遊戯王カードWiki - 《幻獣機オライオン》のバックアップ(No.39)

《幻獣機(げんじゅうき)オライオン/Mecha Phantom Beast O-Lion》 †

チューナー・効果モンスター
星２/風属性/機械族/攻 600/守1000
このカード名の(2)の効果は１ターンに１度しか使用できない。
(1)：自分フィールドにトークンが存在する限り、このカードは戦闘・効果では破壊されない。
(2)：このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
自分フィールドに「幻獣機トークン」（機械族・風・星３・攻／守０）１体を特殊召喚する。
(3)：墓地のこのカードを除外して発動できる。
手札から「幻獣機」モンスター１体を召喚する。

　PRIMAL ORIGINで登場した風属性・機械族の下級モンスターのチューナー。
　幻獣機共通の耐性、墓地へ送られた場合に幻獣機トークンを特殊召喚できる誘発効果、自身を墓地から除外し幻獣機を召喚できる起動効果を持つ。

　(2)は、墓地へ送られた場合に幻獣機トークンを生成できる誘発効果。
　どこから墓地へ送られた場合でも発動でき、タイミングを逃す事もないため扱いやすい。
　シンクロ素材・リンク素材や各種コストで送るのはもちろん、《おろかな埋葬》等で墓地へ送ればトークン生成と追加の召喚を一度に狙える。
　能動的に墓地へ送る事ができない時でも、フィールドに出すだけでも２回分の壁として機能し、状況を選ばず使う事ができる。
　ただし、１ターンに１度の制限がかかっている点には注意。

　(3)は、自身を墓地から除外することで手札の幻獣機を召喚できる起動効果。
　【幻獣機】は手札からの展開力に難があるため、各種素材をフィールドに並べる際に役立つだろう。
　また、「召喚」なので《幻獣機テザーウルフ》の誘発効果を発動させることもできる。

　デメリットのないチューナーであり、シンクロ召喚の自由度はかなり高い。
　その分、シンクロ召喚先の候補も多くなりがちなので、【幻獣機】に組み込む際にはエクストラデッキの圧迫に気をつけたい。

　トークン生成は他の幻獣機が無くても使えるので、【幻獣機】以外のデッキでも採用が検討できる。
　【カラクリ】であれば、《太陽風帆船》や《簡易融合》で呼び出した《重装機甲パンツァードラゴン》をシンクロ素材にして《カラクリ将軍無零》をシンクロ召喚する事で、効果で出したカラクリチューナーと幻獣機トークンとで再びシンクロ召喚することができる。
　この時、《カラクリ守衛参壱参》を特殊召喚すれば、再び《カラクリ将軍無零》をシンクロ召喚でき、《幻獣機ドラゴサック》などランク７のエクシーズ召喚も可能となる。
　《クイック・シンクロン》で墓地へ送れば《ジャンク・デストロイヤー》に繋げることも可能。
　レベル２の機械族なので、《ジャンク・シンクロン》や《ロード・ウォリアー》で特殊召喚して展開する事も考えられる。

登場当時からトークン生成能力は評価されていたが、当時はトークンを駆使するデッキがほとんど存在せず、また《ダンディライオン》の存在もあり、【幻獣機】以外で採用されることは少なかった。
その後第10期からは、リンク召喚のためにトークンを駆使するデッキが多数現れ、そういったデッキで活躍するようになってきている。
特に後述の《水晶機巧－ハリファイバー》の登場以降は需要が高まっていた。

《水晶機巧－ハリファイバー》とは相性抜群であり、あちらのリンク素材に使える上、あちらの効果でリクルートもできた。
あちらの効果でリクルートした後にリンク３につなげば幻獣機トークンが生成され、リンク４に容易につなげられた。
《幻獣機アウローラドン》のリンク素材としてもリクルート先としても運用できることも大きな利点となる。
《サモン・ソーサレス》が禁止カードになる以前は、《水晶機巧－ハリファイバー》と共に《サモン・ソーサレス》をリンク召喚し、幻獣機トークンをリンク先に特殊召喚して《サモン・ソーサレス》の効果により任意の機械族をリクルートすることもできた。
２枚目以降のこのカードをリクルートすれば幻獣機トークンとでレベル５シンクロ召喚も可能となった。

結果、TCGでは《水晶機巧－ハリファイバー》の登場から約半年後の20/09/14にて禁止カード指定を受けた。
その後、22/10/03で《水晶機巧－ハリファイバー》の禁止カード化の際に入れ替わる形で制限復帰している。

2019年8月1日に行われた「遊戯王OCG 10000種突破記念大投票」第８期投票では第10位にランクインした。

「オライオン(Orion)」はギリシャ神話の狩人オリオンの英語読みである。
イラストから、モチーフはアメリカ航空宇宙局(NASA)が開発中の宇宙船オライオン（オリオン）だろう。
国際宇宙ステーション(ISS)への人員と貨物の輸送と回収に用途に開発が続けられている使い捨てロケットである。
2014年12月5日に無人機のテスト打ち上げが決行され、無事成功した。
有人飛行は2020年代を予定している。
- 他の幻獣機の名前も踏まえると「ライオン」とも掛けていると思われる。
  - 英語名では「Lion」が含まれており明確になっている。
- オリオンの海の上を歩くことができるという逸話から、艦船、ひいては航空機・宇宙船の名前として使われることがある。
  軍用航空機としては海上自衛隊でも使われるP-3C哨戒機の愛称もオライオンである。