遊戯王カードWiki - 《幻獣機ウォーブラン》のバックアップ(No.26)

《幻獣機(げんじゅうき)ウォーブラン/Mecha Phantom Beast Warbluran》 †

チューナー（効果モンスター）
星１/風属性/機械族/攻 300/守 300
このカードが機械族モンスターのシンクロ召喚の素材として墓地へ送られた場合、
「幻獣機トークン」（機械族・風・星３・攻／守０）１体を特殊召喚する。
この効果を適用したターン、自分は風属性以外のモンスターを特殊召喚できない。
自分フィールド上にトークンが存在する限り、
このカードは戦闘及び効果では破壊されない。
また、自分フィールド上の「幻獣機」と名のついたモンスター１体をリリースして発動できる。
このカードのレベルを１つ上げる。
「幻獣機ウォーブラン」の効果は１ターンに１度しか発動できない。

　JUDGMENT OF THE LIGHTで登場した風属性・機械族の下級モンスターのチューナー。
　幻獣機共通の耐性に加え、機械族のシンクロ素材として墓地へ送られた時に幻獣機トークンを特殊召喚する誘発効果、幻獣機をリリースして自身のレベルを上げる起動効果を持つ。

　機械族のシンクロ召喚に使用すると、幻獣機トークンを特殊召喚する。
　《幻獣機コンコルーダ》のシンクロ素材とすれば、このカードの効果でトークンを出しつつトークンに破壊耐性を与えられる。
　《幻獣機ハムストラット》との相性は良く、特殊召喚したトークン１体を使ってこのカードを蘇生すれば、永続効果でレベル６となった《幻獣機ハムストラット》とこのカードで《幻獣機コンコルーダ》に繋げられる。

　トークンを特殊召喚するのは強制効果なので、機械族のシンクロ素材に使ってしまうと、そのターン中は風属性以外のモンスターを特殊召喚できなくなってしまう。
　もっとも、このカードにはシンクロ召喚先の縛りはないため、機械族以外のシンクロ召喚に使えば、自身の行動を阻害されない。
　また、カード名で１ターンに１度しか使えないことを書いてあるため、トークンかレベル操作かどちらかの効果しか同一ターン内には使用できない。
　逆に言えば、レベル変更効果を使用したターンであれば機械族モンスターのシンクロ素材に使用しても風属性以外を特殊召喚できない制限は適用されない。

　トークンを特殊召喚する効果を利用せずに幻獣機のチューナーとしてだけ考えても、耐性を持つため場持ちは良い。
　レベル１トークンと組み合わせることで《フォーミュラ・シンクロン》の、幻獣機トークンと合わせて《アームズ・エイド》のシンクロ召喚も狙える。
　特に、幻獣機トークン以外のトークンは幻獣機のコストとしては使いづらいため、シンクロ召喚への使用は意識しておいて損はない。

　幻獣機をリリースすることでこのカードのレベルを１つ上げる効果は、上記の様に機械族をシンクロ召喚した場合の制約発生を回避する役割の他、レベル調整が主な役割となる。
　単純なアドバンテージにこそならないが、シンクロ召喚先の選択肢を変換できるため、使い道は広い。

風属性以外のモンスターを特殊召喚できなくなるのは、あくまで自身の効果で幻獣機トークンを特殊召喚した後である。
そのため、この効果で幻獣機トークンを特殊召喚する前であれば風属性以外の特殊召喚も可能である。
《Ａ・Ｏ・Ｊカタストル》などの風属性ではない機械族のシンクロモンスターのシンクロ素材として使用しつつ幻獣機トークンを残すことも可能。

単体でのカード化よりも前に、《幻獣機ドラゴサック》のイラストに描かれる形で一足先に登場していたモンスターである。

デザインのモチーフは、旧ソ連/ロシアの宇宙往還機「ブラン(Buran)」であろう。
ロシア版スペースシャトルと言われるが、アメリカのスペースシャトルとは異なり、自機には推進用ロケットエンジンを搭載せず、エネルギアロケットと補助ブースターの推力で離昇する方式を採っている。
これはスペースシャトルに比して積載量増大と着陸速度低減の面で有利であった。
1988年に無人状態での打ち上げと軌道周回、着陸を行ったが、有人宇宙飛行を行う前にソ連が崩壊し、以降計画は凍結されている。
移送時にはAn-225の機体上部に搭載されて空輸されていた。
- カード名は、ウグイス科の鳴鳥を指す「Warbler」と「ブラン」の掛詞だと思われる。

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