*《&ruby(ほしみどり){星見鳥};ラリス/Rallis the Star Bird》 [#l60055b1]
 効果モンスター
 星3/風属性/鳥獣族/攻 800/守 800
 このカードが戦闘を行う場合、ダメージステップの間このカードの攻撃力は
 戦闘を行う相手モンスターのレベル×200ポイントアップする。
 また、このカードが攻撃したダメージステップ終了時、このカードをゲームから除外し、
 次の自分のターンのバトルフェイズ開始時に表側攻撃表示で自分フィールド上に戻す。
//テキストはTP17 (2011/4より配布) を参照

 [[POWER OF THE DUELIST]]で登場した[[風属性]]・[[鳥獣族]]の[[下級モンスター]]。~
 自身の[[攻撃力]]を[[強化]]する[[永続効果]]、[[フィールド]]上の自身を[[除外]]する[[誘発効果]]を持つ。

 主要な[[ロック]][[カード]]をすり抜けられるうえに[[攻撃力]]を[[自己強化]]できるのはなかなか強力。~
 [[攻撃]]成功時に次の[[自分]]の[[ターン]]まで[[除外]]されるため、[[相手]]はこの[[カード]]を[[除去]]するのが困難になる。~
 すなわち、[[スペルスピード]]1の[[カード]]を始め、[[相手]][[ターン]]中では[[《異次元からの埋葬》]]以外ほとんど対処できないのである。~
 つまり次の[[ターン]]まで高確率で生き残るので、戦線を構築、維持する際に一役買うだろう。~
 また、[[召喚]]方法には制限がないので[[《霞の谷の神風》]]や[[《ドラゴンフライ》]]等の[[リクルーター]]での[[リクルート]]が可能。~
 また[[《リミット・リバース》]]等の[[蘇生]][[カード]]で容易に場に出せるのもこの[[カード]]の魅力と言える。

 しかし、[[レベル]]4の[[モンスター]]との[[戦闘]]で[[攻撃力]]が1600というのは少々心許ない。~
 [[《一角獣のホーン》]]等のリサイクル[[装備カード]]を装備すれば[[攻撃力]]を問題視する必要はなくなるが、それなりのリスクを負う事になる。~
 また[[攻撃]]すると勝手に[[飛んでいって>除外]]しまうため、他に[[モンスター]]が居ないならば[[相手]][[ターン]]での反撃は覚悟しておこう。~
 [[除外]]に成功すれば生き残るものの、それには[[攻撃]]を行う必要があり[[罠>罠カード]]にかかりやすいのも難点か。

//退避能力付きの[[モンスター]]として比較すると、[[《雷帝神》]]や[[《阿修羅》]]などの[[スピリット]][[モンスター]]や、[[《速攻の黒い忍者》]]がいる。~
//[[ロック]]をすり抜けて[[相手]]に一撃を見舞うなら[[《不意打ち又佐》]]・[[《お注射天使リリー》]]・[[《逆巻く炎の精霊》]]等が既に存在する。~
//単体での性能を比べた場合、この[[カード]]は器用貧乏であることがわかる。

 使うならば、[[フィールド魔法]]や[[《ハーピィ・レディ1》]]等の[[攻撃力]]を[[強化]]する[[サポート>サポートカード]]を併用すべきだろう。~
 単体では今一つ心許ないこの[[カード]]も[[サポートカード]]があれば話は別である。~
//とは言え、この[[カード]]が[[相手]]に与える[[ダメージ]]や[[壁]]としての[[守備力]]は悲しい物があるので、基本的には[[相手]][[モンスター]]の[[戦闘破壊]]を狙う。~
 [[《ブラック・ガーデン》]]ならば[[相手]][[モンスター]]の[[弱体化]]を行える上、[[ローズ・トークン]]1体からの[[蘇生]]も可能。~
 この[[カード]]を[[セット]]しても[[ローズ・トークン]]に[[戦闘破壊]]される事はなく、[[攻撃]]しても[[戻す]]のは[[特殊召喚]]ではないため影響を受けず相性が良い。~
 [[《デザートストーム》]]の場合、[[レベル]]4の[[モンスター]]との[[戦闘]]時には[[攻撃力]]2100となるため[[下級モンスター]]に負けることはまず無い。~
 [[《奈落の落とし穴》]]を[[発動]]されずに大半の[[帝]]や、[[上級モンスター]]のほとんどを一方的に[[戦闘破壊]]できるのは高評価。~
 また性質上[[《スキル・サクセサー》]]とも相性が良く、[[相手]]の[[《収縮》]]も[[攻撃力]]400ダウンしか受け付けない。~
 (もっとも、この[[カード]]で[[モンスター]]を[[戦闘破壊]]できるときも大抵は[[相手]]との[[ステータス]]の差は僅かとなるため400ダウンでも厳しいか)~
 [[戦闘]]を補助する[[サポートカード]]が二枚以上揃えば勝てない[[モンスター]]は数えるほどしかいなくなるが、基本的には一枚で事足りる。

