*《&ruby(てふだだんさつ){手札断殺};/Hand Destruction》 [#iedd0619]
 速攻魔法
 お互いのプレイヤーは手札を2枚墓地へ送り、デッキからカードを2枚ドローする。

 [[デュエリストパック−ヨハン編−]]で登場した[[速攻魔法]]。~
 枚数限定版[[《手札抹殺》]]といえる[[効果]]。~
 但し、[[《手札抹殺》]]と違い「[[墓地に捨てる]]」ではなく「[[墓地に送る]]」であるため、[[暗黒界]]や[[魔轟神]][[モンスター]]の[[効果]]は適用されない。~

 [[《手札抹殺》]]や[[《天使の施し》]]など従来の[[手札交換]][[カード]]との大きな違いは、[[速攻魔法]]である点。~
 [[《マインドクラッシュ》]]や[[《異次元の指名者》]]に[[チェーン]]して[[宣言]]された[[カード]]を[[墓地に送る]]。~
 もしくは、[[儀式魔法]]や[[コンボ]][[カード]]に[[チェーン]]するなど不確実ながらもいやらしい妨害ができる。~

 何も考えずに[[発動]]すれば3:2交換であるため、こちらが[[ディスアドバンテージ]]を負うことになる。~
 [[速攻魔法]]であるため、[[セット]]したこのカードへの[[除去]]に[[チェーン]][[発動]]すれば[[ディスアドバンテージ]]を回避できる。~
 また、[[手札]]からカードを[[墓地に送る]]事を利用して[[《貪欲な壺》]]等の[[アドバンテージ]]を稼げるカードを早い[[ターン]]に[[発動]]するのも良い。~
 あるいは2枚[[ドロー]]を生かして[[ディスアドバンテージ]]を苦にしない[[デッキ]]を[[回転]]させる手段として考慮できる。~

 [[《手札抹殺》]]と違い、こちらは[[墓地に送る]]カードをある程度[[自分]]で決める事ができるという利点がある。~
 しかし、それは[[相手]]にとっても同じ事が言える。~
 [[相手]]の[[墓地]]をノー[[コスト]]で[[肥やして>墓地を肥やす]]しまうのは大きな欠点。~
 また、場合によっては[[キーカード]]を[[ドロー]]させてしまう危険性も孕んでいるので注意したい。~
 加えて、[[相手]]の[[手札]]が2枚未満では、そもそも[[発動]]する事が出来ないという大きな欠点を持つ。~
 [[手札交換]][[カード]]としては珍しく、[[相手]]を大きく意識する事となる[[カード]]である。~
 状況を見極め、相手が[[キーカード]]を温存している時に使いたいところ。

 [[速攻魔法]]であることから[[《凡骨の意地》]]との[[シナジー]]は抜群である。~
 [[《凡人の施し》]]と違って[[発動]][[タイミングを逃さず>タイミングを逃す]]、カードを[[除外]]せずにすむという点で優秀。~
 一枚の[[ディスアドバンテージ]]も[[《凡骨の意地》]]の[[ドロー]]パワーなら十分賄えるだろう。~

 収録パックの[[デュエリストパック−ヨハン編−]]の[[カード]]では、[[《宝玉の恵み》]]と[[シナジー]]する。~
 [[墓地に送った>墓地に送る]][[宝玉獣]]2枚をちょうど[[魔法&罠カードゾーン]]に[[置く]]ことができ、関連[[カード]]の[[発動条件]]を容易に満たせるのだ。~
 [[デッキ]]を圧縮し、[[《究極宝玉神 レインボー・ドラゴン》]]を出すのにも一役買う。

-[[墓地に送る]]のは、[[コスト]]ではなく[[効果]]。~
また、[[テキスト]]が「[[墓地に送る]]」なので[[暗黒界]]・[[魔轟神]]の[[効果]]は[[発動]]しない。~
[[手札]]から[[墓地へ送られた]]時に[[発動]]する効果は[[ドロー]]を挟むため[[任意効果]]は[[タイミングを逃す]]。~
ただし[[強制効果]]の[[《闇より出でし絶望》]]などには注意。

