永続罠 (1):カードの効果が10回以上発動したターンにこのカードを発動できる。 発動後、効果モンスター(サイバース族・闇・星10・攻/守3000)となり、 モンスターゾーンに特殊召喚する(罠カードとしても扱う)。 この効果で特殊召喚したこのカードは、自分エンドフェイズに自分の魔法&罠ゾーンにセットされる。 (2):1ターンに1度、このカードがモンスターゾーンに存在し、相手がカードの効果を発動した時に発動できる。 相手フィールドのカードを全て破壊する。 その後、このカードを自分の魔法&罠ゾーンにセットする。
DUELIST NEXUSで登場した永続罠。
罠モンスターの1体であり、10回以上効果の発動が行われたターンに発動でき、自分エンドフェイズに魔法&罠ゾーンにセットされる効果、自身がモンスターゾーンに存在する状態で相手が効果を発動した場合に相手フィールドのカードを全体除去して自身をセットする誘発即時効果を持つ。
(1)は自身の特殊召喚効果。
展開系のデッキであれば一方のプレイヤーのみで10回というのも珍しくないため、相手依存でも発動条件を満たせる事は少なくないが、その場合は不安定さが否めない。
そもそも10回も効果の発動を許している時点で、このカードが除去されるか、無効化手段を構えられるなどして(2)が通せない、などの事態に陥っている可能性が非常に高いだろう。
そのため基本的には、自分で積極的に効果の発動を行うことでトリガーとしたい。
効果を無効した《スチーム・シンクロン》・《フォーミュラ・シンクロン》等であれば何度も発動できるため、単独で10回を稼ぐことができる。
逆に、そのターン中に10回以上効果の発動が行われた後ならいつでも発動できるため、10回目のみならず11回目でも20回目でも、あるいはチェーンの逆順処理が終わった直後を狙って使用することもできる。
発動後そのターン中に再セットされた場合も同様であり、《王家の神殿》などでセットしたターンに発動できる状況であるなら即座に発動できる。
(2)は相手フィールドのカードの全体除去。
豪快な効果だが相手にはこの効果が見えているため、発動されたくない場合にはそもそも効果の発動を控えやすいものの、全体除去か効果の発動の放棄の2択を迫ることはできる。
(1)の効果で特殊召喚したターンの終了時も(2)の効果使用後も、このカードは強制でセット状態に戻ってしまうため、基本的にはこのカードは1ターンしか維持できない。
そのため、(2)を相手ターン中の牽制として使いたいなら相手ターンに特殊召喚する必要があり、フリーチェーン効果の多いデッキで使用する事になる。
自分ターンに特殊召喚した場合にも相手の妨害への牽制にはなるものの、そもそも発動条件を満たすまでに妨害を受けやすい事、効果そのものを無効にできないことから、抑止力としてはあまり頼りにはならない。
ステータスは高いので、この場合は攻撃に参加してダメージを稼ぐことになるだろう。
一応、《古代の機械飛竜》のデメリット効果などで複数ターンにわたって維持することは可能だが、セットできない場合は(2)を発動できないのが悩ましい。
「相手の行動回数を参照して発動し、除去を行う」という点では《原始生命態ニビル》と類似している。
こちらと比較すると、手札で発動するため妨害を受けにくい、相手の先攻1ターン目でも使用できるといった理由から、全体的な汎用性やメタ性能ではあちらが勝る。
こちらは自分の発動もカウントされる点や、除去で自分フィールドを巻き込まない点、罠モンスターである点、繰り返し発動できる点など差別化できる点は多いため、意識した運用を心がけたい。
―《斬リ番》の姿が見られるカード
Q:この自分ターン中に特殊召喚された《斬リ番》を対象に《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》の効果を発動できますか?
できる場合、《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》はエンドフェイズにどうなりますか?
また、《斬リ番》の(2)のモンスター効果を《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》は使用できますか?
A:《斬リ番》を対象に《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》の効果を発動することはできます。
その状況でもエンドフェイズに《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》はモンスターゾーンに残ります。
ただし、《斬リ番》の(2)のモンスター効果を《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》が使用する事はできません。(23/07/06)