進化(しんか)(まゆ)/Cocoon of Evolution》

効果モンスター
星3/地属性/昆虫族/攻   0/守2000
このカードは手札から装備カード扱いとして
フィールド上に表側表示で存在する「プチモス」に装備する事ができる。
この効果によってこのカードを装備した「プチモス」の攻撃力・守備力は
「進化の繭」の数値を適用する。

 Vol.4で登場した地属性昆虫族下級モンスター
 《プチモス》専用の装備カードとなるルール効果を持つ。

 自分フィールド上に《プチモス》が存在する時に、手札から装備魔法の様に《プチモス》に装備し、攻撃力守備力を変更させるカード
 ユニオンと異なり、フィールド上に存在するこのカード《プチモス》に装備させる事は出来ない。
 手札からのみ対応する甲虫装機のように思っておけばよ良いだろう。

 必ず装備させなければいけないわけではないので、《プチモス》が居ない状況でも、2000の守備力を活かしてとしての運用はできる。
 また、《プチモス》とこのモンスター双方を《共鳴虫》《巨大ネズミ》リクルートが可能。
 しかし、こういった方法でこのカードを一旦場に出してしまった後で、《プチモス》に装備させることはできないので、このカードは《クリッター》《ゴキポン》辺りで手札に加えたい。
 なお、《プチモス》通常召喚した直後に《進化の繭》を装備した場合、必然的に攻撃力0の攻撃表示となってしまうため、できるだけ《プチモス》特殊召喚したものを使いたい。

 その後はターン経過によって召喚できるモンスターが異なる。
 しかし、自分ターンでカウントするため、《ラーバモス》の条件である2ターンすらクリアするのは難しい。
 守備力が2000とはいえ、何のサポートも無しでモンスターが何ターンも場に残るのは困難。
 その上進化形態は手札からしか特殊召喚できないため、単純に考えても最上級モンスターアドバンス召喚するのと変わらないディスアドバンテージを負う。
 多くの特殊召喚モンスターと違い「絶対に1ターンで呼べない」と言う性質上、《究極完全態・グレート・モス》召喚するのは最も困難な召喚の1つだとすら言われている。
 相手ターンも含めると、《ラーバモス》召喚に最低5ターンも要する。
 最終形態《究極完全態・グレート・モス》ともなると最低13ターンも掛かることになる。

 と、召喚条件の厳しさばかりに目が行きがちであるが、召喚条件の割に進化形態のスペックが余りに低いことも大きな問題である。
 上記の様に、指定された2枚のカード召喚コストとするにも関わらず《グレート・モス》《フロストザウルス》並の攻撃力しか持たず、最短でフィールドに出せる《ラーバモス》《トモザウルス》並に貧弱である。
 《究極完全態・グレート・モス》は一見すると強力なステータスに見えるが、13ターンかけた労力に見合っていると言うには程遠い。
 《サイレント・マジシャン LV4》《レベルアップ!》を使えば即座に、自身のモンスター効果だけでも11ターンで3500の攻撃力魔法カードへの耐性を持つ《サイレント・マジシャン LV8》になれる。
 《偉大魔獣 ガーゼット》なら攻撃力1750以上のモンスターリリースするだけで3500以上の攻撃力を獲得でき、《レジェンド・デビル》なら7ターン攻撃力3600、13ターンあれば攻撃力5700まで強化できる。
 さらに《マスター・オブ・OZ》《メテオ・ブラック・ドラゴン》《E−HERO マリシャス・デビル》《究極完全態・グレート・モス》と同等かそれ以上の攻撃力を持ち、かつ1ターン特殊召喚できるモンスターも多い。
 このことから、13ターンも掛ける割に攻撃力3500という以外に目立った能力のないこのモンスター特殊召喚する利点が殆どないことが分かる。

 以上のように《究極完全態・グレート・モス》への進化は、難易度・効率両面で絶望的とまでされてきたカードである。
 だが《アルカナフォースXXI−THE WORLD》を使うことで、効率の悪さこそ補えないが比較的安全に進化させることが可能となった。
 その他に《異次元の境界線》を使ったり、【コスモロック】【トランス】【パーミッション】のギミックを使用することによって比較的楽に特殊召喚が狙える。
 当然、それらのギミックを利用して《究極完全態・グレート・モス》特殊召喚したとしても、ただ「出ただけ」で終わる可能性が非常に高いのだが。
 《巨大化》を装備させれば攻撃力7000となるが、そこまでして攻撃する余裕が残っているかは疑問である。
 なお、《究極完全態・グレート・モス》自体はサーチする手段が乏しいので、《ディープ・ダイバー》《ラヴァルバル・チェイン》等も必要になるかもしれない。

 《進化の繭》単体としてのステータスを見ると、攻撃力は皆無だが昆虫族下級モンスターの中でも守備力が高く、上述の通り役として利用できる。
 《共鳴虫》《巨大ネズミ》《ゴキポン》によるサーチや、《デブリ・ドラゴン》《リミット・リバース》による蘇生も可能。
 レベル3以下の昆虫族や、低攻撃力かつ守備力の高い昆虫族を必要とするデッキであれば、モンスター効果を使わない場合でも役立つかもしれない。

関連カード

手札から装備カード扱いとする効果

―《進化の繭》の姿が見られるカード

収録パック等

FAQ

Q:このカードの効果分類はなんですか?
A:特に効果の種別はない効果です。(11/06/08)
  装備行為はチェーンブロックを作りません。(11/11/20)

Q:このカードを《プチモス》に装備させる場合は、通常召喚扱いなのですか?
  それとも通常召喚扱いにならないのですか?
A:装備させる場合なら通常召喚扱いならず、既に通常召喚を行ったターンでもこのカードを装備させる事ができます。(11/06/08)

Q:このカードを《プチモス》に装備させたとき、《激流葬》《神の宣告》発動できますか?
A:モンスターの召喚ではないので、発動できません。
  また、モンスター効果であるため《マジック・ジャマー》などの効果も受けません。

Q:このカードは必ず《プチモス》に装備させなければならないのですか?
A:いいえ、このカードの効果使用は任意であり、そのままレベル3のモンスターとして通常召喚することができます。

Q:このカードの効果相手フィールド上の《プチモス》に装備する事ができますか?
A:いいえ、装備できるのは自分フィールド上に表側表示で存在する《プチモス》のみになります。(11/05/14)

Q:《魔力の枷》が存在している場合、このカードを《プチモス》に装備させる行為にライフコストは必要ですか?
A:調整中。(11/06/08)