通常魔法（制限カード） ８００ライフポイントを払い、 相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター１体を選択して発動する。 このターンのエンドフェイズ時まで、選択したモンスターのコントロールを得る。
THE LOST MILLENNIUMで登場した通常魔法。
禁止カードである《心変わり》の完全下位互換にあたり、相手フィールド上の表側表示モンスターをコントロール奪取する効果を持つ。
対象が表側表示に限定されている上にライフコストも要求されるが、《心変わり》、《強奪》が禁止カードに指定されている現在では実用に堪えうる数少ないコントロール奪取魔法。
アドバンス召喚以外には《スケープ・ゴート》等が使えるため、やはり上級モンスターのサポートとしての運用が主な目的。
【帝コントロール】や、《ヴァンパイア・ロード》等が手札に来てしまった際の対策として【アンデット族】等で採用される。
《月の書》《亜空間物質転送装置》や手札に戻す《強制脱出装置》、マイナー所でも《八式対魔法多重結界》《洗脳解除》等、手軽に対策できるカードが比較的少ない点も高評価。
だが対象をとる（指定する）効果に耐性を持つモンスターには当然効果が無い。
相手モンスターを奪って攻撃という手もある。
しかし、コントロールを得られるのは１ターンのみであり、無闇に使ってもハンド・アドバンテージを失うだけである。
故にこれまで下級モンスターを中心にしたビートダウンデッキでは除去を優先的に行なうため、このカードの採用率は低かった。
しかし多くのデッキがシンクロ召喚を採用している昨今では、コントロール奪取効果を持つカードは非常に重要なウェイトを占め、このカードの評価は《精神操作》と共に、以前よりも上昇する傾向にある。
また、リリースやシンクロ素材の確保以外でこのカードの持ち味を活かすなら、最後の一押しに使うなり、奪ったモンスターを相手に除去させて１：２交換を狙うなりの工夫が必要。
Ｑ：このカードでコントロールを奪った相手モンスターを、《月読命》等の効果で裏側表示にしました。
この場合、完全にコントロールを奪うことはできますか？
Ａ：いいえ、できません。
このカードの効果には「発動ターンのエンドフェイズ」と書いてあります。
そのため、ターン終了時にはセットしたモンスターが相手フィールドに戻ってしまいます。
《強奪》は装備魔法で、このカードは通常魔法であるため処理に差が生じます。
Ｑ：相手モンスター(仮に《ワイト》とする)のコントロールを奪いました。
このターン中に《強制転移》を発動し《ワイト》を相手の場に送り返した場合、《ワイト》はエンドフェイズにこちらの場にきますか？
Ａ：いいえ、きません。
《洗脳−ブレインコントロール》のエンドフェイズの処理は、｢無条件で相手の場に行く｣ではありません。
《ワイト》は相手の場に戻っているので、エンドフェイズに《洗脳−ブレインコントロール》の処理はありません。