*《&ruby(しりょうきし){死霊騎士};デスカリバー・ナイト/Doomcaliber Knight》 [#zd05b78f]
 効果モンスター
 星4/闇属性/悪魔族/攻1900/守1800
 このカードは特殊召喚できない。
 効果モンスターの効果が発動した時、
 フィールド上に表側表示で存在するこのカードを生け贄に捧げなければならない。
 その効果モンスターの発動と効果を無効にし、そのモンスターを破壊する。

 [[ザ・ヴァリュアブル・ブック8 付属カード>書籍付属カード#f2292945]]で登場した[[闇属性]]・[[悪魔族]]の[[下級モンスター]]。~
 [[特殊召喚]]できない[[召喚ルール効果]]と、自身を[[生け贄に捧げる]]事を[[コスト]]にして[[効果モンスター]]の[[発動]]と[[効果]]を[[無効]]にする[[誘発即時効果]]を持つ。~

 テキストを見る限り分かりづらいところはあるが、[[モンスター効果]]は[[発動]]時に[[チェーンブロック]]を作る[[効果]]をほぼ全て[[無効]]化できるということである。~
 [[フィールド]]以外で[[発動]]する[[効果]]も[[無効]]にできるので、[[墓地]]・[[除外]]状態・[[手札]]・[[デッキ]]のどこで[[チェーンブロック]]を作る[[効果]]が[[発動]]する場合も[[無効]]にできる。~
 一方で[[チェーンブロック]]を作らない[[効果]]には反応しない。~
 融通が利かないものの[[ステータス]]・[[効果]]両面が優れており、現[[環境]]において[[《サイバー・ドラゴン》]]に次ぐ最強クラスの[[下級]][[アタッカー]]と評価されている。~

 [[誘発即時効果]]である為[[相手]][[ターン]]でも[[チェーン]]に乗る[[効果]]には全て反応し[[無効]]化する。~
 [[ダメージステップ]]の「[[戦闘ダメージ]]を与える」ことが条件の[[誘発効果]]などに対しても[[発動]]する。~
 そのため、このカードが[[戦闘]]によって[[破壊]]されることが確定した後でも反応し[[無効]]化・[[破壊]]できる。~
 しかし、処理の手順上「[[墓地]]に送られた後[[発動]]する[[効果]]」の場合は相打ちした場合は[[無効]]化できない。~
 その時点で既にこの[[カード]]が[[墓地]]に存在することになるためである。~
 [[チェーン]]に乗らない[[《魂を削る死霊》]]の[[自壊]][[効果]]に対しては反応しないのも魅力の一つである。~

 基本的な運用は、[[相手]][[モンスター]]1体を[[戦闘で破壊>戦闘破壊]]した上で、[[フィールド]]に居座るだけでよい。~
 [[カードの効果]]で[[除去]]されたり[[効果モンスター]]を犠牲に処理される事も多いが、その時点で既に1枚分の[[アドバンテージ]]を得ている事になる。~
 特に、厄介な[[効果]]を持つ[[リバース効果]][[モンスター]]や[[リクルーター]]と[[1:1交換]]で刺し違えたりと、局面的に[[除去]]を狙うのも有効。~
 [[《ネフティスの鳳凰神》]]や[[《ヴァンパイア・ロード》]]の[[自己再生]][[効果]]も潰す事が可能。~
 ([[効果]]は"[[無効]]"にするが、[[《ネフティスの鳳凰神》]]等は既に[[墓地]]にいる為"[[破壊]]"はしていない。よって、これらが再び[[自己再生]]することはない)~
 以上の事から、非常に[[アドバンテージ]]を取りやすく、状況打開能力に長けたカードである事が分かる。~
 [[《異次元の女戦士》]]や[[《ならず者傭兵部隊》]]と並んで、多くの[[効果モンスター]]と[[1:1交換]]に持ち込めるのだ。~
 [[《冥府の使者ゴーズ》]]の[[効果]]も[[無効]]にして[[破壊]]する事が可能なので是非覚えておこう。~

