*《&ruby(しょけいにん){処刑人};−マキュラ/Makyura the Destructor》 [#nd59f088]
 効果モンスター(禁止カード)
 星4/闇属性/戦士族/攻1600/守1200
 このカードが墓地へ送られたターン、
 このカードの持ち主は手札から罠カードを発動する事ができる。

 [[Vジャンプ(2002年2月号) 付属カード>書籍付属カード#VJ2002]]で登場した[[闇属性]]・[[戦士族]]の[[下級モンスター]]。~
 [[墓地へ送られた]][[ターン]]の[[エンドフェイズ]]まで、[[持ち主]]が[[手札]]から[[罠カード]]を[[発動]]することが可能になる[[ルール効果]]を持つ。~

 [[手札]]から[[発動]]できる[[罠カード]]の数に制限はないため、1[[ターン]]に何度も[[手札]]から[[発動]]できる。~
 このため、[[罠カード]]を使用する[[コンボ]][[デッキ]]、特に[[1ターンキル]][[デッキ]]で猛威を振るい、全盛期には[[先攻]]1[[ターン]]目で勝負が終わることも珍しくはなかった。~
 [[罠カード]]には[[魔法カード]]に比べ[[効果]]が強力だったり、[[ループ>無限ループ]][[コンボ]]につなげられるものが多いのである。~
 [[墓地へ送られた]]時から[[効果]]が[[適用]]されるので、[[ドロー]]系[[罠カード]]をフル[[回転]]させて[[エクゾディアパーツ>封印されし]]を揃えたり、[[《現世と冥界の逆転》]]を[[発動]]させて[[デッキ切れ]]を狙ったりと、様々な[[コンボ]]のお供となった。~
 [[《強欲な瓶》]]・[[《八汰烏の骸》]]・[[《無謀な欲張り》]]をフル[[回転]]させつつ、[[相手]]の妨害は[[《神の宣告》]]等でかき消す事もできた。~

-この[[モンスター効果]]は[[ルール効果]]であり、[[チェーンブロック]]が発生しない。~

--つまり、[[墓地へ送られた]]時点から[[効果]]を発揮する。~
この[[カード]]を[[コスト]]にした[[《ライトニング・ボルテックス》]]に対し[[《マジック・ジャマー》]]を[[発動]]された時点で、既に[[手札]]から[[《盗賊の七つ道具》]]で対応することができる。~

--「[[発動]]」ではないので、[[《暗闇を吸い込むマジック・ミラー》]]や[[《エンジェルO7》]]、[[《光と闇の竜》]]等で妨害することができない。~
[[《冥界の魔王 ハ・デス》]]等による[[戦闘破壊]][[トリガー]]は存在するものの、[[墓地]]の特定[[カード]]を[[対象]]に[[無効]]化する[[カード]]が存在しない以上、[[手札]]や[[デッキ]]から落とされたが最後、[[罠カード]]が[[手札]]から飛び出してくることは止められない。~

-''この[[カード]]が[[墓地へ送られた]][[ターン]]に、その[[ターン]][[セット]]した[[罠カード]]は[[発動]]できない''。~
あくまで[[セット]]を介さずに[[手札]]から[[罠カード]]を[[発動]]できる[[効果]]である。

-この[[カード]]を使う[[デッキ]]である以上、[[効果]]が[[適用]]されれば最後、その[[ターン]]でのゲームエンドは半ば決まったようなものである。~
現役当時は[[墓地へ送られた]]様子を確認した瞬間、多くの[[プレイヤー]]はまさに「処刑」が始まったも同然と思っただろう。~
[[02/05/01>禁止・制限カード/2002年5月1日]]で[[制限カード]]に指定され、後に[[03/04/10>禁止・制限カード/2003年4月10日]]で[[準制限カード]]に[[制限緩和]]されたが、[[コンボ]][[デッキ]]の抑制を目的に[[05/03/01>禁止・制限カード/2005年3月1日]]をもって[[禁止カード]]に指定された。~

