通常魔法 (1):相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターのコントロールをエンドフェイズまで得る。
Vol.5で登場した通常魔法。
対象の相手モンスター1体のコントロールをエンドフェイズまで得る効果を持つ。
コントロール奪取カードの開祖であり、ノーコストかつ表示形式を問わずコントロール奪取できるという強力な効果を持つ。
大型モンスターから小型モンスターまで影響する範囲が広く、このカード1枚でできる事は多い。
コントロール奪取はエンドフェイズまでなので奪ったモンスターは何かしらの方法で処理できるといい。
リンク素材に利用するのが最も状況を選ばずに除去できる方法だろう。
《ヴァレルソード・ドラゴン》やトロイメアといった縛りが緩いリンクモンスターを採用しておけば、ほとんどのモンスターを利用できる。
特に他の方法では処理が難しい高ランクのエクシーズモンスターでも処理できるのは利点。
シンクロ素材にする場合はレベルにバラつきが出るため、元々多様なレベルのシンクロモンスターを使うデッキや、チューナーのレベルを調整できるようなデッキでの利用が望ましい。
適正なデッキであれば最上級モンスターでも大抵は処理できるだろう。
しかし、レベルのないエクシーズモンスターやリンクモンスターに対してはどうしようもないため、他の方法との併用は欠かせない。
エクシーズ召喚に利用する場合、原則的に特定のレベルのモンスターでなければエクシーズ素材にできないため安定性は一層落ちる。
レベルを操作するカードを利用しているなら、ある程度この問題は解決できる。
例えば《ガガガマジシャン》ならばレベル1〜8のモンスターを奪う事でそのままランク1〜8のいずれかを呼び出せる。
元々の持ち主が相手のモンスターであればそれぞれレベル6・8扱いとして素材にできる《交血鬼−ヴァンパイア・シェリダン》・《真血公ヴァンパイア》とも相性が良い。
また、《ダウナード・マジシャン》やRUM等を採用しておくことで、エクシーズモンスター自体を奪った場合にもある程度処理が可能となる。
しかし、ランク7以上の場合はそういった処理が難しく、エクシーズ召喚が主体の相手には高望みせずに除去+リンク素材に出来れば十分と見込むべきだろう。
融合召喚の場合、融合素材の指定が緩い【E・HERO】・【シャドール】・【召喚獣】系のデッキでは融合素材を調達する目的でも採用しやすい。
消費自体は通常の融合召喚と変わらないものの、あわよくばリンク召喚・エクシーズ召喚も狙っていけるため選択肢としては十分である。
《超融合》でも似たようなことはできるが、上述したように状況次第で他の召喚法にも繋げられるため差別化は容易。
その他、《真魔獣 ガーゼット》・《アルカナフォースEX−THE LIGHT RULER》・《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》等の召喚コストにも使える。
リリース・除外・破壊・墓地へ送るといった各種カードの効果に充てる運用も可能である。
表示形式を問わない点から、裏側守備表示のリバースモンスターを狙う事もできる。
しかし、確実性に欠けるためコントロール奪取したモンスターの使い道を明確にするためにも、表側表示のモンスターを狙った方が効果的である。
奪ったモンスターが高い攻撃力を持っていればそのままアタッカーとして運用する事も可能。
大きな戦闘ダメージを与えた上にそのモンスターを素材などで処理してしまえば相手へのダメージも相当なものとなる。
このようにコントロール奪取したモンスターには一切のデメリットが無いので用法を挙げればキリがない。
その一方でこのカード自体のアドバンテージは相手のボード・アドバンテージを1枚減らす程度しかなく、モンスターの有用性も相手に左右される。
また、大型モンスターは対象をとる効果への耐性やパーミッション効果を持っているものが多く、このカードの発動が通らない事もある。
先攻では腐る事もあり、マッチ戦で後攻を取る事を想定してサイドデッキに仕込むのがよい。
コントロール奪取が戦略となる【霊使い】・【ヴァンパイア】・【サイコ・ショッカー】ではメインデッキからの投入も検討できる。
Q:《心変わり》等で自分のモンスターを相手がコントロールしている時に、そのモンスターが戦闘破壊された時、《命の綱》を発動する事はできますか?
A:戦闘破壊されたモンスターが自分の墓地へ送られたのであれば、《命の綱》を発動する事は可能です。