*《&ruby(けつるい){血涙};のオーガ/Ogre of the Scarlet Sorrow》 [#z812a7e9]
 効果モンスター
 星4/闇属性/悪魔族/攻   0/守   0
 相手ターンに1度のバトルフェイズ中に2回目の直接攻撃が宣言された時、
 このカードを手札から特殊召喚する事ができる。
 この効果で特殊召喚に成功した時、
 このカードの攻撃力・守備力はこのターンに1回目の直接攻撃を行った、
 フィールド上に表側表示で存在するモンスターと同じ数値になる。
 このターン、この効果で特殊召喚したこのカードが
 フィールド上に表側表示で存在する限り、
 相手はこのカード以外のモンスターを攻撃対象に選択する事はできない。

 [[ABSOLUTE POWERFORCE]]で登場した[[闇属性]]・[[悪魔族]]の[[下級モンスター]]。~
 自身を[[手札]]から[[特殊召喚]]する[[誘発効果]]を持つ。~

 [[《冥府の使者ゴーズ》]]の[[下位種]]と思われがちだが、[[魔法・罠カード]]があっても[[特殊召喚]]できる点においては優っている。~
 ただし、[[《冥府の使者ゴーズ》]]の存在から複数の[[モンスター]]で[[直接攻撃]]する場合は[[攻撃力]]の低い[[モンスター]]から[[攻撃]]するのが通例なので[[《冥府の使者ゴーズ》]]のように[[相手]]の攻勢を止めることは難しい。~
 しかし、[[《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》]]の様に高い[[守備力]]を持つ[[カード]]の[[攻撃]]後に[[特殊召喚]]することで、[[壁]]として機能することが出来る点では[[《冥府の使者ゴーズ》]]には優っていると言える。~
 また、[[魔法・罠カード]]を意図的に置く事で、[[《冥府の使者ゴーズ》]]は使えないと判断して[[攻撃]]してきた[[相手]]の意表をつくことも可能。~
 この場合は必ずしも[[攻撃力]]が高い[[モンスター]]から[[直接攻撃]]するとは限らない。~
 [[《リビングデッドの呼び声》]]などの[[巻き戻し]]を[[相手]]が想定するならば、[[攻撃力]]が高い[[モンスター]]から[[攻撃]]する事もありえる。~
 [[《護封剣の剣士》]]や[[《リビングデッドの呼び声》]]などの[[巻き戻し]]を[[相手]]が想定するならば、[[攻撃力]]が高い[[モンスター]]から[[攻撃]]する事もありえる。~

 [[攻撃]]を自身だけに制限させる[[効果]]は、[[直接攻撃]]を2回受ける状況から考えてあまり意味のない[[効果]]と言える。~
 大概の状況ではこの[[モンスター]]1体しか[[フィールド]]に存在しないからである。~
 他の[[モンスター]]に[[攻撃]]できないだけで[[プレイヤー]]への[[直接攻撃]]は制限できないため、[[《流星の弓−シール》]]を用いた [[【ベン・ケイ1キル】]]や[[直接攻撃]][[モンスター]]の[[連続攻撃]]を防ぐことはできない。~
 一応、任意で[[直接攻撃]]に変更できる[[《アストラルバリア》]]や、[[《フリッグのリンゴ》]]等を組み合わせるならば意味を持たせる事もできる。

 [[召喚制限]]は無く[[レベル]]4なので[[通常召喚]]も可能だが、そのままでは[[攻撃力]]・[[守備力]]が0なのでほとんど意味が無い。~
 最悪[[壁]]にはなるが、それならば[[《速攻のかかし》]]や[[《バトルフェーダー》]]のほうが有用である。~
 [[シンクロ素材]]や[[エクシーズ素材]]にするならば、[[レベル]]変更[[効果]]を持ち、より容易に展開できる[[《トラゴエディア》]]という選択肢もある。~
 あちらは[[ステータス]]が安定しないという欠点があるものの、上記の通りこの[[カード]]が[[特殊召喚]]できる状況では、この[[カード]]も[[戦闘破壊]]を許しやすいため、あまり優位性はない。~
 また同じ[[レベル]]4としても、[[下級モンスター]]に強い[[《ガガガガードナー》]]という選択肢もある。~
 [[《悪夢再び》]]には対応しているが、1度[[墓地]]にあるという事は、[[直接攻撃]]を許しているか、他の行動で役割を遂行できていないという事が多く、また[[特殊召喚]]に際しても1度は[[直接攻撃]]を受ける必要があるなど、あまり相性が良いとは言えない。~

 あまり使いやすい[[カード]]とは言えないが、低い[[ステータス]]に反した[[レベル]]4という[[ステータス]]を活かせば、まったく使えないこともない。~
 [[《デブリ・ドラゴン》]]や[[《カメンレオン》]]による[[蘇生]]に対応しており、後者であれば[[《ダークエンド・ドラゴン》]]の[[縛り]]をクリアする事もできる。~
 前述の[[《速攻のかかし》]]や、[[《ゼロ・ガードナー》]]なども上記[[蘇生]]に対応するので、これらで防御を行いつつ反撃に転じるという[[デッキ]]構築ができない事もない。

-[[英語名]]において、「血涙」は「Scarlet Sorrow(緋色の悲しみ)」と訳された。~
血の涙というニュアンスは十分伝わる訳だが、やはり「Blood(血)」は使えないらしい。~

