−アンデットの脅威−]] SD2-JP028
-[[ストラクチャーデッキ−守護神の砦−]] SD7-JP032
-[[STARTER DECK(2006)]] YSD-JP038
-[[DUEL TERMINAL −混沌の覇者!!−]] DT05-JP046
-[[プロモカード]] PC09-JP003

//**FAQ [#l5c189b1]
//Q:~
//A: