光帝(こうてい)クライス/Kuraz the Light Monarch》

効果モンスター
星6/光属性/戦士族/攻2400/守1000
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、
フィールドのカードを2枚まで対象として発動できる。
そのカードを破壊し、破壊されたカードのコントローラーは
破壊された枚数分だけデッキからドローできる。
(2):このカードは召喚・特殊召喚したターンには攻撃できない。

 Vジャンプ(2008年2月号) 付属カードで登場した光属性戦士族上級モンスター
 の1体であり、召喚・特殊召喚に成功した時にフィールド上のカード破壊し、破壊されたカードコントローラードローする誘発効果と、召喚特殊召喚したターンには攻撃できない永続効果を持つ。

 カードの種類コントローラーを問わず2枚まで破壊できる効果は汎用性が高く、状況打破には非常に効果的である。
 しかし相手カード破壊するとドローされてしまうため、カード・アドバンテージは得られない。
 闇雲にセットされたカード破壊しようとしてもチェーンされるとディスアドバンテージになり、チェーンされなくても相手ドローしたカード次第では不利になりうる。
 とはいえ、《王宮のお触れ》《人造人間−サイコ・ショッカー》等の影響力が高く厄介なカード破壊できるのは評価できる。
 そういった影響力の大きいカード相手カードを消費して出したモンスター等を破壊できればドローさせた分の元は取れるだろう。
 相手カードを破壊する場合はカード・アドバンテージを取る事ではなく、あくまで突破口を開く目的で使用するのが良い。
 なお、《神殿を守る者》とは相性が良く、相手破壊されたカードコントローラーであってもドローができなくなる。(下記FAQ参照)(08/02/19)

 このカードの魅力は、相手カードよりもむしろ積極的に自分カード破壊する事で、自分ドローできることにある。
 このカードの効果対象に、フリーチェーンカードである《八汰烏の骸》《強欲な瓶》《鎖付き爆弾》等を選択することで、アドバンテージを得ることができる。
 バーンデッキに採用することで、同じくフリーチェーンである《仕込みマシンガン》等を選択してドローを加速しつつ相手ダメージを与える事ができる。
 フリーチェーンカード以外では、自分《ネフティスの鳳凰神》《呪われた棺》《盗人の煙玉》破壊する事でも損失なくドローを加速できる。
 《おジャマジック》破壊した際には、一気に手札を4枚も増やす事ができる。
 また、バーンデッキ等を相手にし手札に不要なカードができた場合、セットして破壊することも選択肢になる。

 戦士族であるため、《戦士の生還》《コマンド・ナイト》等の戦士族サポートに対応している。
 中でも《不死武士》は特に相性が良く、アドバンス召喚に問題なく使用でき、破壊対象にすることでドロー加速も可能である。
 【宝玉獣】では、フィールドにたまった宝玉獣を《光帝クライス》の効果破壊ドローに変えられるため活躍が期待できる。
 【機皇】でも、自分フィールドの不必要なカードと自身を破壊することで、ドローしながら機皇帝特殊召喚できるので相性が良い。

 召喚特殊召喚したターン攻撃できないデメリットは、相手ターン蘇生すれば解消できる。
 また、特殊召喚された自身を破壊するか、リリースしたり、シンクロ素材エクシーズ素材にすればデメリットも気にならず、ディスアドバンテージにもならない。
 シンクロ召喚であれば、相手カード破壊して道を開けた所で、手札の増えた相手《X−セイバー ウルベルム》《ライトニング・ウォリアー》攻撃するといったコンボ等も考えられる。
 エクシーズ召喚では同じ戦士族《フォトン・ストリーク・バウンサー》や、《セイクリッド・トレミスM7》等といったランク6のエクシーズ素材になれる。
 それ以外にも、戦士族であることを活かして《ターレット・ウォリアー》特殊召喚する手もある。

 《リビングデッドの呼び声》等で蘇生し、自身と蘇生に使ったカード破壊すれば1枚のアドバンテージとなる。
 攻撃宣言できないデメリットが重なるため、《クロス・ソウル》とも相性が良い。

  1. 《神剣−フェニックスブレード》効果発動、《光帝クライス》2枚をゲームから除外し、《神剣−フェニックスブレード》手札加えフィールド上にセットする。
  2. 《次元融合》発動、《光帝クライス》2体と《混沌の黒魔術師》特殊召喚する。
  3. 《混沌の黒魔術師》効果《次元融合》手札加え、《光帝クライス》2体の効果《混沌の黒魔術師》と《光帝クライス》2体、《神剣−フェニックスブレード》破壊し、カードを2枚or4枚ドローする。

この1〜3のサイクルを繰り返すことで、無限ドローが成立する。
《光帝クライス》の効果発動タイミングの関係上、途中から始めるということは出来ないので注意が必要である。
しかし、《混沌の黒魔術師》エラッタにより、現在ではこのコンボは使用できなくなった。

関連カード

効果関連

このカードを使用する代表的なデッキ

収録パック等

FAQ

Q:カード破壊する効果対象をとる効果ですか?
A:対象をとる効果になります。(07/12/21)

Q:自分フィールド上に《神殿を守る者》が存在する場合、このカードの効果発動する事ができますか?
A:はい、発動する事はでき、相手フィールドカードを選択して破壊する事もできます。その場合、相手カードドローする事ができません。(08/02/19)

Q:カード破壊する効果ドローする効果は2つで1つの誘発効果ですか?
  それとも、破壊した後にドローする効果チェーンブロックが新たに作られますか?
A:2つで1つの誘発効果でそれぞれの効果が別々に分かれているわけではありません。(07/12/21)

Q:ドローするのはどのようなタイミングですか?
  また、ドローをするかどうかを決めるタイミングはいつですか?
A:破壊した後にドローするかどうか決めます。
  ゆえに効果処理中に決める事になりますが、効果処理の終了したタイミングでは破壊ドローを同じタイミングとして扱います。(09/01/29)

Q:自分《早すぎた埋葬》によって特殊召喚したこのカード《早すぎた埋葬》破壊することで、カードを2枚ドローできますか?
A:はい、2枚ドローできます。(07/12/21)

Q:カードを2枚破壊された場合、1枚だけドローする事はできますか?
A:2枚破壊してドローをすると決めたのであれば2枚ドローしなければいけません。(07/12/21)

Q:相手フィールド上に存在する「自分が元々の持ち主モンスター」を破壊した時、ドローできるのはどちらですか?
A:相手です。(09/06/19)

Q:相手《インフェルニティ・ガーディアン》1枚を対象にして効果発動したとき、チェーンして《D.D.クロウ》発動され、相手手札が0枚になり、対象破壊できなかった場合、相手ドローできますか?
A:《光帝クライス》の効果は、効果によって破壊した枚数分のカードを、ドローする事ができます。よって、対象に選択したカード破壊できなかった場合、カードドローする事もできません。(09/12/23)

Q:《スキルドレイン》適用中であれば、召喚特殊召喚されたターンにこのカード攻撃宣言を行う事ができますか?
A:はい、攻撃宣言を行う事ができます。(07/12/21)

Q:ドローフェイズ中にこのモンスター特殊召喚し、《D−HERO ダッシュガイ》破壊しました。
  このモンスター効果ドローしたカードを、破壊した《D−HERO ダッシュガイ》効果を使い特殊召喚できますか?
A:はい、条件を満たしているモンスタードローしたのであれば可能です。(12/11/28)

Q:ダメージステップ中に特殊召喚された時でも破壊及びドローする効果発動できますか?
A:はい、できます。(13/03/23)