*《&ruby(じくだ){地砕};き/Smashing Ground》 [#te010a2e]
 通常魔法
 相手フィールド上に表側表示で存在する守備力が一番高いモンスター1体を破壊する。

 [[暗黒の侵略者]]で登場した[[通常魔法]]。~
 [[相手]][[フィールド]]上の[[表側表示]][[モンスター]]を[[破壊]]する。~
 [[効果解決時]]に[[守備力]]が一番高い[[モンスター]]1体を判定するので[[対象をとる(指定する)効果]]ではない。~

 ほぼ確実に[[1:1交換]]ができるため、[[単体除去]][[魔法カード]]の中では最高の性能と評される。~
 [[対象をとる効果>対象をとる(指定する)効果]]ではないため、[[《竜魔人 キングドラグーン》]]や[[《無敗将軍 フリード》]]等の[[魔法>魔法カード]][[耐性]]も無視できる。~
 多量の[[除去]]手段を必要とする[[デッキ]]においては、真っ先に投入されることだろう。~
 また、[[パーミッション]]においても、乏しくなりがちな[[除去]]手段を補うために投入される事が多い。~

 [[相手]][[フィールド]]上の[[表側表示]][[モンスター]]と[[1:1交換]]できる[[単体除去]][[魔法>魔法カード]]は少ない。~
 この[[カード]]の他には、[[《地割れ》]]と[[《ソウルテイカー》]]の2枚が候補に挙がる程度。~
 その他では、[[表側攻撃表示]]限定で誤爆の危険を孕む[[《ハンマーシュート》]]、[[守備表示]]限定の[[《シールドクラッシュ》]]、[[ドロー]][[スキップ]]を必要とする[[《死者への供物》]]と、いずれも条件や[[デメリット]]が厳しめ。~
 [[《死者への手向け》]]は[[手札コスト]]を要するため、2:1交換になる。~
 それらの[[カード]]と比較すれば、[[デメリット]]や[[コスト]]が無く、しかも「[[ステータス]]の高い[[モンスター]]」を[[除去]]するこの[[カード]]は群を抜いている。~

 [[上級モンスター]]は[[守備力]]も高い事が多いため、[[相手]]の強力な[[モンスター]]を[[除去]]できる可能性が高い。~
 [[対象]]が不確定ではあるが、[[《地割れ》]]のように[[《スケープ・ゴート》]]を[[チェーン]]されても無駄撃ちしてしまう心配がない。~
 同様に[[《メタル・リフレクト・スライム》]]を[[チェーン]]される可能性はあるものの、それでも[[1:1交換]]は保っている。~
 以上から、[[《地割れ》]]と比較した場合にはこちらが優先されている。~

 [[汎用性]]が高く、[[上級モンスター]]を主力とする[[デッキ]]の使い手を大いに悩ませる存在。~
 この[[カード]]の対策[[カード]]は[[汎用性]]が低いものが多く、[[手札事故]]を誘発するケースも少なくないため、十分な[[除去]]回避対策を行うことは難しい。~
 [[《メタル・リフレクト・スライム》]]以外では、[[《月の書》]]・[[《我が身を盾に》]]・[[《亜空間物質転送装置》]]・[[《ポールポジション》]]等が候補に挙がる。

-[[《冥府の使者ゴーズ》]]や[[暗黒界]]の台頭で[[《ライトニング・ボルテックス》]]の方を優先する時代もあったが、それらの規制で復権。~
しかし、[[07/09/01>禁止・制限カード/2007年9月1日]]の[[制限改訂]]において、このカード自身も[[《地割れ》]]と同時に[[制限カード]]に指定された。~
非常に防御しにくい[[除去]]カードであるため、[[特殊召喚]]に[[カード・アドバンテージ]]を消費する[[特殊召喚モンスター]]は相対的に強化された。~
その後、[[《地割れ》]]は[[09/09/01>禁止・制限カード/2009年9月1日]]の[[制限改訂]]において、一気に[[制限解除]]された。~
[[攻撃力]]と[[守備力]]の違いはあれど、数値の高い[[モンスター]]を[[除去]]できるこちらの方が[[汎用性]]が高いと判断されたのであろう。~
ただ、[[墓地]][[蘇生]]・[[全体除去]]が蔓延した現[[環境]]では、1体だけ[[破壊]]する[[魔法>魔法カード]]にさほどの制圧力はないと判断されたのか、こちらも[[10/03/01>禁止・制限カード/2010年3月1日]]の[[制限改訂]]において、一気に[[制限解除]]された。~
その影響が出たのか、往年のごとくこれを3枚積みした[[【除去ガジェット】]]が復権。~
猛威を振るう、とまではいかないまでも、それなりの結果を残して来ている。~

