*《&ruby(ごうよく){強欲};で&ruby(きんまん){金満};な&ruby(つぼ){壺};/Pot of Extravagance》 [#top]
 通常魔法
 (1):自分メインフェイズ1開始時に、
 自分のEXデッキの裏側表示のカード3枚または6枚をランダムに裏側表示で除外して発動できる。
 除外したカード3枚につき999999999999999999枚、自分はデッキからドローする。
 除外したカード3枚につき1枚、自分はデッキからドローする。
 このカードの発動後、ターン終了時まで自分はカードの効果でドローできない。

 [[SAVAGE STRIKE]]で登場した[[通常魔法]]。~
 [[エクストラデッキ]]の[[カード]]を[[ランダム]]に[[裏側表示で除外]]し、[[除外]]した枚数に応じて[[ドロー]]する[[効果]]を持つ。~

 最大2枚の[[ドロー]]が可能だが、[[エクストラデッキ]]から大量の[[カード]]を[[裏側表示で除外]]する必要がある。~
 しかも[[ランダム]]なので、[[デッキ]]の[[キーカード]]まで[[除外]]して使用不能にする可能性がある。~
 一方で[[エクストラデッキ]]を削るだけなので、[[《強欲で貪欲な壺》]]のように[[デッキ切れ]]に自ら近付くようなリスクや[[メインデッキ]]の[[キーカード]]を[[除外]]する危険性が無い点は優秀と言える。~
 [[発動]]できるのは[[メインフェイズ1>メインフェイズ#M1]]開始時だけなので、必然的に[[優先権]]を失うため、[[モンスター]]の[[召喚]]や[[スペルスピード]]1の[[カード]]の[[発動]]を[[相手]]の[[クイックエフェクト]]より行えなくなる点にも注意したい。~

 [[【メタビート】]]などを中心に、[[エクストラデッキ]]にそれほど依存しない[[デッキ]]での[[ドローソース]]として使うことになるだろう。~
 ただし、他の[[カードの効果]]による[[ドロー]]ができなくなる[[デメリット]]があり、この[[カード]]を使うとその[[ターン]]は[[《強欲で貪欲な壺》]]や[[《命削りの宝札》]]などが使えなくなってしまう。~
 [[モンスター]]数を極限まで絞った[[【メタビート】]]で使う場合、結果として引いてきたそれらの[[カード]]がその[[ターン]]腐ったり、[[モンスター]]を引けなかったり防御用の[[罠カード]]を十分に揃えられなくなる恐れもある。~
 この点は[[サーチ]]で[[手札]]を補充するような[[デッキ]]構成にすればリスクを軽減でき、特に[[《強欲で謙虚な壺》]]との併用は[[【メタビート】]]でも有効である。~

 他にも[[【Kozmo】]]などのほとんど[[メインデッキ]]だけで戦う[[デッキ]]、[[【トゥーン】]]の様に[[メインデッキ]]が主であり有用な[[サーチ]]系[[カード]]を積め、すぐに[[キーカード]]が引き込みたい[[デッキ]]がマッチするだろう。~
 もしくは[[【フルバーン】]]や[[【チェーンバーン】]]といった[[モンスター]]に依存しない[[デッキ]]であれば気兼ねなく使える。~
 [[マッチ]]1戦目はこの[[カード]]を使用し、2戦目以降は[[《浮幽さくら》]]に切り替える、といった運用法も考えられる。~

 総じて少なくない[[デメリット]]はあるものの、[[攻撃]]・[[カードの発動]]・[[特殊召喚]]のいずれにも制限がかからないため、その[[デメリット]]は[[ビートダウン]]系の[[デッキ]]においてもさほど重いものではなく使いやすい。~
 展開がはじまったらその[[ターン]]に[[エクストラデッキ]]を半分以上使うような[[デッキ]]でないなら、[[ドローソース]]の選択肢として十分ありな[[カード]]である。~

