《戦華史略−大丈夫之義/Ancient Warriors Saga - Chivalrous Path》 †
永続罠
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手がモンスターの特殊召喚に成功した場合に発動できる。
自分フィールドに「戦華の龍兵トークン」(獣戦士族・風・星1・攻/守500)1体を特殊召喚する。
(2):自分・相手の「戦華」モンスターが戦闘で破壊される場合、
代わりにこのカードを墓地へ送る事ができる。
(3):フィールドの「戦華」モンスターを対象とする魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、
墓地のこのカードを除外して発動できる。
その発動を無効にする。
BLAZING VORTEXで登場した永続罠。
相手が特殊召喚に成功した場合に戦華の龍兵トークンを生成する効果、戦華の戦闘破壊の身代わりになる効果、墓地の自身をコストに戦華モンスターを対象をとる(指定する)効果の発動を無効にする効果を持つ。
(1)は戦華の龍兵トークンの生成効果。
相手が特殊召喚に成功した場合と緩く、生成するトークンも風属性の戦華であるため、《戦華盟将−双龍》のリンク素材にもなる。
条件を満たすのは多くの場合相手ターンだがこのカードの(2)など戦華に耐性を付与するカードを駆使すれば、自分ターンまでの維持も十分狙えるだろう。
(2)は戦華モンスターが戦闘破壊される場合の身代わり効果。
自身を墓地へ送ることになるが、(3)の効果につながり戦華はサルベージも容易であるため、気軽に使うことができる。
(3)はフィールドの戦華モンスターを対象とする効果を無効にする効果。
墓地で発動するため相手にも見えているが、対象をとる効果から戦華モンスターを守ることができる。
手札誘発などで効果を止められると厳しい場面も多いため、コストなどで積極的に墓地へ送っておくのもよい。
(1)は他に戦華カードを必要とせず、(2)(3)は戦華の龍兵トークンを守ることにも使えるため、一応【戦華】以外でも自己完結したトークン生成カードとして扱える。
例えば【獣戦士族】・【ビースト】では獣戦士族を簡単に特殊召喚できるため、《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》の効果トリガーにもなる。
- カード名の「大丈夫」とは「一人前の男子の中でも、とりわけ優れている者」の事であり、転じて現代では「危なげがなく、非常にしっかりした様や間違いのない様」といった意味で使われる言葉。
読み方は現代で一般的な「だいじょうぶ(bu)」ではなく「だいじょうふ(fu)」なので注意。
- モチーフは、『三国志演義』において赤壁で敗れた曹操をあえて関羽が見逃したシーンだろう。
- 赤壁の戦いで大敗を喫し、もう少しで味方の勢力圏に入れるところで猛将・関羽に出会ってしまった曹操。部下たちはすでに連戦で傷付いて戦える状況ではなかった事もあり、どうか見逃してはくれまいかと曹操は関羽に語りかける。
かつて関羽が曹操に捕らえられた際、呂布の愛馬だった赤兎馬を贈ったり、豪邸を配したりする等、捕虜としては破格の待遇で迎えていた事を曹操は振り返る。
これに対して関羽は天下分け目の決戦だった官渡の戦いで猛将・顔良と文醜を討ち、厚遇してくれた曹操には恩を返して劉備の下へ戻ったと述べる。
しかし、関羽の関所破りの罪(曹操は関羽を帰したくなかった為、関所に通行許可を伝えていなかった)を曹操が咎めなかった件を持ち出され、まだ恩を返しきれていなかった事実と弱々しく義に訴えかける曹操を見て、ついに関羽は折れてしまい、静かに道を開けたのだった。
(1)の効果は曹操を追い詰めた伏兵たち、(2)(3)の効果は相手の戦華モンスターも守れる点を踏まえると曹操を見逃す様子を意識しているのだろう。
- イラストの手前に映っている《戦華の孟−曹徳》と彼が率いる兵士には無数の傷と武器の刃こぼれが確認できる。
(2)(3)の効果のコストで使用するこのカードは曹操を守るために散っていった将兵たちの姿であるとも言える。
- 出陣前に諸葛亮に釘を刺されていたにもかかわらず軍規を犯してまで関羽は曹操を見逃してしまった為、諸葛亮は彼を処刑しようとする。
もちろん劉備に止められて諸葛亮は関羽を赦すが、実際は諸将に功臣であっても軍規の前では平等だと示す事、以降の戦いで関羽が恩義を引きずらないようにする事を意図していたと劉備に語っている。
関連カード †
―イラスト関連
収録パック等 †
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