死霊騎士(しりょうきし)デスカリバー・ナイト/Doomcaliber Knight》

効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1900/守1800
このカードは特殊召喚できない。
効果モンスターの効果が発動した時、
フィールド上に表側表示で存在するこのカードを生け贄に捧げなければならない。
その効果モンスターの発動と効果を無効にし、そのモンスターを破壊する。

 ザ・ヴァリュアブル・ブック8 付属カードで登場した闇属性悪魔族下級モンスター
 特殊召喚できない召喚ルール効果と、自身を生け贄に捧げる事をコストにして効果モンスター発動効果無効にする誘発即時効果を持つ。

 テキストを見る限り分かりづらいところはあるが、モンスター効果発動時にチェーンブロックを作る効果をほぼ全て無効化できるということである。
 フィールド以外で発動する効果無効にできるので、墓地除外状態・手札デッキのどこでチェーンブロックを作る効果発動する場合も無効にできる。
 一方でチェーンブロックを作らない効果には反応しない。
 融通が利かないもののステータス効果両面が優れており、現環境において《サイバー・ドラゴン》に次ぐ最強クラスの下級アタッカーと評価されている。

 誘発即時効果である為相手ターンでもチェーンに乗る効果には全て反応し無効化する。
 ダメージステップの「戦闘ダメージを与える」ことが条件の誘発効果などに対しても発動する。
 そのため、このカードが戦闘によって破壊されることが確定した後でも反応し無効化・破壊できる。
 しかし、処理の手順上「墓地に送られた後発動する効果」の場合は相打ちした場合は無効化できない。
 その時点で既にこのカード墓地に存在することになるためである。
 チェーンに乗らない《魂を削る死霊》自壊効果に対しては反応しないのも魅力の一つである。

 基本的な運用は、相手モンスター1体を戦闘で破壊した上で、フィールドに居座るだけでよい。
 カードの効果除去されたり効果モンスターを犠牲に処理される事も多いが、その時点で既に1枚分のアドバンテージを得ている事になる。
 特に、厄介な効果を持つリバース効果モンスターリクルーター1:1交換で刺し違えたりと、局面的に除去を狙うのも有効。
 《ネフティスの鳳凰神》《ヴァンパイア・ロード》自己再生効果も潰す事が可能。
 (効果は"無効"にするが、《ネフティスの鳳凰神》等は既に墓地にいる為"破壊"はしていない。よって、これらが再び自己再生することはない)
 以上の事から、非常にアドバンテージを取りやすく、状況打開能力に長けたカードである事が分かる。
 《異次元の女戦士》《ならず者傭兵部隊》と並んで、多くの効果モンスター1:1交換に持ち込めるのだ。
 《冥府の使者ゴーズ》効果無効にして破壊する事が可能なので是非覚えておこう。

 だが、以下のようなデメリットがあり、良い事尽くめではない。

 なお、闇属性ではあるが、単体で3種ウイルスカードの生け贄にする事はできない。
 かつてはカオスモンスター墓地コストにすることができたが、今となっては昔の話である。
 属性を生かす場合は《速攻の黒い忍者》《ダークゾーン》が有用。
 また、悪魔族であるため、《ダーク・ネクロフィア》墓地コストにすることができる。
 さらに、闇属性悪魔族モンスターであるため、天魔神墓地コスト生け贄にもできる。

 総じて、攻撃を行いつつ差し違えてでも相手の反撃を封じるという非常に攻撃的なモンスターと言える。
 場持ちは最悪だが、攻め込むことにおいてこれほど頼れるモンスターはいないだろう。

関連カード

収録パック等

FAQ

Q:このカードの効果は、場に存在しないモンスター《クリッター》など)の効果無効化できますか?
A:はい、《キラー・スネーク》などフィールド以外で発動する効果無効化します。
  《ナーガ》に関しても効果無効にします。(07/04/01)

Q:このカード自分の場に2体いる時、相手《炎帝テスタロス》生け贄召喚しました。どうなりますか?
A:暫定的に、《死霊騎士デスカリバー・ナイト》をそれぞれ「A」と「B」とします。
  この場合、相手《炎帝テスタロス》効果に対し両方がコストとして即座にリリースされ同時にチェーンする形になります。
  つまり、チェーンは「1:《炎帝テスタロス》」「2:《死霊騎士デスカリバー・ナイト》A(対象→《炎帝テスタロス》)」「3:《死霊騎士デスカリバー・ナイト》B(対象→《炎帝テスタロス》)」の順になります。
  この場合、まず逆順処理により直接チェーンしていない「3:《死霊騎士デスカリバー・ナイト》B」の効果不発、「2:《死霊騎士デスカリバー・ナイト》A」の効果《炎帝テスタロス》効果無効になります。
  あくまで「A」と「B」は『同時に』『《炎帝テスタロス》に対して』反応するため、「A」が「B」に反応したり、逆に「B」が「A」に反応することはありません。

Q:2体の効果モンスター誘発効果が同時発生した場合、このカードの効果で「チェーンブロック1の効果無効にする」ことを選択できますか?
A:いいえ、チェーンブロック1の効果無効にすることはできません。
  例えば「1:《クリッター》」「2:《雷帝ザボルグ》」と効果チェーンが積まれた場合、《死霊騎士デスカリバー・ナイト》は《雷帝ザボルグ》効果に対して「無効効果」を強制誘発し、《雷帝ザボルグ》効果無効にはしますが《クリッター》効果には干渉できません。

Q:このカードの存在中に《砂漠の光》リバース効果モンスター3体がリバースした場合、どう処理しますか?
A:リバース効果3種類をそれぞれ「チェーン1」「チェーン2」「チェーン3」に積み、《死霊騎士デスカリバー・ナイト》はチェーン3の効果に対し強制誘発します。(07/04/20)

Q:《死霊騎士デスカリバー・ナイト》と《生還の宝札》がある状態で《D−HERO ディスクガイ》蘇生した場合、チェーンの組み方はどうなりますか?
A:チェーン1:《D−HERO ディスクガイ》強制発動誘発効果
  チェーン2:《生還の宝札》任意発動誘発効果
  チェーン3:《死霊騎士デスカリバー・ナイト》(《D−HERO ディスクガイ》の発動に対して)
  とチェーンを組み、逆順処理の際、《D−HERO ディスクガイ》の効果に直接チェーンされていない《死霊騎士デスカリバー・ナイト》の無効化は不発になります。(《D−HERO ディスクガイ》の2ドローは有効となる。)(08/08/23)

Q:「《スキルドレイン》が存在する」または「相手フィールド上に《D−HERO Bloo−D》 が存在する」状況において、《死霊騎士デスカリバー・ナイト》の効果無効になりますか?
A:効果解決時にはフィールドに存在しないため、無効にはなりません。(08/08/23)

Q:《精神操作》でコントロールを得た《死霊騎士デスカリバー・ナイト》は、効果モンスターの効果が発動したとき、リリースして効果を無効にする強制効果は発動しますか?
A:いいえ、発動しません。(09/01/21)