時械神(じかいしん)メタイオン》

効果モンスター
星10/炎属性/天使族/攻   0/守   0
このカードはデッキから特殊召喚する事はできない。
自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、
このカードはリリースなしで召喚する事ができる。
このカードは戦闘及びカードの効果では破壊されない。
フィールド上に表側攻撃表示で存在する
このカードの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時、
このカード以外のフィールド上に存在するモンスターを全て持ち主の手札に戻し、
戻した数×300ポイントダメージを相手ライフに与える。
自分のスタンバイフェイズ時、このカードはデッキに戻る。

 Vジャンプ(2011年4月号) 付属カードで登場した炎属性天使族最上級モンスター
 リクルートができず、スタンバイフェイズ時にデッキに戻るデメリットがあるが、強力な破壊耐性自分への戦闘ダメージを0にする効果リリースなしで召喚できる効果、他のモンスターを全てバウンス相手ダメージを与える効果を併せ持つ。

 攻撃を介して、場の全体除去を行うことが出来る。
 再利用しにくいシンクロモンスター融合モンスター最上級モンスターが主な標的となるだろう。
 シンクロモンスター融合モンスターを大量展開するデッキはもちろん、複数の展開に強い六武衆BFなどこのカード刺さるデッキは数多い。
 自分の場にモンスターがいない劣勢の状態から相手モンスターを一掃し、バーン効果まで与えることが出来る。
 バウンスであることから《スターダスト・ドラゴン》《スターライト・ロード》の影響を受けないのも頼もしい。

 自分ターン効果を一度使った場合でも、次の相手ターン破壊耐性を持つとして運用できる。
 攻撃すれば手札に戻されてしまうので、事実上相手バトルフェイズを一度潰すことが出来る効果と見て良い。
 バーン効果召喚条件共に【フルバーン】との相性は非常に良い。

 ただしバウンス除外効果を持つカードも充実してきており、様々なデッキから出てくるそれらには警戒が必要となる。
 しかし自身の効果デッキに戻る性質上、逆にこのカードバウンス除外された方が再利用しやすい場面もある。
 現在はフィールドモンスターが存在しない状態からでも複数のシンクロモンスターを並べられるようなギミックを持つデッキも多く、油断はできないだろう。

 優勢の場合には自分の場のモンスターも戻してしまう上、リリースなしでの召喚もできないため、どうしてもダメージを与えたい状況でなければ腐ることになる。
 わざわざアドバンス召喚を狙うのは、劣勢時にダメージ量を減らしてでもバウンスしたい場面に限られるだろう。
 基本的に自分モンスターがいない時に役立つ性質のため、手札腐ることが多くなる。
 しかし相手全体除去を受けても《威嚇する咆哮》等の攻撃を防ぐカードがあれば、返しのターンに逆転することも難しくないため、全体除去に対する牽制にもなる。

 リクルーター等からの特殊召喚には制限があるが、蘇生帰還等の特殊召喚には特に制限がないため《リミット・リバース》等で手軽にフィールドに出せる。
 《死皇帝の陵墓》でも問題なく召喚でき、天使族であるため《神の居城−ヴァルハラ》《アテナ》などの特殊召喚の手段も豊富である。
 特に【神の居城−ヴァルハラ】では、戦闘を行うことで自分の場を空けた上で自身もスタンバイフェイズに場を離れるので、再びその効果発動に繋げることが可能。
 しかし、リリース軽減効果を持つため手札からの召喚補助はそこまで採用せずともいいだろう。

 自分スタンバイフェイズデッキに戻る強制効果を持つため、相手ターン特殊召喚しても1ターン限りのにしかならず、このカードフィールドに維持、または何度も特殊召喚するのは難しい。
 見方を変えれば再利用可能ということなのだが、デッキに戻るため再度手札に加えなければならず、何度もこのカードを使うのはやはり難しいといえる。
 そのため、自分ターン自爆特攻を仕掛けてボード・アドバンテージを稼ぐ使い方をするのが望ましい。
 《クリッター》を使いこのカードサーチしたり、一度墓地へ送られた後の《クリッター》《リミット・リバース》等を使うことで、再びサーチ効果を使う手もある。

