*《&ruby(くさりつ){鎖付};きブーメラン/Kunai with Chain》 [#mea1f29b]
 通常罠
 次の効果から1つ、または両方を選択して発動できる。
 ●相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
 その攻撃モンスター1体を守備表示にする。
 ●発動後このカードは攻撃力500ポイントアップの装備カードとなり、
 自分フィールド上のモンスター1体に装備する。
//テキストはSD25より

 [[遊戯王デュエルモンスターズII 闇界決闘記 付属カード>ゲーム付属カード#DM2]]で登場した[[通常罠]]。~
 [[相手]]の[[攻撃宣言]]時に[[攻撃モンスター]]を[[守備表示]]にする[[効果]]と、[[自分]]の[[モンスター]]の[[攻撃力]]を[[強化]]する[[装備カード]]となる[[効果]]の「片方」もしくは「両方」使用できる。

 特筆すべきは、2種類の[[効果]]の片方または両方を使える点。~
 「2種類の[[効果]]のうちどちらか」を使える[[カード]]は増加傾向にあるが、「両方を使える」[[カード]]は依然としてさほど無い。

 一つ目の[[効果]]を使う場合は、[[攻撃力]]を500ポイントアップするだけでは対応できない[[モンスター]]に対しての[[戦闘破壊]]の回避となる。~
 [[相手]]の[[攻撃宣言]]時に[[発動]]し、[[攻撃モンスター]]を[[守備表示]]にすることで[[攻撃]]をしのげる。~
 [[自分]][[フィールド]]上に[[モンスター]]がいないなど、[[装備カード]]化できない状況でも一度は[[戦闘ダメージ]]の回避が可能。~
 つまりこの「一つ目だけでも使える」ことは、[[攻撃]]反応型としてこの[[カード]]の[[汎用性]]を高くしているのである。

 二つ目の[[効果]]は、この[[効果]]だけを使う場合は[[攻撃力]]を500ポイントアップの[[フリーチェーン]]の[[装備カード]]として使えることである。~
 まず[[自分]]の[[モンスター]]の[[攻撃]]時の[[攻撃力]]アップとしても利用できる。~
 逆に、500ポイントアップさせるだけで上回れるならば[[ダメージステップ]]での[[発動]]により[[カウンター]]を狙う方が良い。~
 [[ダメージステップ]]中ならば[[《サイクロン》]]等を[[発動]]されず、その後も[[装備カード]]として[[フィールド]]上に残る。~
 その他、[[セット]]された[[カード]]を[[破壊]]する[[効果]]([[《暗黒界の雷》]]など)に[[チェーン]][[発動]]・[[装備カード]]化することで[[破壊]]を回避することができることも覚えておくといいだろう。~

 両方使う場合には[[バトルステップ]]の[[攻撃宣言]]時限定となる。(一つ目の[[発動条件]]を満たすため)~
 ただし[[攻撃宣言]]時に[[《サイクロン》]]等で[[装備カード]]となったこの[[カード]]を[[破壊]]される恐れもあるので、上記のように数値差が少なければ[[カウンター]]を狙ったほうが良い。~

 このように状況に応じて[[相手]]の[[攻撃表示]][[モンスター]]に対応できるため、[[汎用性]]は高い。~
 [[《炸裂装甲》]]や[[《万能地雷グレイモヤ》]]と異なり、[[自分]]の[[ターン]]に[[相手]][[モンスター]]を[[攻撃]]する時にも、他の[[コンバットトリック]]と同様に使える利点もある。~

 しかし、[[バトルフェイズ]]で使うのが基本となるので[[メインフェイズ]]などで[[魔法・罠カード]]を[[破壊]]する[[効果]]を使われると脆い。~
 また、[[罠カード]]であるために[[セット]]しなければならず、[[《突進》]]のように引いてすぐ[[自分]]の[[ダメージステップ]]で[[発動]]することもできない。~
 また、[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]や[[《王宮のお触れ》]]といった[[効果]]を[[無効]]にする[[カード]]が存在するのも無視はできない。~