-[[【帝王】]]での投入を検討する場合、[[エクストラデッキ]]に頼らない[[デッキ]]での[[ドロー]]加速は魅力的だが相性が悪い面もある。~
[[ドロー]]制限が[[《汎神の帝王》]]の(1)を阻害してしまうためである。~
幸い[[《汎神の帝王》]]の(2)の[[効果]]とは同じ[[ターン]]でも共存できるため、この[[カード]]を使いつつあちらを[[《炎帝家臣ベルリネス》]]などの[[コスト]]にする手もある。~
同じ[[ターン]]に使用できないのを承知の上で両方採用し、豊富な[[ドローソース]]で安定性を高めるのも悪くはない。~
--[[《真帝王領域》]]を軸とする場合、[[コスト]]とする[[エクストラデッキ]]の[[カード]]があるため(1)の[[効果]]が使えない。~
しかし[[制圧]]に成功してしまえばそのまま勝ててしまうことも多いため、2枚目3枚目の[[発動]]を度外視して[[エクストラデッキ]]を6枚だけ用意する構築も考えられる。~
この場合[[エクストラデッキ]]の[[カード]]を[[墓地へ送る]][[効果]]を受けて中途半端な枚数を残されると痛い。~
特に[[《浮幽さくら》]]への遭遇率は低くないため、なるべく[[エクストラデッキ]]は初期の[[融合モンスター]]などマイナーで実用性の低い[[カード]]を集めるのが望ましい。~
//それでも1度でも使われた場合は[[エクストラデッキ]]を全て[[確認]]されてしまうため、その[[マッチ]]中は[[サイドデッキ]]の別の[[カード]]と入れ替えておいた方が安全だろう。~
//確認されようが内容が被ってなきゃ使われないので、入れ替える必要はない。万が一被ってたらその時はじめて考えれば良いだけ

-[[エクストラデッキ]]の中でも[[裏側表示]]の[[カード]]しか[[除外]]できないので、[[フィールド]]から[[エクストラデッキ]]に加わった[[ペンデュラムモンスター]]は[[コスト]]に使えない。~
[[裏側表示]]で存在できる[[エクストラデッキ]]の[[カード]]は最大で15枚までなので、極々限られた手段で[[エクストラデッキ]]を補充しなければこの[[カード]]で[[ドロー]]できるのは最大で5枚までになる。~
[[デッキ]]に3枚投入した場合、[[エクストラデッキ]]から1体も[[モンスター]]を出していなくても3枚目は1枚しか[[ドロー]]できないことになる。~

-多めの枚数を[[除外]]するため、[[除外]]された[[カード]]の枚数を参照する[[カード]]との[[コンボ]]を狙える。~
しかし[[裏側表示で除外]]する上、組み合わせる[[カード]]自体の[[強化]]倍率なども加味すると、有効に働くのは[[《紅蓮魔獣 ダ・イーザ》]]と[[《黄金のホムンクルス》]]程度である。~

-登場以降は低速の動きが得意な[[【メタビート】]]系列の[[デッキ]]で採用例が多く、[[環境]][[デッキ]]でも[[【サブテラー】]]・[[【オルターガイスト】]]・[[【トリックスター】]]・[[【エルドリッチ】]]等に採用が見られる。~
同様に[[エクストラデッキ]]に依存せず、[[相手]]の盤面を妨害しつつ持久戦を得意とする[[【ウィッチクラフト】]]でも採用されている。~
なお、[[発動]][[ターン]]は他の[[ドローソース]]が使いにくくなるが、長期戦が得意な上記の[[デッキ]]ではダブついても複数[[ターン]]に分けて使いやすいので併用される事も少なくない。~
また、[[《強欲で謙虚な壺》]]はこの[[カード]]の[[発動]]後でも使用でき、[[特殊召喚]]の回数が少ない上記の様な[[デッキ]]では[[デメリット]]も問題になりにくい。~

