通常罠 フィールド上に表側表示で存在する戦士族か魔法使い族モンスター1体を 裏側守備表示にする。
Struggle of Chaos −闇を制する者−で登場した通常罠。
フィールド上の特定種族の表側表示モンスターを裏側守備表示にする。
対象が限定された罠カード版の《月の書》と言える。
《月の書》と比較して即効性に欠け、相手モンスターへの影響力は大幅に落ちている。
対象そのものはメジャーな種族であるため、種族デッキ以外が相手の場合でもそれなりに発動の機会はあるが、実質的な下位互換である点は否めないだろう。
そのため、このカードは基本的には対象を限定した《月の書》の代用としての運用が主な役割となる。
相手モンスターにも使えるが、《No.39 希望皇ホープ》の効果を発動させずに戦闘破壊する場合等に限られてくるため、自分のモンスターに使うのが一般的か。
戦士族には、表示形式変更後の追撃を回避しつつの魔法カード耐性の再利用も狙える《ビッグ・シールド・ガードナー》、リバース時に大量のアドバンテージを稼げる《渋い忍者》、《スターライト・ロード》を回避できる魔法・罠除去要員の《ドッペルゲンガー》等も存在するが、それらのためだけに動きの遅いこのカードを採用するのも考えどころ。
基本的には、優秀なリバース効果モンスターを抱える魔法使い族デッキで用いられる事になるだろう。
筆頭となるのは守備力も高く除去やエクシーズ召喚など幅広い戦術がとれる《墓守の偵察者》。
効果使用後の《墓守の番兵》や《魔導書士 バテル》、《執念深き老魔術師》が狙われた際に発動するのも面白い。
しかし、即効性のコンボが強力な速攻魔法である《月の書》と比べると罠カードなので少々遅く、罠カードゆえの利点も少ないため汎用性は落ちる。
そのため《月の書》ほど便利な感覚で使用できず、腐る可能性も出てきてしまう。
対象自体はメジャーな種族のため、上のようなコンボを狙いつつ相手の戦士族エクシーズモンスターや《アーカナイト・マジシャン》を裏側守備表示にして安全に除去する事もできる。
《幻想召喚師》とは相性が良い。
リリースがかさむが、リバース後の自身に用いることでリバース効果の機会を再び得ることができる上に低攻撃力を晒さずに済む。
さらに、エクストラデッキから持ってきた戦士族・魔法使い族の融合モンスターを裏側守備表示にすればエンドフェイズの破壊を免れることができる。
ただし守備表示のままターンを送ってしまうので、《Dragoon D−END》等の高守備力のモンスターを採用したいところ。