*《&ruby(こうとうぎしきじゅつ){高等儀式術};/Advanced Ritual Art》 [#top]
 儀式魔法
 手札の儀式モンスター1体を選び、
 そのカードとレベルの合計が同じになるように
 デッキから通常モンスターを墓地へ送る。
 その後、選んだ儀式モンスター1体を特殊召喚する。

 [[STRIKE OF NEOS]]で登場した[[儀式魔法]]。~
 [[デッキ]]から[[通常モンスター]]を[[墓地へ送る]]ことで[[手札]]から[[儀式モンスター]]を[[特殊召喚]]する[[効果]]を持つ。~

 専用の[[儀式魔法]]の代わりに使用できるため、非常に[[汎用性]]が高い。~
 全ての[[儀式モンスター]]に対応できるのも[[メリット]]であり、複数の[[儀式モンスター]]を共存させる事も自然に行える。~
 この[[カード]]で[[儀式召喚]]する際、大きな負担となる[[リリース]]が必要なく2枚の[[手札]]消費で[[儀式召喚]]を行うことができる。~
 [[墓地アドバンテージ]]を獲得できるのも重要で、その後の[[特殊召喚モンスター]]の[[墓地コスト]]を賄うなど幅広い活用手段がある。~
 ただし、[[墓地へ送る]][[モンスター]]は[[通常モンスター]]に限定される上に、[[レベル]]の合計が同じでなければならない。~
 そのため、専用の[[儀式魔法]]とは違った[[デッキ]]構築が求められる。~

 この[[カード]]を採用するにあたり、この[[カード]]で[[墓地へ送る]][[通常モンスター]]に何を採用するかは課題となる。~
 複数の[[通常モンスター]]を採用するという事は、それだけ[[デッキ]]パワーの低下に繋がるためである。~
 仮に[[特殊召喚]]したい[[儀式モンスター]]が[[レベル]]8である場合は、[[ステータス]]の高い[[レベル]]4[[通常モンスター]]を複数採用するのが最も安定性が高い。~
 [[レベル]]2を4体や[[レベル]]1を8体[[墓地へ送る]]場合、[[墓地アドバンテージ]]を稼げる反面、大きく戦力が低下してしまう。~
 [[儀式モンスター]]と同じ[[レベル]]を持つ[[通常モンスター]]1体を[[墓地へ送る]]のも手だが、高[[レベル]]の場合は[[手札事故]]が起きやすくなるため[[デッキ]]のバランスは配慮したい。~
 [[レベル]]8[[儀式モンスター]]を使う際は、[[手札]]に来てしまった[[レベル]]8[[通常モンスター]]と[[《トレード・イン》]]を共有できるため[[腐りにくい>腐る]]。~
 また、[[レベル]]7[[儀式モンスター]]の場合には、[[《七星の宝刀》]]に対応する点を活かしたい。~

 [[儀式召喚]]した時に[[墓地へ送った>墓地へ送る]][[通常モンスター]]を無駄にしないために他の[[カード]]で利用するのもいい。~
 [[墓地]]に送った[[通常モンスター]]は[[《思い出のブランコ》]]や[[《トライワイトゾーン》]]等で[[蘇生]]できる。~
 [[《闇の量産工場》]]ならば2体の[[サルベージ]]が可能であり、[[ハンド・アドバンテージ]]を軽減できる。~
 [[墓地]]の[[通常モンスター]]によって[[強化]]される[[《ライカン・スロープ》]]・[[《覚醒戦士 クーフーリン》]]にとっては[[墓地肥やし>墓地を肥やす]]となる。~