 [[攻撃]]に成功すれば確実に次[[ターン]]まで生き残るため、[[《風霊術−「雅」》]][[《ゴッドバードアタック》]]の[[コスト]]としても利用できる。~
 ただ、[[除外]]から[[戻って来る>戻す]]のは[[バトルフェイズ]]に入ってからのため、[[上級モンスター]]の[[リリース]]にはあまり適していない。~
 逆に考えれば[[バトルフェイズ]]の間だけ守れれば良いため、[[《トラップ・ジャマー》]]や[[《威風堂々》]]の採用も見込めるか。

//[[相手]]に[[攻撃]]された時には[[飛んで>除外]]いかないので立たせておけば一応[[壁]]としての運用はできる。~
//この場合は[[相手]]の[[除去]]を覚悟しなければならないが、[[《突進》]]を[[セット]]しておけば[[カウンター]]も狙えるだろう。

 結局の所、この[[カード]]は自らの[[ステータス]]を上昇させる[[モンスター]]や[[【装備ビート】]][[相手]]には分が悪い。~
 [[【伝説の都 アトランティス】]]や[[【湿地草原】]]もそれぞれ強力な[[フィールド魔法]]を駆使するため苦戦を強いられる。~
 [[《下克上の首飾り》]]を擁する[[【ローレベル】]]や[[【ザ・カリキュレーター】>《ザ・カリキュレーター》]]と当たったら泣くしかない。~
 これらの[[デッキ]]と当たった場合には[[サイドデッキ]]等を用いて戦術を変更する工夫が必要である。

 [[ゲーム付属カード]]で[[《強者の苦痛》]]が登場した。~
 これにより《星見鳥ラリス》の倒せる[[モンスター]]は苦手だった[[風属性]]も含めて大幅に広がる。~
 しかし[[守備表示]][[モンスター]]に弱くなるのでこの[[カード]]にとっては[[相互互換]]と言ったところか。~
 [[《デザートストーム》]]との違いを挙げるなら、利点は[[永続魔法]]の特性として複数枚[[発動]]する事で[[効果]]を重ねがけすることができる事。~
 欠点は[[相手]]の[[フィールド魔法]]を張り替えられないこと、[[サーチ]]がそれほど容易でない事だろう。~
 しかしこの[[カード]]の登場で選択肢が広がったのは間違いない。

-[[レベル]]と[[ステータス]]の関係上、[[《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》]]と[[サポートカード]]無しで[[相打ち]]が可能。~
同じく[[レベル]]10の[[《トラゴエディア》]]も[[相手]]の[[手札]]枚数が最大で無い限りその場で[[処理>破壊]]する事が可能。~
([[手札]]の制限枚数が6枚。内1枚が[[《トラゴエディア》]]の場合が[[攻撃力]]3000となるため)~
しかし[[《魔法の筒》]]等で[[攻撃]]を[[無効]]にされた場合、返しの[[ターン]]で[[レベル]]を下げて反撃されるので注意が必要。~
他にも[[冥府の使者カイエントークン]]の[[処理>破壊]]が比較的簡単に行える等、この[[カード]]は他の[[モンスター]]より後に[[攻撃]]するのがベストである。~

-[[妥協召喚]]された[[《神獣王バルバロス》]]や[[出てきた>特殊召喚]]ばかりの[[《究極封印神エクゾディオス》]]を[[殴る]]のも一興。~
逆に[[《ものマネ幻想師》]]や[[機皇帝]]等はこの[[カード]]ではまず対処できない。~
他にも[[戦闘破壊]][[耐性]]を持つ[[モンスター]]は苦手で、特に[[《ユベル》]]系統には注意。

-最近の[[環境]]では[[《オネスト》]]や[[《BF−月影のカルート》]]と言った優秀な[[手札誘発]][[効果]]によって手軽に[[攻撃力]]が上昇する。~
[[《プライドの咆哮》]]や[[《威風堂々》]]を用いることである程度抵抗することは可能。~
攻めるも守るも、この[[カード]]を使用する際はこれらの[[コンバットトリック]]に頭を悩ませる事になるだろう。

-この[[カード]]の[[フィールド]]に[[戻る>戻す]][[効果]]は次の[[自分]]の[[ターン]]の[[バトルフェイズ]]開始時に[[強制発動]]し、空いている[[モンスターカードゾーン]]に[[戻す]]。~
この[[効果]]は[[《亜空間物質転送装置》]]等と同じで[[特殊召喚]]扱いでは無く、[[チェーンブロック]]を作らない。~
よって[[自分]]の[[モンスターカードゾーン]]に空きが無かったり[[《地盤沈下》]]等で使えない場合は[[墓地に送られる>墓地に送る]]。~
ちなみに[[バトルフェイズ]]に入らなかったり[[《覇者の一括》]]を[[発動]]された場合には二度と自力で[[帰ってくる>戻す]]事ができないので要注意。

-原作・アニメにおいて―~
アニメGXにおける「十代vsアリス」戦で十代が使用。~
[[レベル]]5で[[攻撃力]]1600の《ドールキメラ》を[[攻撃]]し200の[[ダメージ]]を与え、自身の[[効果]]で[[除外]]された。~
その後[[フィールド]]に[[戻り>戻す]]、《さまよいのビスクドール−アリス》を[[攻撃]]した。~
[[攻撃]]名は「スターダスト・アタック」。

