次元(じげん)()()/Dimensional Fissure》

永続魔法
墓地へ送られるモンスターは墓地へは行かずゲームから除外される。

 ENEMY OF JUSTICEで登場した永続魔法
 モンスター除外自分相手を問わず、墓地モンスターを溜め込ませない。
 何の前触れもなく出現し、墓地に影響を受けるカードをことごとく無力化する。
 ENEMY OF JUSTICEでは 《閃光の追放者》《マクロコスモス》除外カードが大きなプッシュを受けている。

 《魂吸収》とのコンボを1ターン目から行えば、破壊されない限り、デュエル中はかなりのライフを回復可能である。
 《紅蓮魔獣 ダ・イーザ》攻撃力は飛躍的に強化され、《次元融合》での複数特殊召喚も強力。
 除外ギミックを必要とする専用デッキでは大活躍をする。

 このカードで影響を受けるカードはあまりにも多い。
 蘇生カードは言うに及ばず、融合素材がたまらないので墓地での融合もできなくなる。
 また、リクルーターサーチャー暗黒界レベルアップモンスター?といったモンスターたちは全く役に立たなくなってしまう。
 さらに、「墓地に送る?」「墓地に捨てる?コストを持つカードは発動自体ができなくなってしまう。
 登場時から、当時のデッキの過半数が大きな影響を受けた。
 特に致命的だったのが【カオス】【黄泉帝】【雑貨貪欲ターボ】
 【カオス】は完全に切り札を封じられ、【黄泉帝】系列は生け贄を確保できなくなる。
 【雑貨貪欲ターボ】にいたってはただの【雑貨】に成り果てる、といった具合である。

 シンクロ召喚は例外的事例なので注意が必要。
 「《神の宣告》された場合、素材は失われる」と墓地送りはコストに近いのだが、《次元の裂け目》発動中は除外に置換される。
 これは、「そういうルールだから」と納得するしかない。

 このように影響の大きいカードでありながら、除外ゾーンへの影響力を持つカードを中心に組むことで自分への影響はかなり抑えることが可能。

  1. 《異次元の偵察機》《異次元の生還者》生け贄にすることで強力な生け贄確保エンジンと化す→【次元帝】
  2. 天使族を中心に組み《奇跡の光臨》を併用することで自分だけ帰還し放題。
  3. 《D・D・M》の使用による新生【D・D・M】
    特に、魔法除外しないため《マジックブラスト》との併用が可能な点は大きい。

 しかし、自動帰還モンスター群はともかく、このカード自身を狙われると非常に脆い。
 《サイクロン》《砂塵の大竜巻》《氷帝メビウス》とありとあらゆる対策カードに割られ、停止してしまう可能性はいつでも付いて回ってくる。

これ自体には除去等をおこなう効果がなく、破壊すれば効果も停止するためか、制限される兆しはない。
そもそも《閃光の追放者》《光の追放者》等の類似カードが多いため、制限カードになってもさほど影響はない。
かつての【カオス】リクルーター一色に染まった環境を考えると、多様化をもたらすためにはこのようなカードは必要なのかもしれない。

関連カード

―《次元の裂け目》の姿の見られるカード

収録パック等

FAQ

Q:このカード発動中に《融合》《ビークロイド・コネクション・ゾーン》等でモンスター特殊召喚することはできますか?
A:はい。できます。これらのカードで墓地へ送るのは「コスト」ではなく「効果」だからです。

Q:《次元の裂け目》が場に存在するとき、永続魔法扱いの「宝玉獣」が墓地へ送られる場合、除外されますか?
A:除外されず墓地へ送られます。(07/05/23)

Q:《サクリファイス》などの効果によって永続魔法扱いになっているモンスターは《次元の裂け目》が場に存在するとき、墓地に送られる?除外されますか?
A:この場合モンスター魔法カード扱いになっている為、除外されません。(08/06/23)

Q:《アポピスの化神》などの罠モンスター戦闘破壊された時、除外されますか?
A:除外されず墓地へ送られます。(08/05/31)

Q:《マジカルシルクハット》モンスター扱いになっている魔法カード戦闘破壊された時、除外されますか?
A:この場合、魔法カードモンスター扱いになっている為、除外されます。(08/06/23)