 [[【エクゾディア】]]や[[【ワイト】]]・[[【岩石族】]]といった[[デッキ]]においては、[[墓地]]に[[モンスター]]を送るための手段として使える。~
 [[《白竜の聖騎士》]]を[[召喚]]する際に[[ドラゴン族]]の[[通常モンスター]]を[[墓地]]に送り、[[《龍の鏡》]]による[[《F・G・D》]]の[[融合召喚]]を補助することもできる。~
 [[【儀式天魔神】]]では[[墓地]]に送った[[光属性]][[天使族]]と[[闇属性]][[悪魔族]]の[[通常モンスター]]を、[[カオス]]や[[天魔神]]の[[召喚]][[コスト]]にできる。~
 [[レベル]]8の強力な[[儀式モンスター]]には[[天魔神]]の[[召喚]][[コスト]]となる[[モンスター]]が多数存在するため、非常に相性が良い。~
 [[【デミスドーザー】]]では[[《甲虫装甲騎士》]]・[[《ネオバグ》]]等を[[墓地]]に送り、それらを[[除外]]する事で[[《デビルドーザー》]]を即時[[召喚]]することもできる。~
 [[《神光の宣告者》]]を[[儀式召喚]]した後、[[《闇の量産工場》]]や[[《補充要員》]]で[[コスト]]となる[[天使族]]を確保することも可能。~

 [[レベル]]の低い[[儀式モンスター]]を[[降臨]]させる場合は、[[レベル]]の低い[[通常モンスター]]を複数投入する必要がある。~
 [[《サクリファイス》]]を[[降臨]]させる際に[[墓地へ送る]]対象には[[《ワイトキング》]]の糧となる[[《ワイト》]]や多数の[[守備力]]2000以上の[[壁]][[モンスター]]が存在する。~
 [[レベル]]1で[[守備力]]2100を誇る[[《大木炭18》]]や[[チューナー]]である[[《ガード・オブ・フレムベル》]]を投入することで、[[デッキ]]バランスは取りやすくなる。~
 [[《精霊術師 ドリアード》]]の場合は、場持ちの良い[[レベル]]3の[[通常モンスター]]が少なく、[[エレメント]][[モンスター]]との[[コンボ]]も狙いにくいのが難点となる。~

 [[《神光の宣告者》]]や[[《終焉の王デミス》]]などの偶数[[レベル]]の[[儀式モンスター]]を用いる[[デッキ]]では、[[《レスキューラビット》]]を投入するのもいい。~
 両者が同[[レベル]]の[[通常モンスター]]を共有するため組み込みやすく、[[エクシーズ召喚]]も無理なく行う事ができる。~

//-[[ファンデッキ]]にアクセントとして添えてみるのも悪くない1枚。~
//以下はその活用例である。~
//--[[《青眼の白龍》]]→[[《カオス・ソルジャー》]]~
//--[[《メルキド四面獣》]]&[[《仮面呪術師カースド・ギュラ》]]→[[《仮面魔獣マスクド・ヘルレイザー》]]~
//--[[《ゼラの戦士》]]→[[《ゼラ》]]~

-「[[特殊召喚]]する[[儀式モンスター]]」と「[[墓地へ送る]][[モンスター]]」は、[[効果解決時]]に選択する。~
したがって[[効果発動時]]には、何を[[儀式召喚]]するか、何を[[墓地へ送る]]か[[宣言]]する必要はない。~
[[相手]]も[[《マインドクラッシュ》]]を[[チェーン]]する形で妨害することもできるが、それらの情報がない状態で妨害することになる。~

-他の[[儀式魔法]]と違って「[[降臨]]」の文字がないが、[[儀式魔法]]故に[[儀式召喚]]として扱われるため、[[蘇生制限]]を満たすことができる。~

-[[墓地へ送る]][[通常モンスター]]は[[リリース]]として扱われないため、[[《輪廻転生》]]で使い回せないが、[[《生贄封じの仮面》]]に封じられることはない。~

-[[遊戯王オンライン]]では[[【デミスドーザー】]]が蔓延していたため[[OCG]]より先に、[[【デミスドーザー】]]のキーパーツである[[《終焉の王デミス》]]・[[《デビルドーザー》]]が共に[[制限カード]]に指定された。~
遅れて[[OCG]]でも[[08/03/01>禁止・制限カード/2008年3月1日]]の[[制限改訂]]において、儀式関連[[カード]]として初めて[[制限カード]]に指定される。~
この規制により[[【デミスドーザー】]]が衰退、その後現れた[[【神光の宣告者】]]も自然消滅し、それ以降この[[カード]]を使った[[デッキ]]は[[環境]]に現れず、[[13/03/01>禁止・制限カード/2013年3月1日]]で[[準制限カード]]に緩和された。~
その後も[[主流デッキ]]の勢いに押されて目立った活躍ができず、[[環境]]における[[デッキ]]の多様化の目的もあってか[[13/09/01>リミットレギュレーション/2013年9月1日]]に[[制限解除]]された。~