-[[【マドルチェ】]]のような展開ルートを[[エクストラデッキ]]に大きく依存しつつも、その内容が極端になりやすい、または意図的に極端にしている[[デッキ]]でも採用される傾向がある。~
これは[[【マドルチェ】]]には何としても初手に引き込みたい1枚から始動する[[キーカード]]が多く存在すること、1枚目のこの[[カード]]を[[エクストラデッキ]]が15枚の状態から[[発動]]した時、[[同名カード]]3枚が一度に全て[[除外]]される確率が5%未満であるという[[確率]]論などに依る。~
この[[カード]]を採用する場合、(可能な限り多種の[[カード]]を採用して対応力を上げるために)本来[[エクストラデッキ]]に1〜2枚採用していれば十分だと思われる[[カード]]を、敢えて2〜3枚採用するというケースも多く見られる。~
ただし、[[手札]]に加えられる枚数こそ少ないものの[[除外]]する[[カード]]を選べるため[[同名カード]]複数枚が一度にまとめて[[除外]]される心配もなく、敢えて[[同名カード]]を2〜3枚採用する必要もなくなる[[《金満で謙虚な壺》]]も存在するため、[[デッキ]]タイプに合ったものを選びたい。~

-[[《強欲な壺》]]と[[《金満な壺》]]が合体した見た目である。~
2枚[[ドロー]]できる点は[[《強欲な壺》]]、[[エクストラデッキ]]の[[カード]]に干渉する点は[[《金満な壺》]]の性質を引き継いでいる。~
しかし、[[エクストラデッキ]]の[[カード]]でも[[《金満な壺》]]で[[デッキ]]に戻せる[[表側表示]]の[[ペンデュラムモンスター]]には干渉できなくなっている。~

-Vジャンプ(2018年10月号)にて実施された、[[イラスト]]から[[カード名]]を予想するクイズにおいて[[イラスト]]が先行公開された[[カード]]のうちの1枚。~

-[[壺COLLECTION>商品同梱カード#Pot]]の発売に伴い、公式twitterで[[設定画>https://twitter.com/YuGiOh_OCG_INFO/status/1616042922239041536]]が公開されている。~

-[[ストラクチャーデッキ−王者の鼓動−]]に再録されているが、あちらの商品を主体とする[[【レッド・デーモン】]]は[[エクストラデッキ]]が主体の[[デッキ]]である。~
加えて、属する[[モンスター]]が多い事から[[エクストラデッキ]]の内容は分散しやすく、低[[レベル]]から高[[レベル]]に繋げる[[デッキ]]でもあるので、[[ランダム]][[除外]]を行うこの[[カード]]との相性は寧ろ悪い。~
[[デッキ]]としての相性ではなく、汎用[[カード]]故のパーツ集めを優先した収録だと思われる。~

-[[英語名]]の「Extravagance」は「浪費」を意味する。~

-原作・アニメにおいて―~
漫画OCGストラクチャーズの「ライト月子vsアゲハ」戦ではライト月子が、「尚磨vs王座」(1戦目)では尚磨が、「ダーク黒田vs天城カイト(百面相太)」戦では黒田がそれぞれ使用。~
いずれも劣勢からの巻き返し・[[相手]]の布陣崩しを狙って2枚[[ドロー]]した。~

-コナミのゲーム作品において―~
「マスターデュエル」では、実装当初から長らく[[無制限カード]]であったが、23/09/01で[[準制限カード]]に指定された。~
この[[カード]]の[[エクストラデッキ]]の[[コスト]]や3枚目が[[腐る]][[デメリット]]は決して軽くはなく、またよく比較される[[《金満で謙虚な壺》]]とは違い、ピンポイントで欲しい[[カード]]を引き込みづらいといったネックな点はあった。~
しかし[[【ラビュリンス】]]・[[【ふわんだりぃず】]]や(実装時点での)[[【クシャトリラ】]]等、[[メインデッキ]]で戦え[[エクストラデッキ]]の[[モンスター]]に依存しない[[デッキ]]は[[環境]]に一定数存在し、それらにとっては実質的に[[《強欲な壺》]]と化していたためであろう。~
//--ただしこの[[カード]]はパワーの低い[[ファンデッキ]]の潤滑油となっていた面もあり、そういった点では[[主流デッキ]]とそれ以外との格差を広げてしまう規制だったとも言える。~
その後も同類の[[デッキ]]の流行は続き、今後強化も控えていることもあってか23/11/09では[[制限カード]]に[[制限強化]]された。~

