遊戯王カードWiki - 《幻獣機ウォーブラン》のバックアップ(No.12)

《幻獣機(げんじゅうき)ウォーブラン》 †

チューナー（効果モンスター）
星１/風属性/機械族/攻 300/守 300
このカードが機械族モンスターのシンクロ召喚の素材として墓地へ送られた場合、
「幻獣機トークン」（機械族・風・星３・攻／守０）１体を特殊召喚する。
この効果を適用したターン、自分は風属性以外のモンスターを特殊召喚できない。
自分フィールド上にトークンが存在する限り、
このカードは戦闘及び効果では破壊されない。
また、自分フィールド上の「幻獣機」と名のついたモンスター１体をリリースして発動できる。
このカードのレベルを１つ上げる。
「幻獣機ウォーブラン」の効果は１ターンに１度しか発動できない。

　JUDGMENT OF THE LIGHTで登場した風属性・機械族の下級モンスターのチューナー。

　機械族のシンクロ召喚に使用すると、幻獣機トークンを特殊召喚できる。
　機械族のシンクロ召喚にしか使えないがコストは必要なく、レベル６のモンスターがいればトークンに耐性を付与できる《幻獣機コンコルーダ》をシンクロ召喚しつつトークンを出せる。
　幻獣機では幻獣機トークン１体のレベルを加算された《幻獣機ハムストラット》等を使える。
　《幻獣機ハムストラット》なら蘇生もできるため相性がいい。

　しかし、そのターンには風属性以外の特殊召喚ができなくなるため、実質的に効果を使うには風属性・機械族のシンクロ召喚専用となる。
　また、トークンを特殊召喚するのは強制効果なので、機械族のシンクロ素材に使った時点で、そのターンはそれ以降風属性以外を特殊召喚することができなくなってしまう。
　もっとも、効果が使えなくなるだけでシンクロ召喚そのものへの縛りはないため、他の属性・種族にも普通のチューナーとして使用することは可能。
　その場合は後半のレベル変更効果や、特殊召喚のしやすさを活用したい。

　ちなみに、風属性・機械族のシンクロモンスターは３種類存在するが、その内２体はチューナーに指定があり、実質《幻獣機コンコルーダ》のみと言える。
　どうしてもそれ以外で効果を使用したい場合、《ＤＮＡ改造手術》・《ＤＮＡ移植手術》などで種族・属性を変更しておく方法がある。

　また、トークンを特殊召喚する効果を利用せずに幻獣機のチューナーとしてだけ考えても比較的優秀な能力を持つ。
　ステータスは低いがトークンによる耐性を持つため場持ちは悪くない。
　レベル１トークンと組み合わせることで《フォーミュラ・シンクロン》の、幻獣機トークンと合わせて《アームズ・エイド》のシンクロ召喚も狙える。
　特に、耐性付与はできても各種コストにできない、幻獣機トークン以外のトークンを活かしてのシンクロ召喚は意識しておいて損はない。
　《緊急発進》による特殊召喚も可能なため、シンクロ素材の確保に苦労することも少ないだろう。

　幻獣機をリリースすることで、このカードのレベルを１つ上げることができる。
　主に、シンクロ召喚に使用する場合にレベル３分の幻獣機トークンをレベル１分に変換する役割と言える。
　単純なアドバンテージにこそならないが、トークンによるシンクロ召喚のレベル選択肢を他の消費なしに変換できるため、使い道は広い。
　逆に、トークン以外の幻獣機をコストにするのは、効果を持ちレベルも分散しエクシーズ召喚にも使える性質を潰しかねず、あまり向いていない。

カード名でくくられた１ターンに１度のため、トークンかレベル操作かどちらかの効果しか同一ターン内には使用できない。
逆に言えば、レベルを変更したターンであれば風属性・機械族に使用してもそれ以外に使用しても、効果のないシンクロ素材として同じ状態になる。

風属性以外のモンスターを特殊召喚できなくなるのは、あくまで自身の効果で幻獣機トークンを特殊召喚した後である。
そのため、この効果で幻獣機トークンを特殊召喚する前であれば風属性以外も特殊召喚が可能である。
《Ａ・Ｏ・Ｊカタストル》などの風属性ではない機械族のシンクロモンスターのシンクロ素材として使用しつつ幻獣機トークンを残すことも可能。

デザインのモチーフは、旧ソ連/ロシアの宇宙往還機「ブラン(Buran)」であろう。
ロシア版スペースシャトルと言われるが、アメリカのスペースシャトルとは異なり、自機には推進用ロケットエンジンを搭載せず、エネルギアロケットと補助ブースターの推力で離昇する方式を採っている。
これはスペースシャトルに比して積載量増大と着陸速度低減の面で有利であった。
1988年に無人状態での打ち上げと軌道周回、着陸を行ったが、有人宇宙飛行を行う前にソ連が崩壊し、以降計画は凍結されている。
移送時にはAn-225の機体上部に搭載されて空輸されていた。
- カード名は、ウグイス科の鳴鳥を指す「Warbler」と「ブラン」の掛詞だと思われる。

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