*《&ruby(ほしみどり){星見鳥};ラリス/Rallis the Star Bird》 [#l60055b1]
 効果モンスター
 星3/風属性/鳥獣族/攻 800/守 800
 このカードの攻撃力はダメージステップ時のみ、
 戦闘する相手モンスターのレベル×200ポイントアップする。
 このカードは攻撃した場合ダメージステップ終了時にゲームから除外され、
 次の自分ターンのバトルフェイズ開始時に自分フィールド上に表側攻撃表示で戻る。

 [[POWER OF THE DUELIST]]で登場した[[風属性]]・[[鳥獣族]]の[[下級モンスター]]。~
 主な[[ロック]]パーツをすり抜けられるうえに[[攻撃力]]を[[自己強化]]できるのはなかなか強力。~
 [[攻撃]]成功時に自動で[[除外]]されるので反撃を受けず、[[スペルスピード]]1の[[カード]]では[[除去]]も[[破壊]]もされない。~
 下記の通り、[[戻ってくる>戻す]]のは[[特殊召喚]]扱いではないので、[[《激流葬》]]の[[発動]]機会を何度も作ることも無い。~
 [[攻撃]]さえ通れば次の[[ターン]]まで確実に生き残るので、戦線を構築する際に一役買うだろう。~
 また、[[召喚]]方法には制限がないので[[《ドラゴンフライ》]]等の[[リクルーター]]で場に出せるのもこの[[カード]]の魅力と言える。

 しかし、[[レベル]]4の[[モンスター]]との[[戦闘]]で[[攻撃力]]が1600というのは少々心許ない。~
 [[《一角獣のホーン》]]等のリサイクル[[装備カード]]を装備すれば[[攻撃力]]を問題視する必要はなくなるが、安くない[[デメリット]]が付く。~
 ただ[[攻撃]]すると勝手に[[飛んでいって>除外]]しまうため、他に[[モンスター]]が居ないならば[[相手]][[ターン]]での反撃は覚悟しておこう。~
 [[除外]]に成功すれば生き残るものの、それには[[攻撃]]を行う必要があり[[罠>罠カード]]にかかりやすいのも難点か。

 退避能力付きの[[モンスター]]として比較すると、[[《雷帝神》]]や[[《阿修羅》]]などの[[スピリット]][[モンスター]]や、[[《速攻の黒い忍者》]]がいる。~
 [[ロック]]をすり抜けて[[相手]]に一撃を見舞うなら[[《不意打ち又佐》]][[《お注射天使リリー》]][[《逆巻く炎の精霊》]]がいるため単体での性能を比べた場合、この[[カード]]は器用貧乏であることがわかるだろう。~
 素では[[レベル]]が高く[[攻撃力]]が低い[[《ネフティスの鳳凰神》]][[《終焉の王デミス》]]とでさえ相打ちで終わってしまう。

 使うならば、[[【風属性】]]や[[【鳥獣族】]]で[[フィールド魔法]]や[[《ハーピィ・レディ1》]]等の[[サポート>サポートカード]]を利用して戦うのが理に適っている。~
 単体では今一つ心許ないこの[[カード]]も[[サポートカード]]があれば話は別である。~
 とは言え、この[[カード]]が[[相手]]に与える[[ダメージ]]や[[壁]]としての[[守備力]]は悲しい物があるので、基本的には[[相手]][[モンスター]]の[[戦闘破壊]]を狙う。~
 [[《デザートストーム》]]があれば、[[レベル]]4の[[モンスター]]との[[戦闘]]時には[[攻撃力]]2100となる。~
 [[《風帝ライザー》]][[《雷帝ザボルグ》]]を除く全ての「[[帝]]」、[[生け贄]]1体の[[上級モンスター]]の大半をも一方的に[[倒す>戦闘破壊]]ことができる。~
 また性質上[[《突進》]]とも相性が良く、[[相手]]の[[《収縮》]]も[[攻撃力]]400ダウンしか受け付けない。~
 (もっとも、この[[カード]]で[[モンスター]]を[[戦闘破壊]]できるときも大抵は[[相手]]との攻守の差は僅かとなるため400ダウンでも厳しいが。)~
 [[戦闘]]を補助する[[サポートカード]]が二枚以上揃えば勝てない[[モンスター]]は数えるほどしかいなくなるが、基本的には一枚で事足りる。~
 また、[[サポートカード]]無しでは微妙に負けてしまう[[攻撃力]]も、積極的に[[コンバットトリック]]を狙う理由になる。~
 [[攻撃]]に成功すれば確実に次[[ターン]]まで生き残る為、[[《風霊術−「雅」》]][[《ゴッドバードアタック》]]の[[コスト]]としても利用できる。~
 ただ、[[除外]]から[[戻って来る>戻す]]のは[[バトルフェイズ]]に入ってからの為、[[上級モンスター]]の[[生け贄]]にはあまり適さない。~
 逆に考えれば[[バトルフェイズ]]の間だけ守れれば良いため、[[《トラップ・ジャマー》]]の採用も見込めるか。

