《森の住人 ウダン/Wodan the Resident of the Forest》 †
効果モンスター
星3/地属性/戦士族/攻 900/守1200
フィールド上の表側表示の植物族モンスター1体につき、
このカードの攻撃力は100ポイントアップする。
BOOSTER3で登場した地属性・戦士族の下級モンスター。
フィールド上の植物族の数だけ、自己強化する永続効果を持つ。
自身の元々の攻撃力・上昇値共に極めて低く、自分フィールドの他全てに植物族モンスターを並べても、攻撃力1300にしかならない。
《DNA改造手術》などを用い、フィールド上のモンスター10体全てが植物族の場合でも、攻撃力1900止まりである。
またこのカード自身は植物族ではないため、植物族関連の効果を受けられないこのカードは【植物族】にも採用する意義はないだろう。
- 初期のカードでは比較的珍しい、固有の人物名をもつカードである。
英語名であてられたスペリングはゲルマン系民族において信仰されていた神「ウォーダン(Wodan,Woden,Wotan)」と一致し、ドイツ語名でもWotanを充てられているが、関連性は不明。
植物族関連のモンスターである事から、英語で「木の(森の)」を意味する「wooden」を変形させたものかもしれない。
あるいはウォーダンには戦神としての性格があるので、戦士族という点と植物族に関連する点から、両者をあわせたものであるという考え方もある。
- 上記「ウォーダン」は北欧神話における「オーディン」、ローマ神話における「メルクリウス」にあたる神である。
特にオーディンは直接派生・変化した形であるため、神としての性質も共通する点が多い。
ただ、あちらよりも古くから信仰されている神であるため、北欧神話で見られるオーディンの性質とは異なる部分もまた多い。
- 余談だがドイツ南部には「Odenwald」という地名があり、名前の由来として一説としてOdins Wald(Odin's Woods、即ちオーディンの森)である、というものが存在する。
ただドイツ南部ではオーディンよりもウォーダンとして信仰されている期間が長く、同地域・同時代のそちらのスペリングとは差異があるという指摘もある。
そのため決定的なものとは言えず、複数存在する由来の一つにとどまっている。
まったく無関係とは言い切れないものの、ウォーダンと森という要素に直接的な関係は薄いので、こちらがこのカードの発想の大元になっているのかもしれない。
- コナミのゲーム作品において―
DM1、2においてはオリジナルのフレイバー・テキストが存在し、「昔から森に住んでいる戦士 森の植物を操り攻撃」とある。
DM3、DM4では、自分のフィールドに存在する植物族の数だけパワーアップするという効果を持つ。
こちらは自分のフィールド限定になっている代わりに、1体につき攻撃力・守備力の両方が500もアップする。
ただしシステムの関係上、2段階がパワーアップの上限となっており、つまり1000ポイントのアップが限界だった。
- 真DM2においては、リバース時にフィールド上の植物族を300ポイント強化する効果を持つ。
また、デッキリーダー時はドイツ語を用いる。
上記ウォーダン、あるいはOdenwaldの存在するドイツに由来するものと考えるのが妥当か。
関連カード †
収録パック等 †