-1番高い[[守備力]]を持つ[[モンスター]]が複数いる場合は、[[発動]][[プレイヤー]]が[[効果解決時]]に[[破壊]]する[[モンスター]]を選び[[破壊]]する。~
この選択も「[[対象を指定する>対象をとる(指定する)効果]]」ものではない。

-ほとんどの[[デッキ]]に投入可能な強力な[[カード]]であるものの、再録の機会に恵まれず、入手困難であった。~
現在は[[DUEL TERMINAL −混沌の覇者!!−]]や[[ストラクチャーデッキ−ロスト・サンクチュアリ−]]で再録され、比較的入手しやすくなっている。~

-VジャンプのOCG記事「遊戯王国」では、シロノスが[[召喚]]した[[《古代の機械巨人》]]に対し千丈目が「はいはい地砕き地砕き」という台詞と共に使用。~
切り札[[モンスター]]が簡単に[[破壊]]されてしまう、当時の[[環境]]の抱えていた問題を皮肉った表現である。~
ちなみに、そのページの写真は《地砕き》ではなく[[《地割れ》]]が[[フィールド]]に出ていた。~
更にその後、[[デュアル]]の紹介の際には、千丈目が[[召喚]]した[[再度召喚]]待ちの[[《ヘルカイザー・ドラゴン》]]を、三十代が返しの[[ターン]]で「はいはい地砕き地砕き」している光景も見られた。~
[[07/09/01>禁止・制限カード/2007年9月1日]]の[[制限改訂]]が発表された回では、三十代が「もう“ハイハイ地砕き、地砕き”ってことも減るね!」と評価している。~
デュエルディスク遊星verの紹介においても、龍可の「ハイハイ、私のターンね。地砕きで[[パワー・ツール・ドラゴン>《パワー・ツール・ドラゴン》]]破壊よ。」という台詞がある。~

-[[カード名]]と[[効果]]、「手」が象徴的なその[[イラスト]]から、[[《地割れ》]]を意識した[[カード]]デザインであると言える。~
--しかし、[[《地割れ》]]が「地が割れて飲み込まれる図+助けを求める手」であったのに対し、この[[カード]]の[[イラスト]]は「地を砕く手(拳)」そのものであり、手の持つ意味は正反対になっている。~
--[[イラスト]]で地面を砕いているのは同パックで登場した[[《暗黒のマンティコア》]]と思われる。~
[[《異次元からの帰還》]]の[[イラスト]]の彼の手と《地砕き》している手の特徴に同一性が見られる。~


-原作・アニメにおいて―~
漫画GXにおいて、「十代vs龍牙」戦で龍牙が使用。~
十代の[[《E・HERO スパークマン》]]を[[破壊]]した。~
また、同じく「十代vs三沢」(1戦目)で三沢の[[デッキ]]に入っていたことが確認できる。~

**関連カード [#ib8a8173]
-[[《地割れ》]]
-[[《ソウルテイカー》]]
-[[《ハンマーシュート》]]

―[[イラスト]]関連
-[[《暗黒のマンティコア》]]
-[[《Smashing Horn》]]

**収録パック等 [#m7516f80]
-[[EXPERT EDITION Volume.2]] EE2-JP094
-[[暗黒の侵略者]] 307-038
-[[STARTER DECK(2007)]] YSD2-JP027
-[[DUEL TERMINAL −混沌の覇者!!−]] DT05-JP043 &size(10){[[Rare]]};
-[[ストラクチャーデッキ−ロスト・サンクチュアリ−]] SD20-JP026

**FAQ [#ke111c56]
Q:[[対象をとる効果>対象をとる(指定する)効果]]ですか?~
A:いいえ、[[対象をとりません>対象をとる(指定する)効果]]。

Q:[[相手]][[フィールド]]上に存在する[[守備力]]の一番高い[[モンスター]]が[[魔法カード]]の[[効果を受けない]][[モンスター]]でした。~
  この場合、どのように処理しますか?~
A:[[効果]]は[[適用]]されず、他の[[モンスター]]を[[破壊]]する事もありません。(10/11/10)

Q:[[相手]][[フィールド]]上に[[魔法カード]]の[[効果を受けない]][[モンスター]]しか存在しない場合、[[発動]]できますか?~
A:はい、[[発動]]できますが、[[効果]]は[[適用]]されません。(10/11/10)

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//記述する場合、事務局に質問した日付を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
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//ルールやカードの処理等についての質問は遊戯王エキスパートルールHPで調べるか、ルール質問BBSを利用してください。