 [[妥協召喚]]された[[《神獣王バルバロス》]]や[[出てきた>特殊召喚]]ばかりの[[《究極封印神エクゾディオス》]]を[[殴る]]のも一興。~
 ただ、この手の[[モンスター]]としては例外的に[[《ユベル》]]系統には要注意。[[殴る]]と3000近い[[ダメージ]]が返って来るのである。~
 [[攻撃]]しなければ済む話だが、この[[カード]]を[[場>フィールド]]に[[戻す]]には[[バトルフェイズ]]に入る必要がある。~
 [[《立ちはだかる強敵》]]を[[発動]]されたりしたらたまった物ではない。

 [[相手]]に[[攻撃]]された時には[[飛んで>除外]]いかないので立たせておけば一応[[壁]]としての運用はできる。~
 この場合は[[相手]]の[[除去]]を覚悟しなければならないが、[[《突進》]]を[[セット]]しておくと理想的な[[壁]]になる。

 結局の所、この[[カード]]は自らのステータスを上昇させる[[モンスター]]や自身の[[レベル]]を下げる[[【水属性】]]、[[【装備ビート】]]にはどうしても弱い。~
 これらの[[デッキ]]と当たった場合には[[サイドデッキ]]等を用いて戦術を変更する工夫が必要である。

 [[ゲーム付属カード]]で[[《強者の苦痛》]]が登場した。~
 これにより《星見鳥ラリス》の倒せる[[モンスター]]は苦手だった[[風属性]]も含めて大幅に広がる。~
 しかし[[守備表示]][[モンスター]]に弱くなるのでこの[[カード]]にとっては[[相互互換]]と言ったところか。~
 それでもこの[[カード]]の選択肢が広がったのは間違いない。

-この[[カード]]の[[フィールド]]に[[戻る>戻す]][[効果]]は次の[[自分]]の[[ターン]]の[[バトルフェイズ]]開始時に[[強制発動]]し、空いている[[モンスターカードゾーン]]に[[戻す]]。~
この[[効果]]は[[《亜空間物質転送装置》]]等と同じで[[特殊召喚]]扱いでは無く、[[チェーンブロック]]を作らない。~
よって[[自分]]の[[モンスターカードゾーン]]に空きが無かったり[[《地盤沈下》]]等で使えない場合は[[墓地に送られる>墓地に送る]]。~
[[チェーンブロック]]を作らないが故に他の[[カード]]で一切の対応ができないため、[[メインフェイズ]]の間に万全の態勢を整えておきたい。~
ちなみに[[バトルフェイズ]]に入らなかったり[[《覇者の一括》]]を[[発動]]された場合には二度と自力で[[帰ってくる>戻す]]事ができないので要注意。

-滅多に使用者はいないが、[[《ナノブレイカー》]]には[[《お注射天使リリー》]]共々[[処理>破壊]]されてしまうので注意が必要。

-[[LIMITED EDITION 11>LIMITED EDITION#f6c7fd73]]で登場した[[《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》]]と、相打つことが可能。~
[[サポートカード]]で強化されていようものなら一方的に[[殴り勝つ>戦闘破壊]]ことができる。~
ここで挙げた他にも、意外な[[モンスター]]に勝てたり負けたりするので調べておくと吉。

-ネーミングは「風見鶏」から来ているものと思われる。

-原作・アニメにおいて―~
GX第80話「絶望の国のアリス」の「十代VSアリス」戦で十代が使用。~
アリスの《ドールキメラ》を[[攻撃]]した。~
[[攻撃]]名は「スターダスト・アタック」。~

--ちなみにこの[[カード]]、実は「[[オリジナルカード]]投稿」の採用作品である。~
アニメでは、最後に行われる「今日の最強[[カード]]」紹介で投稿者の名前と共にこの[[カード]]が紹介されていた。~
しかしOCG化にあたって、劇中における愛くるしさからは一転、尖鋭的な[[イラスト]]へと変貌を遂げている。~
アニメ版の[[イラスト]]は応募作品そのままであるためのようだ。

**関連カード [#n1a428ec]
-[[《星見獣ガリス》]]

-[[《お注射天使リリー》]]
-[[《グリード・クエーサー》]]
-[[《KA−2 デス・シザース》]]
-[[《ザ・カリキュレーター》]]
-[[《速攻の黒い忍者》]]
-[[《D−HERO デビルガイ》]]
-[[《ニードルバンカー》]]
-[[《不意打ち又佐》]]
-[[《モンタージュ・ドラゴン》]]