 だが、以下のような[[デメリット]]があり、良い事尽くめではない。~

-[[特殊召喚]]できないことで、[[蘇生]]や[[帰還]]が不可能であること。~
[[下級モンスター]]であるため特に気にせずに運用できるが再利用しにくいため基本的に使い捨てとなる。~
-[[自分]]の[[モンスター]]の[[効果]]にも対応し、[[発動]]タイミングを選択できないこと。~
何も考えずに[[召喚]]すると[[自分]]の[[効果モンスター]]と共倒れになる場合がある。~
自分の[[《D.D.アサイラント》]]、[[リクルーター]]、[[リバース効果]]をもつ[[モンスター]]と心中された時など目も当てられない。~
-[[相手]]が[[モンスター]]の[[効果]]を[[発動]]することで、強制的に[[除去]]されてしまう点。~
例えば、[[《黄泉ガエル》]]の[[起動効果]]や、[[リクルーター]]の[[自爆特攻]]で状況を打開されたりする。~
さらには[[《クリボー》]]や[[《D.D.クロウ》]]の[[誘発即時効果]]を使われて、[[伏せカード]]がない状態から[[1:1交換]]をされることもある。~
[[【ダムドビート】]]や[[【ライトロード】]]に頻繁に投入されている[[《ネクロ・ガードナー》]]とも相性が悪い。~
特に後者の場合は[[ライトロード]]の[[効果]]で勝手に[[墓地]]に落ちた場合、実質こちらが損をする。~
「[[効果モンスター]]を効率よく相殺できる事」は「[[相手]]から1:1[[除去]]を受けやすい事」でもあるのだ。~

 なお、[[闇属性]]ではあるが、単体で3種[[ウイルス]]カードの[[生け贄]]にする事はできない。~
 かつては[[カオス]][[モンスター]]の[[墓地コスト]]にすることができたが、今となっては昔の話である。~
 [[属性]]を生かす場合は[[《速攻の黒い忍者》]]や[[《ダークゾーン》]]が有用。~
 また、[[悪魔族]]であるため、[[《ダーク・ネクロフィア》]]の[[墓地コスト]]にすることができる。~
 さらに、[[闇属性]]・[[悪魔族]]の[[モンスター]]であるため、[[天魔神]]の[[墓地コスト]]・[[生け贄]]にもできる。~

 総じて、[[攻撃]]を行いつつ差し違えてでも[[相手]]の反撃を封じるという非常に[[攻撃]]的な[[モンスター]]と言える。~
 場持ちは最悪だが、攻め込むことにおいてこれほど頼れる[[モンスター]]はいないだろう。~

-この[[カード]]を使う前に、この[[カード]]に関するルールを徹底的に調べておきたい。~
''[[どのカードが無効化できるかどうかの判断用のチェーンに乗る・乗らないの分類は《天罰》を参照。>《天罰》]]''~
この[[カード]]のルールは難しいので、[[チェーン]]に乗る・乗らないでルール論争にならないようにしたい。~
ただし[[《キング・もけもけ》]]だけは[[《天罰》]]と処理が異なるので注意。

-[[モンスター]]が複数の[[効果]]を持つ場合も直前に[[発動]]したもののみ[[無効]]とする。~
全ての[[効果]]が一度に[[無効]]化される訳ではない。~

-また[[《死霊ゾーマ》]]のダメージ[[効果]]は[[墓地]]で『[[罠>罠カード]]として』[[発動]]する為、このカードで[[無効]]化する事はできない。

-情報公開当初は[[《キラー・スネーク》]]が[[必須カード]]であった為、自滅しやすく使いにくいのではないかと評価されていた。~
しかし、この[[カード]]が販売される媒体となったVB8において初公開された当時の最新[[禁止カード]]一覧に[[《キラー・スネーク》]]が入っていたために、評価が急上昇した。~

--多少制約的条件があるとは言え、[[《キラー・スネーク》]]の[[相互互換]]と言ってよい[[《黄泉ガエル》]]さらには[[《不死武士》]]が登場。~
これに対して警戒が必要となっている。(といっても警戒のしようがないが)~
なお、これらが弱点とされる理由はどちらも「[[スタンバイフェイズ]]中であれば何度でも[[発動]]できる」ところにある。~
つまり、1度目に反応して[[無効]]化しても2度目で[[効果]]を適用されるので、事実上ノー[[コスト]]で対処されてしまうのだ。~

--かつては、「[[《ナーガ》]]の[[効果]]は[[チェーン]]に乗るが、[[デッキ]]で[[発動]]するため[[無効]]化できない」という裁定であった。~
2007年初頭には[[調整中]]となり、2007年4月上旬には「[[《ナーガ》]]の[[効果]]も[[無効]]にできる」と[[裁定変更]]された。