 デメリットの存在から無理に再利用を狙わず、召喚権を使う除去と割り切って使用するのも手である。
 モンスター効果によるバウンスであり、自身の破壊耐性も相まって、《次元幽閉》《禁じられた聖杯》等でなければ止められないこの効果は、劣勢時に一度発動するだけでも十分な戦果を得られる。
 似たような除去性能を持つ《N・グラン・モール》と比較すると、破壊耐性や1度のバウンス枚数等で勝るが、あちらのバウンスリバース効果等を発動させない。
 2枚目以降の《N・グラン・モール》として、もしくは全体除去が有用だと感じるのであればこちらを優先して採用してもよいだろう。
 どんなデッキにも入りうる汎用性の高いレベル10天使族と言う事で、《究極時械神セフィロン》特殊召喚の対象として採用するのも良い。

 《強制脱出装置》手札に戻せば、次のメインフェイズで再び召喚もできる。
 相手エンドフェイズ《月の書》裏側表示にしてスタンバイフェイズをやり過ごす事も可能だが、裏側表示の間に罠カード破壊されないように注意。
 効果発動した後に《G・B・ハンター》を出せばデッキに戻されずに済むが、このカード効果の性質上、並べるのは難しい。
 墓地に送って蘇生や再利用をしようにもこのカードは破壊できないので、フィールドから能動的に墓地に送る手段が《神秘の中華なべ》などのコスト等に限られるのも痛い。
 《アドバンスドロー》を用いればディスアドバンテージ無しで墓地へ送ることが出来るが、相手ターンとすることはできなくなってしまう。
 カード1枚を消費してまでこのカードフィールド上に残しておきたいかは相手フィールド上の状況による。
 素直にデッキに戻った後にサーチした方がいいこともあるだろう。
 闇属性宣言した《DNA移植手術》《暗闇を吸い込むマジック・ミラー》があれば、デッキに戻る効果は発動せず、フィールドに維持できる。
 バウンス効果発動できなくなるが、として使用は可能。

関連カード

―ケテル

収録パック等

FAQ

Q:チェーンブロックを作る効果はどれですか?
A:手札に戻す効果と自身をデッキに戻す効果誘発効果チェーンブロックが作られます。(11/02/21)

Q:自分ターンにこのカード相手フィールド上に移しました。
  相手スタンバイフェイズ時にデッキに戻る効果発動する場合、どちらのデッキに戻りますか?
A:元々の持ち主である自分デッキに戻ります。(11/02/21)

Q:《闇の訪れ》効果裏側攻撃表示になった状態のこのカード攻撃された時どうなりますか?
A:その場合、ダメージステップ時に表側攻撃表示になり自分への戦闘ダメージは0になります。(11/02/23)

Q:フィールドモンスター手札戻すのと相手ダメージを与えるのは同時ですか?
A:同時に処理される扱いになります。(11/02/23)

Q:自分フィールドにはこのモンスターのみが存在し、相手フィールドには《青眼の白龍》《スターダスト・ドラゴン》《究極封印神エクゾディオス》が存在しています。
  この状態でこのカード戦闘を行い、効果発動した場合、相手に与えるダメージはいくつですか?
A:その場合、手札に戻った《青眼の白龍》エクストラデッキに戻った《スターダスト・ドラゴン》をカウントして600ポイントのダメージを与えます。(11/02/21)

Q:モンスター扱いの罠モンスター手札に戻した場合、ダメージは発生しますか?
A:はい、通常通りダメージは発生します。(11/02/24)

Q:フィールド魔法《フューチャー・ヴィジョン》発動している状態でこのモンスター召喚しました。
  召喚した次の自分スタンバイフェイズにこのモンスターデッキに戻りますか?
A:はい。《フューチャー・ヴィジョン》効果フィールドに戻った後、自身の効果デッキに戻ります。(10/03/13)

Q:相手フィールド上にモンスターが存在し、かつ《縮退回路》発動している状態でこのモンスター戦闘を行い効果発動した場合、効果ダメージは与えられますか?
A:いいえ、《縮退回路》の効果によって相手モンスター手札に戻らず除外されるため、手札に戻った扱いとならず、ダメージを与えることはできません。(11/04/17)

Q:このカードと《光と闇の竜》が存在し、スタンバイフェイズ効果《光と闇の竜》で無効にした場合、再び効果発動するのですか?
A:再び効果が発動し、《光と闇の竜》で無効にできなくなるまで繰り返されます。(11/04/20)

Q:このカードのスタンバイフェイズ効果《天罰》で無効にした場合、再び効果発動するのですか?
A:調整中。(11/04/20)