-[[《異次元隔離マシーン》]]
-[[《強者の苦痛》]]
-[[《下克上の首飾り》]]
-[[《ジェノサイド・ウォー》]]
-[[《デザートストーム》]]
-[[《ワーム・ホール》]]

-[[《亜空間物質転送装置》]]
-[[《オーバースペック》]]
-[[《スターゲート》]]
-[[《トラップ・ジャマー》]]

//無駄に記述してるだけなのでレベル・ダメージステップ関連の記述を削除(リンク先で見れるので不要)
//挙げるのであればラリスと類似している効果を持つカードだけにしてください。
//追記:レベルのページを見れば分かりますが、レベル関係で挙げるとなると何十行と必要になります。その辺り理解お願いします。
//元々の関連カード記述者です。初期はそうでも無かったのですが今ではもう溢れんばかりの量ですね。
//いくらか整理して編集しました。申し訳ありません。

**収録パック等 [#v436bd42]
-[[POWER OF THE DUELIST]] POTD-JP007

**FAQ [#h51a03a9]
Q:次の[[自分]]の[[ターン]]で[[バトルフェイズ]]に移行しなかった場合、この[[カード]]はどうなりますか?~
A:[[除外]]されたままになります。

Q:[[《異次元の女戦士》]]とこの[[カード]]が[[戦闘を行った]]場合、どちらの[[効果]]によって[[除外]]されますか?~
A:[[《異次元の女戦士》]]の[[効果]]によって[[除外]]されます。~
  →[[ダメージステップ]]参照。

Q:[[《ハイパーハンマーヘッド》]]などの[[ダメージステップ]]終了時に[[発動]]する[[効果]]を持つ[[カード]]と、この[[カード]]が[[戦闘を行った]]場合、どのように処理しますか?~
A:[[ターン]][[プレイヤー]]から順に処理を行い[[チェーン]]を組みます。~
  《星見鳥ラリス》が[[《ハイパーハンマーヘッド》]]に[[攻撃]]した場合、《星見鳥ラリス》の[[効果]]を[[チェーン]]1、[[《ハイパーハンマーヘッド》]]の[[効果]]を[[チェーン]]2に置きます。~
  逆順処理により、《星見鳥ラリス》は[[手札]]に[[戻り>戻す]]、自身を[[除外]]できないので[[効果]]は[[不発]]になります。~
  また、《星見鳥ラリス》が[[攻撃]]された場合、[[効果]]は[[発動]]しないため[[チェーン]]は発生しません。

Q:この[[カード]]の[[相手]][[モンスター]]への[[攻撃宣言]]時に[[《魔法の筒》]]を[[発動]]されました。この場合800以上の[[ダメージ]]を受けますか?~
A:いいえ。[[《魔法の筒》]][[発動]]タイミングでは[[ダメージステップ]]に入っていないため、この[[カードの効果]]による[[ダメージ]]の上昇はありません。~
  尚、他の[[カードの効果]]により[[攻撃力]]が上昇している場合はその分[[ダメージ]]が上昇します。

Q:この[[カード]]の[[モンスター効果]]は、どのように分類されますか?~
A:1つ目の[[モンスター効果]]は[[永続効果]]に分類されます。2つ目の[[モンスター効果]]は[[誘発効果]]に分類されます。(2008/01/13)

Q:[[相手]]が[[コントロールを奪った>コントロール奪取]]この[[カード]]で[[攻撃]]し、[[ゲームから除外>ゲームから除外する(取り除く)]]されました。この場合どちらの[[場>フィールド]]に[[戻り>戻す]]ますか?~
A:次の[[相手]][[ターン]]の[[バトルフェイズ]]に[[相手]][[フィールド]]に[[戻り>戻す]]ます。~
  その後は何の[[カード]]で[[コントロールを奪った>コントロール奪取]]かによって処理が異なります。~
-[[《エネミーコントローラー》]][[《洗脳−ブレインコントロール》]]などの一時的[[コントロール奪取]]の場合
--[[相手]][[フィールド]]に[[戻った>戻す]]直後に[[自分]][[フィールド]]に[[戻り>戻す]]ます。
-[[《強奪》]][[《堕落》]]などの[[装備カード]]による[[コントロール奪取]]の場合
--[[除外]]された時点で[[装備カード]]との関係が切れるため[[自分]][[フィールド]]に[[戻り>戻す]]ます。
-[[《強制転移》]][[《徴兵令》]]などの永続的[[コントロール奪取]]の場合
--そのまま[[相手]][[フィールド]]に残ります。