*《&ruby(ちてい){地帝};グランマーグ/Granmarg the Rock Monarch》 [#ve15a61f]
 効果モンスター
 星6/地属性/岩石族/攻2400/守1000
 このカードの生け贄召喚に成功した時、
 フィールド上にセットされたカード1枚を破壊する。

 [[FLAMING ETERNITY]]で登場した、[[地属性]]・[[岩石族]]の[[上級モンスター]]。~
 [[セット]]された[[フィールド上のカード]]を[[破壊]]する[[誘発効果]]を持つ。~
 この[[誘発効果]]は自身が[[生け贄召喚に成功した]]時に[[強制発動]]する。~
 「[[帝]]」の名を冠[[モンスター]]の1枚で、[[地属性]]を司る。~
 「[[帝]]」[[モンスター]]は[[生け贄召喚]]による[[ディスアドバンテージ]]を即回復できる強力な能力を持つ。~

 
このカードの場合「伏せてあるカードならば、[[モンスター]]・[[魔法>魔法カード]]・[[罠>罠カード]]を問ず[[破壊]]する」ことができる。~
 対処できるカード種類は豊富である。~
 しかし、[[モンスター除去]]能力は[[《雷帝ザボルグ》]]に、[[伏せ除去]]能力は[[《氷帝メビウス》]]に、[[《邪帝ガイウス》]]にはあらゆる面で劣っている。しかしながらセットされたカードのみを破壊対象にするため、自身を巻き込むことがない点は局所的な利点である。~
 対象が[[裏側表示]]でなくては[[破壊]]できないため、[[相手]]の[[デッキ]]構築・及びプレイングによりその力が左右されてしまう。~
 [[強制発動]]の[[誘発効果]]なので、[[《氷帝メビウス》]]と比較して、[[召喚]]するタイミングを選ばなくてはならない。~
 しかし、カードを[[セット]]しない[[デッキ]]は殆どない。~
 そのため、実際には[[召喚]]できない局面は少ない。~
 使える局面こそ限られるが、[[《風帝ライザー》]]・[[《氷帝メビウス》]]・[[《邪帝ガイウス》]]に次ぐ「[[帝]]」として運用できる。~

 「[[帝]]」としては少々見劣りするが、[[【岩石族】]]においては貴重な[[アタッカー]]として重宝される[[上級モンスター]]である。~
 [[《ヒエラコスフィンクス》]]や[[《激昂のムカムカ》]]もいるが、[[上級]][[アタッカー]]として機能する[[岩石族]][[モンスター]]では一番優秀なカードと言える。~
 [[伏せ除去]]要員としての活躍の他、[[《ギガンテス》]][[《メガロック・ドラゴン》]]での[[除外]]から[[《化石岩の解放》]]で[[帰還]]しての奇襲も期待できる。~
 [[【ダーク・ガイア】]]でも[[岩石族]][[アタッカー]]兼[[融合素材]]として活躍できる。

 多少プレイングに左右されるが、一定の働きが約束された優秀な[[モンスター]]には違いない。

-[[強制発動]]の[[誘発効果]]。~
誤って[[自分]]の[[伏せカード]]を[[破壊]]しないように注意。~

-[[効果発動時]]に対象をとるため、対象が[[表側表示]]になったり場を離れた場合は[[効果]]は[[不発]]となる。~
例えば、「[[セット]]された[[《月の書》]]を対象に[[効果]][[発動]]→《地帝グランマーグ》を対象に[[《月の書》]][[発動]]」と[[チェーン]]が積まれたとする。~
この場合、[[《月の書》]]の[[効果]]が適用された後に《地帝グランマーグ》の[[効果]]が[[不発]]となる。~
決して[[セット]]状態になった《地帝グランマーグ》が[[破壊]]されるわけではない。~

-「[[帝]]」[[モンスター]]全てに共通することだが、[[《月読命》]]であっさり対処されてしまうので注意が必要であった。~
ところが、[[06/09/01>禁止・制限カード/2006年9月1日]]の制限改訂で[[《月読命》]]が[[禁止>禁止カード]]となったため、相対的に大幅に強化された。~

