遊戯王カードWiki - 《終焉の王デミス》のバックアップ(No.67)

《終焉(しゅうえん)の王(おう)デミス/Demise, King of Armageddon》 †

儀式・効果モンスター（準制限カード、11/03/01から無制限カード）
星８/闇属性/悪魔族/攻2400/守2000
「エンド・オブ・ザ・ワールド」により降臨。
フィールドか手札から、レベルの合計が８になるよう
カードを生け贄に捧げなければならない。
２０００ライフポイントを払う事で、
このカードを除くフィールド上のカードを全て破壊する。

　SHADOW OF INFINITYで登場した、闇属性・悪魔族の儀式モンスター。
　自身を除いたフィールド上のカードを全て破壊する起動効果を持つ。

　ライフコストはやや高いが高確率で直接攻撃が通る。
　このカードの攻撃力や、儀式召喚後にもモンスターを展開できる事を考えれば、その高さも気にならないだろう。

　レベルが高いので《高等儀式術》を使っても、多量の通常モンスターが必要になる。
　それらは《ダーク・ネクロフィア》や《デビルドーザー》、天魔神のコストにしてしまえば無駄がない。
　特に《デビルドーザー》を用い、【昆虫族】軸にしたものが【デミスドーザー】である。

　儀式魔法に《奈落との契約》を選択すれば、《闇の支配者－ゾーク》等レベル８・闇属性の儀式モンスター達と併用できる。
　《エンド・オブ・ザ・ワールド》を使う場合は、ガジェットを用いたい。
　手札に残りやすく、効果発動後の戦線維持がしやすいためである。

　また、火力に特化した構築を求めるならば、《Ｅ－ＨＥＲＯダーク・ガイア》の採用が考えられる。
　このカードと、《高等儀式術》で墓地に送った?岩石族のモンスターで、融合召喚できる。
　この場合は必然的に構築が【ダーク・ガイア】寄りになるのでそちらを参照。

　《契約の履行》で蘇生して効果を発動すると自壊してしまうため、《ハリケーン》や《非常食》で完全蘇生させたい。
　全体除去するためだけに使うと考えても良い。
　自分のカードも巻き込んで破壊するため、《呪われた棺》・《黄金の邪神像》の発動条件も満たせる。
　同様の理由で《限定解除》での特殊召喚も考えられるが、ライフコストは痛い。

上記の儀式魔法は、いずれを使用してもコストとなるモンスターのレベルは丁度８でなければならない。
破壊効果使用後の《冥府の使者ゴーズ》対策として《儀式魔人リリーサー》の採用を考える場合、これがネックとなる。

「王」よりも「使者」の方が破壊効果は強烈。
だが、「王」は自らの破滅を招くことなく、フィールドに留まる。
力を制御できている辺りが「王」と「使者」の違いである。

《スターダスト・ドラゴン》系統が相手のフィールド上に存在すると、かなり厳しい。
素の状態では戦闘でも勝てず、カードの効果が無力化される。
【デミスドーザー】では、《デビルドーザー》で処理したい。

【デミスドーザー】を筆頭とする儀式召喚型の１ターンキルデッキのキーパーツとしてその名を轟かせていたモンスターだが、09/09/01の制限改訂でついに制限カードに指定された。
現環境ではさほど猛威を振るっていないものの、他の８レベル儀式モンスターの多くを圧倒し、選択肢を失わせていた。
09/09/01の制限改訂は、１ターンキルの抑制が重視されていたからだろう。
ただ、同効果の《裁きの龍》が準制限カードなのをふまえてか、あるいは儀式モンスター奨励のためか、10/03/01で準制限カードに緩和された。

なお、儀式モンスターとしては初の制限カードである。

「デミス（demise、実際の発音はディマイズに近い）」とは、英語で「消滅」「終焉」を意味する。
まさに肩書き通りの名なのだが、同時に「譲位」という意味もある。

原作・アニメにおいて―
アニメGXにて、覇王十代の側近《熟練の黒魔術師》・《熟練の白魔導師》が使用。
エドとのデュエル中に自分達を生け贄に《エンド・オブ・ザ・ワールド》で降臨させた。
《熟練の黒魔術師》・《熟練の白魔導師》の正体がこのモンスターであった。
効果を発動しようとするも、《Ｄ－ＨＥＲＯＢｌｏｏ－Ｄ》と《Ｄ－フォース》のコンボで発動に失敗した。
この際、無効化されたのではなくなぜか発動ができなかった（そのため、ライフポイントは減っていない）。
《Ｄ－ＨＥＲＯＢｌｏｏ－Ｄ》に攻撃したが、罠カード《ブラッド・カウンター》を発動され結局そのまま右腕の口に飲み込まれるように倒されてしまった。
効果名は「終焉の嘆き」。

《熟練の黒魔術師》・《熟練の白魔導師》の“正体”として登場したわけだが、《ブラック・マジシャン》・《バスター・ブレイダー》・《超魔導剣士－ブラック・パラディン》らのいずれとも関連しないこのカードが選ばれた理由は不明。
アニメ5D's第５期OPの冒頭部分でこのカードが登場している。
テキストは最新の用語に改められたものが使われている。

コナミのゲーム作品において―
SPIRIT SUMMONERでは、バグにより《リビングデッドの呼び声》で蘇生した状態で効果を発動しても自壊しない。
WORLD CHAMPIONSHIPでは対戦相手として登場。
【デミスドーザー】を使用する。

遊戯王オンライン、遊戯王ONLINE DUEL EVOLUTIONでも長らく制限カードに指定されていた。
世界大会決勝を除いてイベントの殆どをシングルデュエル形式で行うため、【デミスドーザー】が非常に蔓延していたためである。
他に、《高等儀式術》・《デビルドーザー》も制限カードになっている。
だが《高等儀式術》の制限化の少し前に見なくなったOCGとは違い、その後もしばらくこのカードが猛威を振るった。
《デビルドーザー》の制限化を《思い出のブランコ》で代用した【デミスブランコ】(通称デミブラ)という型も誕生し08/09/12の改訂で《思い出のブランコ》が制限カードとなった。
しかし《ダーク・コーリング》の実装によって、今度は【デミスガイア】が１ターンキルの１つとして君臨することになった。
結局仏の顔も三度までということか、ついに09/09/11の改訂で禁止カードに指定された。
ちなみにこのカードのとばっちりを受けていた《デビルドーザー》も《思い出のブランコ》も同改訂で制限解除されている。
なお、《ダーク・コーリング》は同改定で準制限カードとなっている。
遊戯王ONLINE DUEL ACCELERATORになってからは制限復帰していたが、やはり【デミスガイア】も復帰したためシーズン13にてまたも禁止カードに指定された。