-[[任意効果]]と[[強制効果]]が同時誘発した場合について(07/04/)~
[[強制効果]]だけなら「最後の[[効果]]が[[無効]]になる」と覚えるだけで構わない。~
[[任意効果]]が絡んだ場合も、「[[発動]]する・しない」の選択がある以外はほぼ同じである。~
--例:[[《クリッター》]]を[[生け贄]]に[[《氷帝メビウス》]]を[[生け贄召喚]]した場合~
(《死霊騎士デスカリバー・ナイト》が[[フィールド]]に存在しない場合は、[[強制効果]]・[[任意効果]]の関係から「[[チェーン]]1:[[《クリッター》]]」「[[チェーン]]2:[[《氷帝メビウス》]]」と積む)~
---まず、[[《クリッター》]]の[[効果]]が[[チェーン]]1に置かれる。
---次に[[《氷帝メビウス》]]の[[効果]]を使うか使わないかを選択する。
---その後で、《死霊騎士デスカリバー・ナイト》の[[効果]]が[[チェーン]]に積まれる。~
[[《氷帝メビウス》]]の[[効果]]を使う場合は[[《氷帝メビウス》]]の[[効果]]に、使わない場合は[[《クリッター》]]の[[効果]]に反応する。~
つまり「複数の[[効果]]が同時多発した場合は、[[強制効果]]・[[任意効果]]関係なく全てを[[チェーン]]に積み、その一番最後に対し反応する」である。
-~
ただし、これは《死霊騎士デスカリバー・ナイト》が1体だけの時適用される認識である点に注意。~
《死霊騎士デスカリバー・ナイト》が2体以上存在している場合は、上記の通り「2つ前の[[効果]]」に対し[[チェーン]]する事例も発生する。~
(具体例は、[[FAQ>#u363ba6a]]を参照)

-たまに見かける間違った表記として「死霊騎士デスカバリー・ナイト」がある。~
しかし、「デスカバリー(ディスカバリー)・ナイト」では「発見騎士」という意味になってしまう。→[[間違えやすいカード名>間違えやすいカード名#kc990eef]]~
もっともこの間違いは、英語版[[カード]]の実物が存在していない時点でのゲーム版で登場した際の英語名表記も一因であろう。~
詳しくは下記「コナミのゲーム作品において―」参照。~
カリバーは片手剣の事である。

-原作・アニメにおいて―~
記憶編の「遊戯vs闇獏良」でバクラが使用。~
先鋒として放たれた高[[攻撃力]]を誇る[[モンスター]]であったが、[[《マシュマロン》]]によって[[攻撃]]を阻まれる。~
その後、罠を[[無効]]にする《罠の護符》を装備するも、[[《マシュマロンのメガネ》]]によって再度[[攻撃]]を阻まれる。~
その後はパワーアップした[[サイレント・ソードマン]]の前に倒れる。~
原作・アニメでは[[通常モンスター]]だったようだ。~
--ちなみに、この[[デュエル]]でバクラは《死霊導師デスクレジット・メイジ》というこの[[カード]]と似た特徴を持つ[[モンスター]]も使用している。~
--時は流れ、5D's公式サイトのワンポイントレッスンで行われている、「デュエリンピック」と名づけられた[[種族]]紹介にて、なんと上記の[[通常モンスター]]仕様のこの[[カード]]が掲載されている。~
ちゃんと[[フレイバー・テキスト]]も書かれている。~
また[[悪魔族]]代表として登場したのだが、テキストをよく見ると[[アンデット族]]になっている。~
原作でこの[[カード]]が[[アンデット族]]だったことはここで初めて発覚した。

-コナミのゲーム作品において―~
ゲーム作品では英語名が《SKULL DESCOVERY KNIGHT》となっていた。~
遊戯王ONLINEで登場したときには《DOOMCALIBER KNIGHT》という、実物と同じ名前になっている。~
また、AIである故にこの[[カード]]で[[《一撃必殺侍》]]を攻撃したりする。~

**関連カード [#z8d2ba1d]
-[[《ならず者傭兵部隊》]]
-[[《トラップ処理班 Aチーム》]]
-[[《魔力吸収球体》]]

-[[《光と闇の竜》]]
-[[《エンジェルO7》]]

-[[《天罰》]]