-非常に強力なコンボ[[カード]]であるが、発売から間もなくして[[制限カード]]になったことや、致命的に相性の悪い[[ハンデス三種の神器]]が現役だったことから、安定した勝利を得ることが難しかった。~
[[ハンデス]]が強化規制された後の[[環境]]でも圧倒的なカードパワーを誇る[[【カオス】]]が登場してしまう。~
特に[[《混沌帝龍 −終焉の使者−》]]は[[特殊召喚]]から[[効果]]を[[発動]]されるだけで敗北が確定してしまう最悪の相性であり、結局この[[カード]]が現役の間に世界大会で結果を残すことはできなかった。
--現在では、[[《終末の騎士》]]や[[《マスマティシャン》]]などで容易に[[墓地]]に送れるようになり、強力な[[罠カード]]も増えているため、当時よりも相対的に強化されている。~
類似[[効果]]の[[《王家の神殿》]]は[[1ターンに1度]]と[[エラッタ]]されたが、こちらは仮に1枚限定となったとしても上記の点から[[汎用性]]は段違いである。

-海外では[[Battle Pack:Epic Dawn]]に収録されており、これを使用したシールド・デッキ形式の大会では使用も認められる。~
ただしこの[[環境]]では、[[手札]]から[[発動]]したい[[罠カード]]が少なく、[[墓地へ送る]]手段も乏しい。~

-[[英語名]]は単に「[[破壊者>《ディストラクター》]]」であり、日本名にある「処刑人」とは訳されていない。~
あちらでは宜しくない表現なのだろう。~

-原作・アニメにおいて―~
「バトルシティ編」の「舞vs闇マリク」戦において闇マリクが使用。~
原作では[[発動条件]]が「[[墓地へ送られた]][[ターン]]」ではなく「倒されたとき」であり、[[効果]]を[[発動]]する際に「残りの[[手札]]全てを[[捨てる]]」必要があった。~
もし、この[[効果]]のまま[[OCG]]化していれば、ここまで猛威を振るうこともなかっただろう。~
アニメでは[[OCG]]版の[[効果]]で登場し、「[[手札]]全てを[[捨てる]]」[[コスト]]は[[《命の綱》]]へと受け渡された。~
また、アニメオリジナルの「ドーマ編」における「闇遊戯vsグリモ」戦ではグリモが使用した。~
[[《隠れ兵》]]により[[特殊召喚]]され、[[《オベリスクの巨神兵》]]の[[生け贄]]となった。~
米国で制作された『遊戯王カプセルモンスターズ』(Yu-Gi-Oh! Capsule Monsters)でもアレキサンダー大王の部下が使用した。~
[[攻撃]]名は「八ツ裂き処刑」、「断砕処刑」。~
2つ目の[[攻撃]]名が[[《振り子刃の拷問機械》]]と被っているからか、アニメでは「裁きの剣」に変更されている。~
キャラクターガイドブックの記載では1つ目の[[攻撃]]名は「八つ裂き処刑」になっている。~

-コナミのゲーム作品において―~
DM7・8では[[通常モンスター]]として登場し、「両手につけた鋭いツメで相手を切り刻む、処刑モンスター」という[[テキスト>フレイバー・テキスト]]を持っている。~

**関連カード [#b871cb82]
-[[《アトラの蟲惑魔》]]
-[[《ジェット・ロイド》]]
-[[《失楽の聖女》]]

-[[《バブルイリュージョン》]]

-[[《デルタ・クロウ−アンチ・リバース》]]

-[[《王家の神殿》]]

-[[《黒翼の魔術師》]]

**収録パック等 [#vaf60bd4]
-[[Vジャンプ(2002年2月号) 付属カード>書籍付属カード#VJ2002]] VJ-04 &size(10){[[Ultra]]};
-[[DUELIST LEGACY Volume.2]] DL2-000 &size(10){[[Ultimate]]};
-[[STRUCTURE DECK−マリク編−]] SDM-002
-[[BEGINNER'S EDITION 1]] BE1-JP169 &size(10){[[Super]]};
-[[BEGINNER'S EDITION 1(第7期)]] BE01-JP142 &size(10){[[Rare]]};

**FAQ [#m0c31u2a]
Q:[[墓地へ送られた]]この[[カード]]がその[[ターン]]中に[[《D.D.クロウ》]]などの[[効果]]で[[墓地]]に存在しなくなりました。~
  「[[手札]]から[[罠カード]]を[[発動]]する事ができる」[[効果]]は[[適用]]できなくなりますか?~
A:この[[カード]]を[[除外>ゲームから除外する(取り除く)]]した場合でも、その[[ターン]]中に[[手札]]から[[罠カード]]を[[発動]]できます。(12/12/30)~

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//ルールやカードの処理等についての質問は、公式サイトの「遊戯王カードデータベース」で調べるか、ルール質問BBSを利用してください。
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