 [[破壊]]にも強い[[《鎖付き爆弾》]]の存在を考慮すると、ポイントとなるのは[[表示形式]]変更の[[効果]]だが、折角ならばこれを大きく利用できる[[モンスター]]と組み合わせたい所。~
 [[守備表示]]ならば問答無用で[[除去]]できる[[《ライトロード・モンク エイリン》]]や、より高い[[ダメージ]]を与えられる[[《ツイン・ブレイカー》]]を始めとした[[貫通]][[モンスター]]は低めの[[攻撃力]]も補えるので[[《エネミーコントローラー》]]よりも優先させる価値が十分にある。~
 [[《スパイダー・スパイダー》]]・[[《XX−セイバー フラムナイト》]]といった[[守備表示]][[モンスター]]の[[戦闘破壊]]が条件である[[モンスター効果]]も補助しやすい。~
 変わった所では[[通常罠]]でありながら[[装備カード]]の性質を持つため[[《コアキメイル・パワーハンド》]]の維持[[コスト]]としつつ、状況に応じ[[《コアキメイル・クルセイダー》]]・[[《コアキメイル・ベルグザーク》]]の[[戦闘]]補助に用いる事ができる。~

 この[[カード]]が使われた[[【鎖ビート】]]では[[《大嵐》]]対策に[[《神の宣告》]]、[[《王宮のお触れ》]]対策に[[《E・HERO エアーマン》]]等がいた。~
 この[[デッキ]]では[[《E・HERO エアーマン》]]の[[サーチ]][[効果]]がこの[[カードの発動]]を大きく助けていたのである。~

-複数の[[OCG]]史上初の要素を持ち、現在では珍しくなくなったそれらの開祖の座を冠する[[カード]]である。~
 ・[[ダメージステップ]]で任意に[[発動]]できる。~
 ・特定の条件に縛られず[[モンスター]]を[[強化]]できる。~
 ・[[装備カード]]化する[[罠カード]]。~
これ以前の[[強化]]手段は、[[種族]]・[[属性]]が限定され、[[メインフェイズ]]でのみ[[発動]]可能な[[装備魔法]]・[[フィールド魔法]]しかなかった。~
[[強化]]と[[コンバットトリック]]の両面において、非常に革新的な性能だったと言える。~

-[[ダメージステップ]]に[[発動]]することで[[ディスアドバンテージ]]を回避できる[[装備カード]]の一枚。~
なお、[[ダメージステップ]]中に[[発動]]する場合は「[[攻撃力]]増加」[[効果]]のみを使用することができる。~
[[ダメージステップ]]中に[[発動]]する場合は「[[守備表示]]化」[[効果]]を使う事ができないので注意するように。

-後述するように、アニメでも登場していたが、[[ゲーム付属カード]]ゆえに入手は難しかった。~
その後、復刻された際に別[[イラスト]]版が登場した。~

-[[英語名]]は「鎖付きクナイ」である。~
「クナイ」と「ブーメラン」は全く違う物なのだが、[[イラスト]]からしても一概に間違っているとは言えない。~
また、古くから存在する[[カード]]であるにもかかわらず、英語版が登場するまでにかなりの時間を要した[[カード]]でもある。~
--ちなみにクナイとは[[忍者]]が使用していたという多目的な用途を持つ[[装備>装備カード]]である。~
[[《忍者マスター SASUKE》]]や[[《カラクリ忍者 九壱九》]]とは[[シナジー]]があるので組み合わせて見るのも一興。~

-原作・アニメにおいて―~
城之内が決闘者王国へ向かう船の中でトレードにより入手した[[罠カード]]。~
「決闘者の王国編」「バトル・シティ編」を通じて愛用され、城之内が使用する[[罠カード]]の中でも[[《墓荒らし》]]と並んで特に大きな活躍をしている[[カード]]である。~
初登場は「遊戯&城之内vs迷宮兄弟」の[[タッグデュエル]]。~
[[《アックス・レイダー》]]に装備され、壁の中に隠れる特殊能力を持つ[[《ウォール・シャドウ》]]を捕縛、撃破に繋げた。~
その後は「vsキース」「vs梶木」で使用されている。~