-「オーガ」が「[[鬼>《赤鬼》]]」という意味のことや、涙を流していること、2回目の[[攻撃]]で[[特殊召喚]]できることから、元[[ネタ]]は、「鬼の目にも涙」ということわざ、または「泣いた[[赤鬼>《赤鬼》]]」であろう。~
「オーガ(ogre)」の詳細に関しては[[《黒い影の鬼王》]]参照。

-原作・アニメにおいて―~
アニメ5D'sの「ジャックvsカーリー」戦においてジャックが使用。~
[[《フォーチュンレディ・ダルキー》]]の[[直接攻撃]]時に[[特殊召喚]]され、[[《フォーチュンレディ・アーシー》]]と同じ[[攻撃力]]2400となり返り討ちにした。~
その後、[[レベル]]が上がり[[強化]]された[[《フォーチュンレディ・アーシー》]]に[[戦闘破壊]]された。~

--偽ジャックの敗北時に散らばった[[カード]]の中に2枚存在するのも確認できる。~
ジャックの[[デッキ]]を真似たマックスの[[デッキ]]にも入っていた。~

--アニメでは[[攻撃力]]・[[守備力]]は1回目の[[直接攻撃]]で受けた[[ダメージ]]の数値分となり、2回目の[[直接攻撃]]を宣言した[[モンスター]]はこの[[カード]]を[[攻撃]]しなければならなかったが、他の[[モンスター]]への制限は無かった。~

//-コナミのゲーム作品において―~

**関連カード [#k696ed1c]
-[[《トラゴエディア》]]
-[[《冥府の使者ゴーズ》]]
-[[《バトルフェーダー》]]
-[[《コンフュージョン・チャフ》]]

//―《血涙のオーガ》の姿が見られる[[カード]]
//他のカードにこのカードのイラストが含まれている場合、そのカードをリンク

//**このカードを使用する代表的なデッキ
//-[[【】]]

**収録パック等 [#t57ca693]
-[[ABSOLUTE POWERFORCE]] ABPF-JP005

**FAQ [#l710269c]
Q:[[効果]]分類は何ですか?~
A:[[特殊召喚]]が[[誘発効果]]、数値変動が[[誘発効果]]、[[攻撃対象]]選択制限は[[永続効果]]です。(09/11/14)

Q:[[《サイバー・ツイン・ドラゴン》]]などのように1回目と2回目の[[直接攻撃]]を宣言した[[モンスター]]が同じ場合でも[[特殊召喚]]できますか?~
A:はい、その場合でも[[特殊召喚]]できます。(09/11/14)

Q:2回目の[[直接攻撃]]を宣言した時に1回目の[[直接攻撃]]を行った[[モンスター]]が[[フィールド]]上に存在しない場合でも[[特殊召喚]]すること自体できますか?~
A:はい、できます。(09/11/14)~

Q:1度目の[[直接攻撃]]を行った[[モンスター]]が場を離れていた場合この[[カード]]の[[攻撃力]]はどうなりますか?~
A:数値が変化せず、したがって0のままです。(09/11/14)~

Q:[[攻撃力]]・[[守備力]]を同じにする[[効果]]は1度目の[[直接攻撃]]を行った[[モンスター]]を[[対象]]に取りますか?~
A:いいえ、[[対象]]を取りません。(09/12/09)~

Q:2回目の[[直接攻撃]]宣言時に[[効果]]を[[発動]]しなかった場合、3回目の[[直接攻撃]]宣言時に[[効果]]を[[発動]]できますか?~
A:できません。必ず「2回目」の時に[[発動]]します。(09/11/14)~

Q:1回目(A)の[[直接攻撃]]宣言時に[[《魔法の筒》]]等で[[攻撃]]を[[無効]]にした場合、2回目(B)の[[直接攻撃]]宣言時にこの[[カード]]を[[特殊召喚]]できますか?~
A:できません。[[無効]]にされた場合は数えないので、この場合は(B)を「1回目に直接攻撃したモンスター」と数えます。(09/11/14)~

Q:[[自分]][[フィールド]]に[[モンスター]]がいるかどうかは不問ですか?~
  ([[《サブマリンロイド》]]などに関係)~
A:問いません。(09/12/12)~

Q:変化した値は「元々の数値」になりますか?~
A:なりません。(09/12/12)~

Q:1回目の[[直接攻撃]]は成功する必要がありますか?~
A:ありません。1回目の[[直接攻撃]]宣言後[[《エネミーコントローラー》]]等で[[攻撃]]を中断させた場合も2回目の[[直接攻撃]]宣言時にこの[[カード]]を[[特殊召喚]]できます。(09/12/15)~

Q:2回目の[[直接攻撃]]の前に、1回目の[[直接攻撃]]を行った[[モンスター]]の[[攻撃力]]が変化した場合、このカードの[[攻撃力]]はどうなりますか?~
A:2回目の[[直接攻撃]]宣言時にフィールド上へ[[特殊召喚]]した《血涙のオーガ》の
[[攻撃力]]・[[守備力]]は、この[[カード]]の[[効果]]処理を行う時点で、
1回目の[[直接攻撃]]を行った、フィールド上に[[表側表示]]で存在する
[[モンスター]]の[[攻撃力]]・[[守備力]]に変化します。~
したがって、1回目に[[直接攻撃]]を行った[[モンスター]]の[[攻撃力]]と[[守備力]]が
変化していた場合、《血涙のオーガ》の[[攻撃力]]と[[守備力]]も、その時点のその[[モンスター]]と同じ数値になります。(12/10/10)

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//記述する場合、事務局に質問した日付を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
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//ルールやカードの処理等についての質問は遊戯王エキスパートルールHPで調べるか、ルール質問BBSを利用してください。