効果モンスター(準制限カード、2018/10/01から制限解除) 星4/闇属性/魔法使い族/攻1000/守1800 (1):このカードを手札から墓地へ送り、 自分フィールドの融合モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターの攻撃力・守備力はターン終了時まで1000アップする。 この効果は相手ターンでも発動できる。 (2):このカードが召喚・リバースした場合に発動できる。 デッキから「召喚魔術」1枚を手札に加える。
ブースターSP−フュージョン・エンフォーサーズ−で登場した闇属性・魔法使い族の下級モンスター。
自身を手札から墓地へ送る事で融合モンスターを単体強化する誘発即時効果、召喚・リバースした場合に《召喚魔術》をサーチできる誘発効果を持つ。
(1)の効果は融合モンスターを対象とした攻撃力・守備力の強化。
融合モンスター全般に対応する《オネスト》系統のモンスターと言え、上昇値こそ1000と控えめだが、対応幅は広い。
この効果よりも上昇値の期待値が高い《決闘融合−バトル・フュージョン》も存在するが、こちらは相手ターンでも手札から使える他、(2)のサーチ効果により、融合モンスターがいない状況でも腐ることがない。
このカードを先に引いた場合は(2)の効果を、すでに《召喚魔術》を引き融合モンスターを出した場合は(1)の効果をと、二種類の効果を使い分ける事ができる。
また、魔法カードと比べ、状況によっては融合素材・エクシーズ素材・リンク素材、壁としても使えるのも利点となる。
墓地に落ちた後は召喚獣を融合召喚するために墓地融合で除外でき、《召喚魔術》の効果で即座に手札に戻す事ができる。
《融合》やカテゴリ専用カードを軸とする場合でも、この効果を目当てに採用することも検討できる。
一例として、《ジェムナイト・パーズ》等は攻撃力強化により高い威力を発揮でき、《エルシャドール・ミドラーシュ》のように戦闘破壊されやすいものを維持に貢献できる。
これらのデッキは専用の融合召喚手段を持つが、《召喚魔術》を併用することで4枚目以降の融合召喚手段とそのサーチとして手数を増やすこともできる。
とはいえ、カテゴリ専用カードなどがあるのなら枠の圧迫もあるため、(1)の強化目的に採用するならば無理に《召喚魔術》と併用しない方が良い場合も多い。
デッキの枠の余裕やコンバットトリックの重要度、捨てた後に墓地融合に組み込めるかなど、デッキに応じて判断したい。
(2)の効果は《召喚魔術》のサーチ。
召喚獣の融合素材として除外することで《召喚魔術》によりサルベージできるため、手札消費を抑えることができる。
召喚して《召喚魔術》をサーチ、このカードを《召喚魔術》で除外した後に《召喚魔術》の(2)の効果でサルベージ、再度召喚して《召喚魔術》をサーチ、と2枚でループが可能。
なお、召喚獣以外を融合召喚した場合はこのカードが除外されないため、サルベージするには何かしらのサポートが必要になる。
また、召喚時のみならずリバースした場合にも発動できるため、《召喚獣ライディーン》で裏側守備表示にすることでの再利用が可能。
《カオス・インフィニティ》を使えば《召喚獣ライディーン》の融合素材を揃えつつリバースした場合の効果で《召喚魔術》をサーチできる。
《ワンダー・ワンド》やエクシーズ素材等でコストとしても、墓地にあればサーチした《召喚魔術》で除外を絡めたループをするのに支障はない。
このカードを《召喚魔術》で手札融合した場合は、カオスなどの除外に使いサルベージへ繋ぐことで遠回りだが再びループ可能となる。
同じく融合召喚手段のサーチには《融合》と《沼地の魔神王》が存在するが、このカードがフィールドに残る点はボード・アドバンテージの差別化になる。
こちらは《暴走魔法陣》・《融合徴兵》・《融合準備》、また《テラ・フォーミング》でも間接的にサーチできるため、より確実に融合召喚手段を手札に呼び込むことができるのも利点である。
競合先となるのは、同じく召喚に際しサーチを行う《E・HERO ブレイズマン》で、あちらは特殊召喚にも対応する分活用しやすい。
《E−エマージェンシーコール》・《ヒーローアライブ》等に対応し、枠があれば《E・HERO プリズマー》との使い分けもできる。
HEROも召喚獣同様に属性のみの緩い融合素材が存在する等、多数の面で被っており、サーチとしてみると競合は避けられない。
やはりこちらは、(1)の効果により融合召喚後も補助がこなせる点や、《召喚魔術》のコンボを主軸にする形で差別化を狙うことになるだろう。
―類似効果
―《召喚師アレイスター》の姿が見られるカード
―イラスト関連