--ちなみにこの[[カード]]、実は「[[オリジナルカード]]投稿」の採用作品である。~
アニメでは、最後に行われる「今日の最強カード」紹介で投稿者の名前と共にこの[[カード]]が紹介されていた。~
しかしOCG化にあたって、劇中における愛くるしさからは一転、尖鋭的な[[イラスト]]へと変貌を遂げている。~
アニメ版の[[イラスト]]は応募作品そのままであるためのようだ。

**関連カード [#n1a428ec]
-[[《星見獣ガリス》]]

-[[《ビッグ・ジョーズ》]]

-[[《デザートストーム》]]

―効果関連
-[[《グリード・クエーサー》]]
-[[《ザ・カリキュレーター》]]
-[[《速攻の黒い忍者》]]
-[[《魔轟神レイヴン》]]
-[[《モンタージュ・ドラゴン》]]

-[[《強者の苦痛》]]
-[[《下克上の首飾り》]]
-[[《フューチャー・ヴィジョン》]]
-[[《ワーム・ホール》]]

-[[《亜空間物質転送装置》]]

**収録パック等 [#v436bd42]
-[[DUELIST EDITION Volume 1]] DE01-JP006
-[[POWER OF THE DUELIST]] POTD-JP007
-[[トーナメントパック2011 Vol.1]] TP17-JP007

**FAQ [#h51a03a9]
Q:この[[カード]]の[[モンスター効果]]は、どのように分類されますか?~
A:1つ目の[[モンスター効果]]は[[永続効果]]に分類されます。2つ目の[[モンスター効果]]は[[誘発効果]]に分類されます。(08/01/13)

Q:自身の[[効果]]で[[除外]]されたこの[[カード]]を[[戻す]]際に[[チェーンブロック]]は作られますか?~
A:いいえ、作られません。(10/06/05)

Q:次の[[自分]]の[[ターン]]で[[バトルフェイズ]]に移行しなかった場合、この[[カード]]はどうなりますか?~
A:[[除外]]されたままになります。

Q:[[《異次元の女戦士》]]とこの[[カード]]が[[戦闘を行った]]場合、どちらの[[効果]]によって[[除外]]されますか?~
A:[[《異次元の女戦士》]]の[[効果]]によって[[除外]]されます。~
  →[[ダメージステップ]]参照。

Q:この[[カード]]の[[相手]][[モンスター]]への[[攻撃宣言]]時に[[《魔法の筒》]]を[[発動]]されました。~
この場合800以上の[[ダメージ]]を受けますか?~
A:いいえ。[[《魔法の筒》]][[発動]]タイミングでは[[ダメージステップ]]に入っていないため、この[[カードの効果]]による[[ダメージ]]の上昇はありません。~
  他の[[カードの効果]]により[[攻撃力]]が上昇している場合はその分[[ダメージ]]が上昇します。

Q:[[《ハイパーハンマーヘッド》]]などの[[ダメージステップ]]終了時に[[発動]]する[[効果]]を持つ[[カード]]と、この[[カード]]が[[戦闘を行った]]場合、どのように処理しますか?~
A:[[ターン]][[プレイヤー]]から順に処理を行い[[チェーン]]を組みます。~
  《星見鳥ラリス》が[[《ハイパーハンマーヘッド》]]に[[攻撃]]した場合、《星見鳥ラリス》の[[効果]]を[[チェーン]]1、[[《ハイパーハンマーヘッド》]]の[[効果]]を[[チェーン]]2に置きます。~
  逆順処理により、《星見鳥ラリス》は[[手札]]に[[戻り>戻す]]、自身を[[除外]]できないので[[効果]]は[[不発]]になります。~
  また、《星見鳥ラリス》が[[攻撃]]された場合、[[効果]]は[[発動]]しないため[[チェーン]]は発生しません。

Q:[[相手]]が[[コントロールを奪った>コントロール奪取]]この[[カード]]で[[攻撃]]し、[[ゲームから除外>ゲームから除外する(取り除く)]]されました。この場合どちらの[[場>フィールド]]に[[戻す]]のですか?~
A:次の[[相手]][[ターン]]の[[バトルフェイズ]]に[[相手]][[フィールド]]に[[戻し>戻す]]ます。~
  その後は何の[[カード]]で[[コントロールを奪った>コントロール奪取]]かによって処理が異なります。~
-[[《エネミーコントローラー》]]・[[《洗脳−ブレインコントロール》]]などの一時的[[コントロール奪取]]の場合
--[[相手]][[フィールド]]に[[戻った>戻す]]直後に[[自分]][[フィールド]]に[[戻り>戻す]]ます。
-[[《強奪》]]・[[《堕落》]]などの[[装備カード]]による[[コントロール奪取]]の場合
--[[除外]]された時点で[[装備カード]]との関係が切れるため[[自分]][[フィールド]]に[[戻り>戻す]]ます。
-[[《強制転移》]]・[[《徴兵令》]]などの永続的[[コントロール奪取]]の場合
--そのまま[[相手]][[フィールド]]に残ります。

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