--原作では「[[攻撃モンスター]]を捕縛して動きを封じ、更に[[自分]][[モンスター]]の[[武装カード>装備カード]]になる」という[[《六芒星の呪縛》]]のような[[効果]]であった。~
ただし、[[《要塞クジラ》]]のように巨大すぎる[[モンスター]]は完全に拘束することはできないようだ。~
[[《真紅眼の黒竜》]]に使わなかったことから、人型[[モンスター]]にしか装備できないようである。~

-コナミのゲーム作品において―~
GBのDMシリーズや真DMではOCGとは異なり普通の[[装備魔法]]になっている。~
[[《伝説の剣》]]か[[《闇の破神剣》]]のどちらかを装備できる[[モンスター]]なら装備可能な[[カード]]になっており、実質的にこの2つの完全[[上位互換]]になっている。~

&aname(h52007bc);
**関連カード [#card]
-[[《セキュリティー・ボール》]]

―[[装備カード]]になる[[罠カード]]
-[[《アサルト・スピリッツ》]]
-[[《イービル・ブラスト》]]
-[[《甲虫装機の宝珠》]]
-[[《甲虫装機の手甲》]]
-[[《陰謀の盾》]]
-[[《ガガガシールド》]]
-[[《鎖付き尖盾》]]
-[[《鎖付き爆弾》]]
-《鎖付きブーメラン》
-[[《幻獣の角》]]
-[[《サディスティック・ポーション》]]
-[[《植物連鎖》]]
-[[《璽律する武神》]]
-[[《身剣一体》]]
-[[《生存競争》]]
-[[《D−シールド》]]
-[[《D−チェーン》]]
-[[《デュアル・ブースター》]]
-[[《パワーアップ・コネクター》]]
-[[《パワー・フレーム》]]
-[[《ヒーロー・ヘイロー》]]
-[[《ヒロイック・リベンジ・ソード》]]
-[[《メタル化・魔法反射装甲》]]
-[[《燃える闘志》]]
-[[《隷属の鱗粉》]]
//メタル化から移動

**このカードを使用する代表的なデッキ [#x41c73dd]
-[[【鎖ビート】]]

**収録パック等 [#ud408675]
-[[遊戯王デュエルモンスターズII 闇界決闘記 付属カード>ゲーム付属カード#DM2]] &size(10){[[Ultra]]};
-[[STRUCTURE DECK−城之内編−]] JY-31
-[[PREMIUM PACK 5>PREMIUM PACK#PP5]] P5-04 &size(10){[[Ultra]],[[Parallel]]};
-[[STRUCTURE DECK−城之内編− Volume.2]] SJ2-036
-[[トーナメントパック2007 Vol.3]] TP03-JP011
-[[ストラクチャーデッキ−ウォリアーズ・ストライク−]] SD17-JP035
-[[DUEL TERMINAL −ヴァイロン降臨!!−]] DT09-JP048
-[[ストラクチャーデッキ−青眼龍轟臨−]] SD25-JP036

**FAQ [#f6f6452f]
Q:両方の[[効果]]を選択して[[発動]]する場合、それぞれの[[効果]]は同時に行う扱いですか?~
A:はい、同時に行う扱いです。(13/07/14)

Q:[[《E・HERO ワイルドマン》]]が[[相手]]の[[通常モンスター]]に[[攻撃]]される際[[発動]]し[[攻撃]]を止めつつ[[《E・HERO ワイルドマン》]]に装備しようと考えています。~
  この場合、両方の[[効果]]を[[適用]]できますか?~
A:はい、[[罠カード]]の[[効果]]を受けない[[《E・HERO ワイルドマン》]]を装備の[[対象]]に[[発動]]することができます。~
  この場合も[[相手]]の[[攻撃]]を[[無効]]化でき、[[攻撃力]]のアップは[[適用]]されませんが[[装備カード]]となります。(14/05/12)

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//ルールやカードの処理等についての質問がございましたら遊戯王エキスパートルールHPで調べるか、ルール質問BBSを利用してください。