//--同じく大量の[[墓地肥やし>墓地を肥やす]]ができる[[《未来融合−フューチャー・フュージョン》]]は現在[[禁止カード]]である。~
//こちらは[[通常モンスター]]しか墓地へ送れない等違いはあるが、それだけ[[儀式召喚]]の[[環境]]への影響力が小さいということを物語っている。~
//[[儀式召喚]]がコンセプトの[[リチュア]]との相性が下記の通り悪いのも[[制限解除]]された理由だろうか。~

-[[儀式召喚]]を行う[[デッキ]]を大きく支える存在であり、長らく[[絶版]]であったが、[[DUEL TERMINAL −オメガの裁き!!−]]にて再録された。~
なお、これに関連してか同じ[[儀式召喚]]を主力とする[[リチュア]]も収録されている。~
[[DUEL TERMINAL]]においては[[デッキ]]は10枚しかないため完全に[[事故]]要因である。~
再録前は[[ノーマル>Normal]]だったが、[[DUELIST EDITION Volume 1]]では[[レアリティ]]が[[ウルトラレア>Ultra]]にまで格上げされている。~

-原作・アニメにおいて―~
アニメ5D'sのワンポイントレッスンTurn121においてこの[[カード]]が紹介されているが、なぜか「アニメオリジナル」と書いてある。~
現在は修正されている。~

-コナミのゲーム作品において―~
遊戯王ONLINE DUEL ACCELERATORでは[[【神光の宣告者】]]が大流行したため、シーズン16の[[制限改訂]]でこの[[カード]]が[[禁止カード]]に指定された。~
これにより[[儀式モンスター]]はそれぞれ専用の[[儀式魔法]]に頼らざるを得なくなってしまった。~
それに関連してか、これまで[[1ターンキル]]を狙えるため[[禁止カード]]だった[[《終焉の王デミス》]]が[[準制限カード]]に復帰している。~

**関連カード [#card]
-[[《未来融合−フューチャー・フュージョン》]]
-[[《高等紋章術》]]

**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
-[[【高等儀式術】]]
-[[【通常モンスター】]]
-[[【儀式天魔神】]]
-[[【デミスドーザー】]]
-[[【デミスガイア】]]
-[[【儀式エクゾディオス】]]

**収録パック等 [#pack]
-[[STRIKE OF NEOS]] STON-JP045
-[[DUEL TERMINAL −オメガの裁き!!−]] DT11-JP042
-[[DUELIST EDITION Volume 1]] DE01-JP102 &size(10){[[Ultra]]};

**FAQ [#faq]
Q:この[[カード]]で[[特殊召喚]]された[[儀式モンスター]]は[[儀式召喚]]扱いとなり、その後[[墓地]]から[[蘇生]]することができますか?~
A:はい、できます。

Q:この[[カード]]で[[墓地へ送る]]のは[[コスト]]ですか?~
A:いいえ、[[効果]]です。~

Q:[[《マクロコスモス》]][[適用]]中に[[発動]]できますか?~
A:はい、できます。[[通常モンスター]]は[[除外]]されますが、[[儀式モンスター]]は[[特殊召喚]]されます。~

Q:[[自分]]の[[デッキ]]に[[通常モンスター]]が存在しない、または同じ[[レベル]]になるように[[通常モンスター]]を[[墓地へ送れ>墓地へ送る]]なかったとき、[[効果]]は[[不発]]となり[[デッキ]]を[[シャッフル]]しますか?~
A:はい、[[通常モンスター]]を同じ[[レベル]]になるよう[[墓地]]へ送れない場合は[[不発]]となります。

Q:[[儀式モンスター]]の[[レベル]]を[[《コストダウン》]]で下げた場合、[[墓地へ送る]][[通常モンスター]]の[[レベル]]合計は変化した数に合わせますか?~
A:変化した値に合わせます。(12/02/09)

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、事務局に質問した日付を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問は、公式サイトの「遊戯王カードデータベース」で調べるか、ルール質問BBSを利用してください。
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