**収録パック等 [#v6e20c6a]
-[[ザ・ヴァリュアブル・ブック8 付属カード>書籍付属カード#f2292945]] VB8-JP002 &size(10){[[Ultra]]};

**FAQ [#u363ba6a]
Q:この[[カードの効果]]は、場に存在しない[[モンスター]]([[《クリッター》]]など)の[[効果]]も[[無効]]化できますか?~
A:はい、[[《キラー・スネーク》]]など[[フィールド]]以外で[[発動]]する[[効果]]も[[無効]]化します。~
  [[《ナーガ》]]に関しても[[効果]]を[[無効]]にします。(07/04/01)~

Q:この[[カード]]が[[自分]]の場に2体いる時、[[相手]]が[[《炎帝テスタロス》]]を[[生け贄召喚]]しました。どうなりますか?~
A:暫定的に、《死霊騎士デスカリバー・ナイト》をそれぞれ「A」と「B」とします。~
  この場合、[[相手]]の[[《炎帝テスタロス》]]の[[効果]]に対し両方が[[コスト]]として即座にリリースされ同時に[[チェーン]]する形になります。~
  つまり、[[チェーン]]は「1:[[《炎帝テスタロス》]]」「2:《死霊騎士デスカリバー・ナイト》A(対象→[[《炎帝テスタロス》]])」「3:《死霊騎士デスカリバー・ナイト》B(対象→[[《炎帝テスタロス》]])」の順になります。~
  この場合、まず逆順処理により直接[[チェーン]]していない「3:《死霊騎士デスカリバー・ナイト》B」の[[効果]]は[[不発]]、「2:《死霊騎士デスカリバー・ナイト》A」の[[効果]]で[[《炎帝テスタロス》]]の[[効果]]は[[無効]]になります。~
  あくまで「A」と「B」は『同時に』『[[《炎帝テスタロス》]]に対して』反応するため、「A」が「B」に反応したり、逆に「B」が「A」に反応することはありません。~

Q:2体の[[効果モンスター]]の[[誘発効果]]が同時発生した場合、この[[カードの効果]]で「[[チェーンブロック]]1の[[効果]]を[[無効]]にする」ことを選択できますか?~
A:いいえ、[[チェーンブロック]]1の[[効果]]を[[無効]]にすることはできません。~
  例えば「1:[[《クリッター》]]」「2:[[《雷帝ザボルグ》]]」と[[効果]]の[[チェーン]]が積まれた場合、《死霊騎士デスカリバー・ナイト》は[[《雷帝ザボルグ》]]の[[効果]]に対して「[[無効]]化[[効果]]」を強制誘発し、[[《雷帝ザボルグ》]]の[[効果]]を[[無効]]にはしますが[[《クリッター》]]の[[効果]]には干渉できません。

Q:この[[カード]]の存在中に[[《砂漠の光》]]で[[リバース効果]][[モンスター]]3体が[[リバース]]した場合、どう処理しますか?~
A:[[リバース効果]]3種類をそれぞれ「[[チェーン]]1」「[[チェーン]]2」「[[チェーン]]3」に積み、《死霊騎士デスカリバー・ナイト》は[[チェーン]]3の[[効果]]に対し強制誘発します。(07/04/20)~
//  なお、[[リバース効果]]は該当ページに書いてある通りすべてが強制的に[[発動]]します。

Q:《死霊騎士デスカリバー・ナイト》と[[《生還の宝札》]]がある状態で[[《D−HERO ディスクガイ》]]を[[蘇生]]した場合、[[チェーン]]の組み方はどうなりますか?~
A:[[チェーン]]1:[[《D−HERO ディスクガイ》]]([[強制発動]]の[[誘発効果]])~
  [[チェーン]]2:[[《生還の宝札》]]([[任意発動]]の[[誘発効果]])~
  [[チェーン]]3:《死霊騎士デスカリバー・ナイト》([[《D−HERO ディスクガイ》]]の発動に対して)~
  と[[チェーン]]を組み、逆順処理の際、[[《D−HERO ディスクガイ》]]の効果に直接[[チェーン]]されていない《死霊騎士デスカリバー・ナイト》の[[無効]]化は[[不発]]になります。([[《D−HERO ディスクガイ》]]の2ドローは有効となる。)(08/08/23)

Q:「[[《スキルドレイン》]]が存在する」または「相手[[フィールド]]上に[[《D−HERO Bloo−D》]] が存在する」状況において、[[《死霊騎士デスカリバー・ナイト》]]の[[効果]]は[[無効]]になりますか?~
A:[[効果解決時]]には[[フィールド]]に存在しないため、[[無効]]にはなりません。(08/08/23)