効果モンスター 星4/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0 相手ターンに1度のバトルフェイズ中に2回目の直接攻撃が宣言された時、 このカードを手札から特殊召喚する事ができる。 この効果で特殊召喚に成功した時、 このカードの攻撃力・守備力はこのターンに1回目の直接攻撃を行った、 フィールド上に表側表示で存在するモンスターと同じ数値になる。 このターン、この効果で特殊召喚したこのカードが フィールド上に表側表示で存在する限り、 相手はこのカード以外のモンスターを攻撃対象に選択する事はできない。
ABSOLUTE POWERFORCEで登場した闇属性・悪魔族の下級モンスター。
自身を手札から特殊召喚する誘発効果を持つ。
《冥府の使者ゴーズ》の下位種と思われがちだが、魔法・罠カードがあっても特殊召喚できる点においては優れている。
ただし、《冥府の使者ゴーズ》の存在から複数のモンスターで直接攻撃する場合は攻撃力の低いモンスターから攻撃するのが通例なので《冥府の使者ゴーズ》のように相手の攻勢を止めることは難しい。
しかし、《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》の様に高い守備力を持つカードの攻撃後に特殊召喚することで、壁として機能することが出来る点では《冥府の使者ゴーズ》には優っていると言える。
また、魔法・罠カードを意図的に置く事で、《冥府の使者ゴーズ》は使えないと判断して攻撃してきた相手の意表をつくことも可能。
《護封剣の剣士》や《リビングデッドの呼び声》などの巻き戻しを相手が想定するならば、攻撃力が高いモンスターから攻撃する事もありえる。
攻撃を自身だけに制限させる効果は、直接攻撃を2回受ける状況から考えてあまり意味のない効果と言える。
大概の状況ではこのモンスター1体しかフィールドに存在しないからである。
他のモンスターに攻撃できないだけでプレイヤーへの直接攻撃は制限できないため、《流星の弓−シール》を用いた 【ベン・ケイ1キル】や直接攻撃モンスターの連続攻撃を防ぐことはできない。
一応、任意で直接攻撃に変更できる《アストラルバリア》や、《フリッグのリンゴ》等を組み合わせるならば意味を持たせる事もできる。
召喚制限は無くレベル4なので通常召喚も可能だが、そのままでは攻撃力・守備力が0なのでほとんど意味が無い。
最悪壁にはなるが、それならば《速攻のかかし》や《バトルフェーダー》のほうが有用である。
シンクロ素材やエクシーズ素材にするならば、レベル変更効果を持ち、より容易に展開できる《トラゴエディア》という選択肢もある。
あちらはステータスが安定しないという欠点があるものの、上記の通りこのカードが特殊召喚できる状況では、このカードも戦闘破壊を許しやすいため、あまり優位性はない。
また同じレベル4としても、下級モンスターに強い《ガガガガードナー》という選択肢もある。
《悪夢再び》には対応しているが、1度墓地にあるという事は、直接攻撃を許しているか、他の行動で役割を遂行できていないという事が多く、また特殊召喚に際しても1度は直接攻撃を受ける必要があるなど、あまり相性が良いとは言えない。
あまり使いやすいカードとは言えないが、レベル4と低ステータスの両方を活かせば、活用の余地はある。
《デブリ・ドラゴン》や《カメンレオン》による蘇生に対応しており、後者であれば《ダークエンド・ドラゴン》の縛りをクリアする事もできる。
前述の《速攻のかかし》や、《ゼロ・ガードナー》なども上記蘇生に対応するので、これらで防御を行いつつ反撃に転じるというデッキ構築ができない事もない。
Q:効果分類は何ですか?
A:特殊召喚が誘発効果、数値変動が誘発効果、攻撃対象選択制限は永続効果です。(09/11/14)
Q:《サイバー・ツイン・ドラゴン》などのように1回目と2回目の直接攻撃を宣言したモンスターが同じ場合でも特殊召喚できますか?
A:はい、その場合でも特殊召喚できます。(09/11/14)
Q:2回目の直接攻撃を宣言した時に1回目の直接攻撃を行ったモンスターがフィールド上に存在しない場合でも特殊召喚すること自体できますか?
A:はい、できます。(09/11/14)
Q:1度目の直接攻撃を行ったモンスターが場を離れていた場合このカードの攻撃力はどうなりますか?
A:数値が変化せず、したがって0のままです。(09/11/14)
Q:攻撃力・守備力を同じにする効果は1度目の直接攻撃を行ったモンスターを対象に取りますか?
A:いいえ、対象を取りません。(09/12/09)
Q:2回目の直接攻撃宣言時に効果を発動しなかった場合、3回目の直接攻撃宣言時に効果を発動できますか?
A:できません。必ず「2回目」の時に発動します。(09/11/14)
Q:1回目(A)の直接攻撃宣言時に《魔法の筒》等で攻撃を無効にした場合、2回目(B)の直接攻撃宣言時にこのカードを特殊召喚できますか?
A:できません。無効にされた場合は数えないので、この場合は(B)を「1回目に直接攻撃したモンスター」と数えます。(09/11/14)
Q:自分フィールドにモンスターがいるかどうかは不問ですか?
(《サブマリンロイド》などに関係)
A:問いません。(09/12/12)
Q:変化した値は「元々の数値」になりますか?
A:なりません。(09/12/12)
Q:1回目の直接攻撃は成功する必要がありますか?
A:ありません。1回目の直接攻撃宣言後《エネミーコントローラー》等で攻撃を中断させた場合も2回目の直接攻撃宣言時にこのカードを特殊召喚できます。(09/12/15)
Q:2回目の直接攻撃の前に、1回目の直接攻撃を行ったモンスターの攻撃力が変化した場合、このカードの攻撃力はどうなりますか?
A:2回目の直接攻撃宣言時にフィールド上へ特殊召喚した《血涙のオーガ》の
攻撃力・守備力は、このカードの効果処理を行う時点で、
1回目の直接攻撃を行った、フィールド上に表側表示で存在する
モンスターの攻撃力・守備力に変化します。
したがって、1回目に直接攻撃を行ったモンスターの攻撃力と守備力が
変化していた場合、《血涙のオーガ》の攻撃力と守備力も、その時点のそのモンスターと同じ数値になります。(12/10/10)