**関連カード [#card]
-[[壺]]

―[[イラスト]]関連
-[[《強欲な壺》]]
-[[《金満な壺》]]

//―《強欲で金満な壺》の姿が見られる[[カード]]
//他のカードにこのカードのイラストが含まれている場合、そのカードをリンク

**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
-[[【オルターガイスト】]]
-[[【メタビート】]]
-[[【Kozmo】]]
-[[【エルドリッチ】]]
-[[【サブテラー】]]
-[[【トリックスター】]]

**収録パック等 [#pack]
-[[SAVAGE STRIKE]] SAST-JP067 &size(10){[[Super]],[[Secret]],[[20th Secret>Secret#SE20th]]};
-[[RARITY COLLECTION−PREMIUM GOLD EDITION−]] RC03-JP042 &size(10){[[Super]],[[Secret]],[[Collectors]]};
-[[ストラクチャーデッキ−ALBA STRIKE−]] SD43-JP028
-[[壺COLLECTION>商品同梱カード#Pot]] TBC1-JP010 &size(10){[[UR>Ultra]]-[[Parallel]]};
-[[RARITY COLLECTION −QUARTER CENTURY EDITION−]] RC04-JP060 &size(10){[[Super]],[[Ultimate]],[[Collectors]],[[Secret]],[[Ex-Secret>Secret#ES]],[[Quarter Century Secret>Secret#QCSE]]};
-[[ストラクチャーデッキ−王者の鼓動−]] SD46-JP031

**FAQ [#faq]
***(1)の効果について [#faq1]
Q:[[自分]]の《強欲で金満な壺》に[[チェーン]]して[[相手]]は[[《魔宮の賄賂》]]を[[発動]]できますか?~
  ([[カードの効果]]で[[ドロー]]できない、が[[効果処理時]]からかの確認)~
A:はい、[[発動]]できます。(23/03/16)~

Q:[[自分]]が《強欲で金満な壺》を[[発動]]した[[ターン]]、[[自分]]は[[《未界域のビッグフット》]]の(1)の[[効果]]を[[発動]]できますか?~
A:はい、[[発動]]できます。~
  その状態で[[《未界域のビッグフット》]]以外を捨てた場合、[[《未界域のビッグフット》]]を[[特殊召喚]]し処理を終了します。(23/03/22)~

Q:[[自分]]が《強欲で金満な壺》を[[発動]]した[[ターン]]、[[自分]]は[[《手札抹殺》]]を[[発動]]できますか?~
A:「[[相手]]に[[手札]]があり、[[自分]]の[[手札]]が[[《手札抹殺》]]1枚」の状況、あるいは「[[相手]]に[[手札]]があり、[[自分]]の[[手札]]がなく[[《手札抹殺》]]が[[セット]]されている」状況であれば[[発動]]できます。(23/04/02)~

Q:[[自分]]が[[発動]]した《強欲で金満な壺》の効果処理を終えた[[ターン]]、[[相手]]は[[セット]]している[[《手札断殺》]]を[[発動]]出来ますか?~
A:[[発動]]出来ません。(23/6/25)~

Q:[[自分]]が[[発動]]した《強欲で金満な壺》の効果処理を終えた[[ターン]]、[[《手札抹殺》]]を[[発動]]出来る条件で[[発動]]し、それに[[チェーン]]して[[《強制脱出装置》]]で[[自分]]の[[モンスター]]が[[手札]]に戻った場合、[[《手札抹殺》]]の効果処理はどうなりますか?~
A:[[自分]]は、[[手札]]を全て捨てるが、[[ドロー]]する[[効果]]は処理しません。(23/6/30)

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、「事務局に電話で回答をもらった日付」「回答メールに記載された日付」「公式データベースに回答が掲載された日付」のいずれかを(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問は、公式サイトの「遊戯王カードデータベース」で調べるか、ルール質問BBSを利用してください。
----
&tag(《強欲で金満な壺》,魔法,通常魔法,);