*《&ruby(せいこくしんりゅう){聖刻神龍};−エネアード/Hieratic Sun Dragon Overlord of Heliopolis》 [#l12dc223]
 エクシーズ・効果モンスター
 ランク8/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2400
 レベル8モンスター×2
 1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
 自分の手札・フィールド上のモンスターを任意の数だけリリースし、
 リリースしたモンスターの数だけフィールド上のカードを破壊する。

 [[GALACTIC OVERLORD]]で登場した[[光属性]]・[[ドラゴン族]]の[[エクシーズモンスター]]。~
 [[エクシーズ素材]]を取り除く事で、[[手札]]・[[フィールド]]から[[リリース]]した[[モンスター]]の数だけ[[カード]]を[[破壊]]する[[起動効果]]を持つ。~

 [[最上級モンスター]]を[[エクシーズ素材]]に指定する[[ランク]]8だが、[[レベル]]以外の指定はない。~
 [[【暗黒界】]]における[[《暗黒界の龍神 グラファ》]]等、[[レベル]]8を容易に[[特殊召喚]]できる[[デッキ]]なら採用しやすい。~
 [[【聖刻】]]においては、[[《神龍の聖刻印》]]等を容易に展開できる事から、比較的楽に[[エクシーズ召喚]]が可能。~
 ただし、[[効果]]にも[[リリース]]が必要であり、[[エクシーズ召喚]]に費やす[[カード]]は可能な限り抑えたい所。~
 とは言えその[[除去]][[効果]]は[[破壊]]する[[カードの種類]]や[[表示形式]]を問わないため扱いやすく強力。~
 [[耐性]]を持たないこの[[カード]]にとって、[[《聖なるバリア −ミラーフォース−》]]等の[[攻撃]]反応型[[罠>罠カード]]を事前に処理できるのは心強い。~
 [[対象をとる効果>対象をとる(指定する)効果]]ではないため、[[サクリファイス・エスケープ]]を許さずに[[カード]]を[[破壊]]でき信頼性が高い。~
 勿論[[《オベリスクの巨神兵》]]を始めとした[[対象をとる効果>対象をとる(指定する)効果]]への[[耐性]]を持つ[[モンスター]]も問題なく[[破壊]]できる。~
 また、[[自分]]の[[カード]]も[[破壊]]できるため、[[破壊]]を[[トリガー]]とする[[モンスター]]との併用も考えられる。~

 一方で、現在では[[破壊]]への[[耐性]]をもつ[[カード]]は珍しくなく、[[破壊]]を[[トリガー]]とする[[カード]]を[[相手]]が採用している場面も多い。~
 加えて基本的にこの[[効果]]は[[1:1交換]]でしかないため、単純に[[使用]]しても[[アドバンテージ]]を得られる訳ではない。~
 また、[[エクシーズ召喚]]のために[[カード]]を消費するため、[[リリース]]する[[モンスター]]が手元に無い事も珍しくない。~
 そのままでも強力であることが多い[[レベル]]8の[[モンスター]]2体は基本的に総[[攻撃力]]でこの[[カード]]を上回る。~
 そのためこれらを[[素材>エクシーズ素材]]とする以上、満足に[[効果]]を振るえずに終わる事態は避けたい。

 また、[[効果]]によって[[自分]]の[[カード]]が削られるのはやはりリスクを伴う。~
 [[相手]]に余力を与えたままこの[[モンスター]]を[[除去]]されると、そのまま押し切られる可能性が高い。~
 一気に勝負を決められる状況で[[エクシーズ召喚]]を狙う、[[リリース]]の数を欲張らずに調整するといった心がけも必要だろう。

 [[墓地]]で効力を持つ[[モンスター]]や、[[リリース]]される事で[[効果]]を[[発動]]する[[モンスター]]と併用すれば、より効果的になる。~
 [[手札]]からの[[リリース]]にも対応する[[《超再生能力》]]で損失を補うのも良いだろう。~

 前述の通り、この[[効果]]は[[対象をとらない>対象をとる(指定する)効果]]。~
 加えて[[リリース]]は[[コスト]]ではなく[[効果]]であり、[[《生贄封じの仮面》]]を[[チェーン]]されると[[不発]]になってしまう。~