-[[相手]][[フィールド]]を荒らし尽くすことを目的とする[[【帝コントロール】]]では、[[《雷帝ザボルグ》]]よりも優先される可能性もあった。~
[[モンスター除去]]を[[コントロール奪取]]魔法で行うため、[[伏せ除去]]が重要であり、[[《氷帝メビウス》]]に次いで優先される場合があったのだ。~
とはいえ、段違いの[[汎用性]]を誇る[[《風帝ライザー》]]と[[《邪帝ガイウス》]]の登場により、[[属性]]や[[種族]]が重宝される[[デッキ]]以外では採用は難しいだろう。~
07年世界大会では、ベスト8以上のプレイヤーの[[デッキ]]・[[サイドデッキ]]中に[[帝]]は合計43枚採用されていたが、《地帝グランマーグ》は1枚も採用されていなかった。

-同じように「[[帝]]」の中では採用率の低かった[[《炎帝テスタロス》]]は環境の変化により[[効果]]が見直され、大きく採用率が上がった。~
その一方《地帝グランマーグ》は、[[破壊]]と[[バウンス]]、[[除外]]の違いはあるものの[[《風帝ライザー》]][[《邪帝ガイウス》]]に[[汎用性]]で大きく劣り、実質[[下位互換]]ともとれるため、相変わらず[[【帝コントロール】]]における採用率は低くなる一方かと思われた。~
だが[[岩石族]]である事が幸いし、[[《邪帝ガイウス》]]と合わせて、[[攻撃力]]4800の[[《E−HERO ダーク・ガイア》]]を[[【帝コントロール】]]でも出せるようになった。~
自分の立場を揺るがす他の[[帝]]に[[種族]]で助けられたのである。~

-原作・アニメにおいて―~
GXにおいて、「十代vs岩丸」戦で登場。~
美寿知が平凡な四人の決闘者に与えた力の一つである、「四[[帝]]」の一体。~
十代たちが修学旅行で童実野町を訪れた際、精霊が外に出られないように結界を形成した。~
称号は「揺るぎない大地」。~
[[攻撃]]名は「バスター・ロック」。~
決闘時においては[[《E・HERO スパークマン》]]を倒し、その後もしぶとく場に残り続けた。~
伏せ状態で[[破壊]]されることにより[[効果]]を発揮する[[自分]]の罠(《休火山》や《ダウンジング・ポイント》)を[[破壊]]した後、《デミウルゴス EMA》の[[生け贄]]となる。  

**このカードを使用する代表的な[[デッキ]] [#u03a167b]
-[[【地属性】]]
-[[【岩石族】]]
-[[【ダーク・ガイア】]]
-[[【帝コントロール】]]
-[[【黄泉帝】]]
-[[【獅子黄泉帝】]]
-[[【獅子黄泉帝軸上級多用】]]
//-[[【次元帝】]]
//-[[【アンデット帝】]]


**関連カード [#wce6a35d]
-「[[帝]]」[[モンスター]]~
--[[《雷帝ザボルグ》]]―「[[光属性]]」
--[[《氷帝メビウス》]]―「[[水属性]]」
--[[《炎帝テスタロス》]]―「[[炎属性]]」
//--[[《地帝グランマーグ》]]―「[[地属性]]」
--[[《風帝ライザー》]]―「[[風属性]]」
--[[《邪帝ガイウス》]]―「[[闇属性]]」
--[[《光帝クライス》]]―「[[光属性]]」
//クライスはイレギュラーなためこの位置で。
//修正で。
//登場順

-[[効果]]関連
--[[《暗黒界の雷》]]

**収録パック等 [#eeb7ff6b]
-[[FLAMING ETERNITY]] FET-JP009 &size(10){[[Super]],[[Ultimate]]};
-[[EXPERT EDITION Volume.3]] EE3-JP129 &size(10){[[Super]]};
-[[ストラクチャーデッキ−帝王の降臨−]] SD14-JP012

**FAQ [#l5cc2efa]
Q:[[セット]]されたカードが存在しないときにこのカードを[[生け贄召喚]]した場合、この[[カードの効果]]は[[発動]]しますか?~
A:[[発動]]しますが、[[不発]]となります。~