-[[ドロー]]する処理で終わるため[[チェーン]]1で[[発動]]したものなら[[セット]]された[[《便乗》]]の[[発動]]が可能。

-英語名は「[[ハンデス]]」そのものである。~
日本語名を意識して[[《Card Destruction》>《手札抹殺》]]との語呂合わせを優先した結果だろう。~
だが、[[効果]]によって[[相手]]の[[手札]]の枚数が減ることはない。~
むしろ減るのは[[自分]]の[[手札]]である。

-比較的有用な[[カード]]でありながら[[絶版]]だったが、[[ストラクチャーデッキ−マシンナーズ・コマンド−]]にて再録された。

-原作・アニメにおいて―~
アニメGXにおける「ヨハン([[ユベル>《ユベル》]])vsアモン」戦にて[[ユベル>《ユベル》]]が使用。~
アニメでは以下の[[効果]]だった。~
 お互いのプレイヤーは手札を4枚墓地に送る
 (手札が4枚以下の場合は全て墓地に送る)。
 その後、墓地に送ったカードの枚数分だけデッキからカードをドローする。
 ドロー後の手札が1枚以下だった場合、
 お互いのプレイヤーは自分のデッキからカードを1枚ドローすることができる。
先攻1[[ターン]]目に[[発動]]し、アモンの[[エクゾディア>封印されし]]による[[特殊勝利]]を防いだが、逆に[[《究極封印神エクゾディオス》]]の[[特殊召喚]]を許してしまった。~
その後、[[墓地]]の[[カード]]を[[ランダム]]に[[発動]]する[[永続魔法]]《ナイトメア・シャッフル》の[[効果]]によって再利用し、再びアモンの[[エクゾディア>封印されし]]の[[特殊勝利]]を防いだ。~

--この[[イラスト]]に4枚の[[カード]]が描かれているのはアニメ版の[[効果]]の名残だろう。~
しかし、OCGにおいては「[[断殺される>墓地に送る]][[自分]]の[[手札]]2枚と[[相手]]の[[手札]]2枚」または「[[断殺される>墓地に送る]][[手札]]2枚+[[ドロー]]する[[手札]]2枚」の合計4枚という解釈ができる。~

-コナミのゲーム作品において―~
[[DUEL TERMINAL]]では[[ユベル>《ユベル》]]が使用する。~
[[《ユベル》]]を[[墓地]]に置き、[[《リミット・リバース》]]での[[蘇生]]を狙うことがある。

//-神話・伝承において―~

**関連カード [#ibfe8b72]
-[[《手札抹殺》]]
-[[《天使の施し》]]

-[[《マッド・リローダー》]]

-[[《暗黒界の取引》]]
-[[《墓穴の道連れ》]]

―[[イラスト]]関連
-[[《一刀両断侍》]]

**このカードを使用する代表的な[[デッキ]] [#c3b92620]
-[[【断殺貪欲ターボ】]]
-[[【エクゾディア】]]

**収録パック等 [#gf457880]
-[[デュエリストパック−ヨハン編−]] DP07-JP022 &size(10){[[Super]]};
-[[ストラクチャーデッキ−マシンナーズ・コマンド−]] SD18-JP029

**FAQ [#o1623c0b]
Q:[[自分]]または[[相手]]の[[手札]]が1枚以下の場合でも[[発動]]できますか?~
A:いいえ、できません。(07/10/20)~

Q:[[自分]]または[[相手]]の[[デッキ]]が1枚以下の場合でも[[発動]]できますか?~
A:いいえ、できません。(09/01/12)~
//07/10/20にも同じでした。

Q:[[自分]]または[[相手]]の[[手札]]が[[チェーン]]処理の最中に1枚以下になった場合どのように処理を行ないますか?~
A:[[効果]]は[[不発]]となり、この[[カードの効果]]は処理しません。(07/10/20)~

Q:[[《マクロコスモス》]]などの[[除外]][[カード]]が[[発動]]していても、《手札断殺》は[[発動]]できますか?~
A:[[お互い]]に[[手札]]を2枚[[墓地]]へ送るとは、[[効果]]処理となります。~
  よって、[[《マクロコスモス》]]の[[効果]]が適用されている場合でも、[[発動]]する事ができます。(09/02/27)~

//ルールやカードの処理等についての質問がございましたら遊戯王エキスパートルールHPで調べるか、ルール質問BBSを利用してください。~