 [[聖刻]]ならば、[[リリース]]によって[[通常モンスター]]を呼び出せるため、[[魔法・罠カード]]を[[除去]]しつつ、安全に展開を行う事が可能になる。~
 更なる[[エクシーズ召喚]]に繋げられる可能性もあり強力であるが、この[[カード]]を[[特殊召喚]]している時点で[[聖刻]]を全て消費している場合も多く、思うように[[発動]]するのは難しい。~
 構築次第だが、通常は[[《聖刻龍王−アトゥムス》]]より意識的に優先してしまうと安定度が下がる。~
// 以上のように、ただ場に出して[[発動]]すればいい[[カード]]とは運用が根本的に異なる。~
//どういうカードとどういう点が異なると?
 総じて、同じ[[ランク]]8・[[ドラゴン族]]の[[《サンダーエンド・ドラゴン》]]以上に状況の慎重な見極めを要求される[[モンスター]]である。~

 同じく、素材指定なし2体の[[ランク]]8には、[[《No.15 ギミック・パペット−ジャイアントキラー》]]も存在する。~
 あちらは[[エクシーズ素材]]のみで[[モンスター]]を[[破壊]]でき、[[エクシーズモンスター]]を[[破壊]]すればさらなる[[ダメージ]]を望める。~
 対するこちらは、[[魔法・罠カード]]を含む複数枚への対処が可能、[[聖刻]]との[[シナジー]]が存在する、[[対象]]を取らない、[[攻撃力]]が高いと言った利点がある。~
 双方を[[エクストラデッキ]]に投入し、状況に応じて使い分けるのが良いだろう。~

-[[イラスト]]を見ると[[《神龍の聖刻印》]]が開いた状態にも見える。
//イラスト↓
//http://www.rabbit-blue.com/data/nereid/product/GAOV/002.jpg
//http://www.rabbit-blue.com/data/nereid/product/GAOV/048u.jpg

-「エネアード(エネアド/Ennead)」とは、ギリシア語で9を意味する言葉で、エジプト神話のヘリオポリス創世神話に関わる九柱の神と女神を示す。~
[[アトゥム>《聖刻龍王−アトゥムス》]]、[[シュー>《聖刻龍−シユウドラゴン》]]、[[テフヌト>《聖刻龍−トフェニドラゴン》]]、[[ゲブ>《聖刻龍−ドラゴンゲイヴ》]]、[[ヌト>《聖刻龍−ドラゴンヌート》]]、[[オシリス>《聖刻龍−ウシルドラゴン》]]、[[イシス>《聖刻龍−アセトドラゴン》]]、[[セト>《聖刻龍−セテクドラゴン》]]、[[ネフティス>《聖刻龍−ネフテドラゴン》]]の九柱であるとされている。~
ただし、時代等によっては[[ラー>《ラーの翼神竜》]]や[[ホルス>ホルスの黒炎竜]]等他の神と一部が入れ替えられる事もあった。~
[[英語名]]では「Heliopolis(ヘリオポリス)」の名称が使われている。~

-原作・アニメにおいて―~
アニメZEXALの「鉄男&小鳥vsデュエルロボ」戦で[[エクシーズ召喚]]候補の[[エクシーズモンスター]]の1枚として存在を確認できる。~

//-コナミのゲーム作品において―~

**関連カード [#r8d0d82c]
-[[聖刻]]

-[[《神龍の聖刻印》]]

-[[《氷結界の龍 グングニール》]]

―《聖刻神龍−エネアード》の姿が見られる[[カード]]
-[[《超力の聖刻印》]]
-[[《復活の聖刻印》]]

**このカードを使用する代表的なデッキ [#b26c0833]
-[[【聖刻】]]

**収録パック等 [#jd68ca26]
-[[GALACTIC OVERLORD]] GAOV-JP048 &size(10){[[Ultra]],[[Ultimate]]};

**FAQ [#q92fcd03]
Q:[[対象をとる効果>対象をとる(指定する)効果]]ですか?~
A:いいえ、[[対象をとらない効果>対象をとる(指定する)効果]]です。(12/02/18)

Q:[[リリース]]は[[コスト]]ですか?~
A:いいえ、[[効果]]です。(12/02/23)

Q:[[リリース]]と[[破壊]]は同時に処理する扱いですか?~
A:いいえ、[[リリース]]後に[[破壊]]の処理を行います。(12/02/18)

Q:この[[カード]]の[[効果]]で自身を[[リリース]]できますか?~
A:はい、できます。(12/02/23)

Q:[[手札]]または[[フィールド]]上のどちらか片方のみからでも[[リリース]]できますか?~
A:はい、できます。(12/02/23)

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//記述する場合、事務局に質問した日付を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
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//ルールやカードの処理等についての質問は遊戯王エキスパートルールHPで調べるか、ルール質問BBSを利用してください。