*《&ruby(じばくしん){地縛神}; &ruby(ウィラコチャ){Wiraqocha}; &ruby(ラスカ){Rasca};/Earthbound Immortal Wiraqocha Rasca》 [#top]
 効果モンスター
 星10/闇属性/鳥獣族/攻 100/守 100
 「地縛神」と名のついたモンスターはフィールド上に1体しか表側表示で存在できない。
 フィールド魔法カードが表側表示で存在しない場合このカードを破壊する。
 相手はこのカードを攻撃対象に選択できない。
 このカードは相手プレイヤーに直接攻撃できる。
 また、このカードが召喚に成功した時、
 このカード以外の自分フィールド上のカードを3枚まで選択して持ち主のデッキに戻し、
 戻したカードの数だけ相手の手札をランダムに捨て、
 このカードの攻撃力を捨てたカードの数×1000ポイントアップする。
 
 [[STARDUST OVERDRIVE]]で登場した[[闇属性]]・[[鳥獣族]]の[[最上級モンスター]]。~
 [[地縛神]]共通の[[効果]]と、[[召喚に成功した]]時に[[自分]][[フィールド上のカード]]を[[デッキ]]に[[戻す]]事で[[相手]]の[[手札]]を[[捨て>捨てる]]、自身の[[攻撃力]]を[[強化]]する[[誘発効果]]を持つ。~

 自身の[[効果]]によって[[攻撃力]]を3100まで上昇できる上、最大3枚という強烈な[[ハンデス]][[効果]]も併せ持つ。~
 だが、その分[[自分]]の[[カード]]を[[デッキ]]に[[戻す]]必要がある。~
 [[《精神操作》]]等で奪った[[相手]]の[[モンスター]]を[[デッキ]]に[[戻す]]ことで、[[相手]]の損失を多少は増量できる。~
 もしくは[[《素早いアンコウ》]]・[[《魔獣の懐柔》]]で展開した[[モンスター]]を[[デッキ]]に戻せば[[カード]]消費を軽減できる。~
 これらは[[アドバンス召喚]]の[[リリース]]確保にも使えるため無理なく採用できる。~
 [[自分]]の[[カード]]を何枚戻すかは自由なので、[[フィールド]]に残されがちな[[《リビングデッドの呼び声》]]等を1枚だけ選択し、1[[ハンデス]]の後は[[攻撃力]]1100の[[ダイレクトアタッカー]]として運用する手もなくはない。~

 [[地縛神]]共通の「[[特殊召喚]]に関する制約が無い」という点はあるが、[[召喚に成功した]]時にしか[[効果]]が[[発動]]しないため、ほとんど活かす事ができない。~
 しかし、[[元々の攻撃力]]の低さから[[《キラー・トマト》]]や[[《リミット・リバース》]]等に対応しており、[[攻撃対象]]に選択できない[[効果]]のおかげで、[[壁]][[モンスター]]としての役割を持たせる事はできる。~
 また、[[地縛神]]の中で唯一[[《ダーク・バースト》]]で[[サルベージ]]もできる。~
 ただし、他の[[地縛神]]と比較すると、この[[カード]]は[[《月の書》]]・[[《スキルドレイン》]]に弱く、[[《No.50 ブラック・コーン号》]]も天敵となる。~

 この[[カード]]を[[アドバンス召喚]]する場合、その[[効果]]も使うとなると、[[フィールド魔法]]を含め最大7枚もの[[カード]]が必要になってしまう。~
 そのため、[[《死皇帝の陵墓》]]で[[リリース]]無しでの[[召喚]]や、上記の[[モンスター]]を展開する[[カード]]を利用して[[ディスアドバンテージ]]を軽減したい。~

-[[召喚]]時の[[効果]]は強制で、[[自分]]の[[カード]]を[[戻す]]のは[[コスト]]ではなく[[効果]]である。~
また、[[ハンデス]]の枚数は実際に[[デッキ]]に戻った数でカウントするので、[[トークン]](消滅する)を戻した場合カウントされないが、[[相手]]の[[デッキ]]や[[エクストラデッキ]]に戻した場合はカウントされる。~

-[[《虹の古代都市−レインボー・ルイン》]]を採用したタイプの[[【宝玉獣】]]で運用する手もある。~
[[《宝玉獣 サファイア・ペガサス》]]の存在から[[コスト]]の確保と[[デッキ]]に戻した[[宝玉獣]]の再利用が可能な上、[[魔法&罠カードゾーン]]で邪魔になった[[宝玉獣]]を有効利用できる。~
[[モンスター]]を消費せず[[特殊召喚]]でき、基本[[ステータス]]の高い[[《降雷皇ハモン》]]の方が扱いやすいが、[[《宝玉の氾濫》]]が干渉できない[[手札]]に及ぶ[[効果]]は魅力である。

-[[フィールド魔法]]の選定に悩むところだが、[[【炎星】]]あるいは[[炎舞]]を主軸とした[[デッキ]]に採用するのも面白い。~
[[炎舞]]自体がこの[[カードの効果]]と非常に相性が良く、[[《炎舞−「天枢」》]]がある状態で[[《熱血獣士ウルフバーク》]]や[[《炎星師−チョウテン》]](こちらの場合は[[デメリット]]があるが)の[[効果]]を使えば、1[[ターン]]で素早くこの[[カード]]を[[召喚]]する事ができる。~

-[[召喚]]時に[[効果]]で2枚戻せば[[《魔のデッキ破壊ウイルス》]]、3枚で[[《闇のデッキ破壊ウイルス》]]に対応している。~
また[[特殊召喚]]した場合や[[効果]]を無効化された場合も[[《死のデッキ破壊ウイルス》]]に対応する。~
このカードを主軸にした[[デッキ]]を構築するなら、これらのカードを挿してみても面白い。~
//それだけならば他の[[地縛神]]でも可能なうえ、自身の[[ハンデス]]効果と被り[[ウイルス]]の効果が減少するため実用性は微妙だが。
//言い換えれば「他の地縛神と違って、カードをデッキに戻さなければウイルスに対応しない」という欠点なので、書く意味が薄い。自分の記憶だと、この記述は元々「カードを戻さなければ死デッキに対応する利点」だったと思うので、死デッキ解禁までコメントアウトします。

-上述の通り、[[地縛神]]の中でも対応する[[サポートカード]]が多い。~
これらを活かし、この[[カード]]を[[壁]]にしつつ[[《地縛波》]]などで[[相手]]の行動を[[カウンター]]していく[[【フェザーパーミッション】]]ならぬ【Wiraqochaパーミッション】を組んでみるのも一興だろう。~
サポートの多さは[[《E・HERO フェザーマン》]]にも引けを取らない。~
あちらに比べると[[フィールド魔法]]を維持しなければならない分、[[相手]][[モンスター]]の[[攻撃]]から守る必要がない利点もある。~
[[召喚]]時の[[効果]]を狙う必要は薄いので、[[《死皇帝の陵墓》]]よりも[[《アンデットワールド》]]・[[《神縛りの塚》]]などを採用して[[メタ]]に回る方が安定する。~

-[[《ナーガ》]]3体を[[デッキ]]に戻せば、この[[カード]]の[[効果]][[発動]]分の[[ボード・アドバンテージ]]は取り返せる。~
予め[[《地獄の暴走召喚》]]などを用いて展開しておけば不可能ではないが、実践できるかと言えばかなり無理がある。~

-モチーフはナスカの地上絵の1つである「コンドル」。~
「Wiraqocha(原語表記:wiraqucha)」はインカ宗教の最高位の創造神の名である。~
(正式には、アプ・コン・ティキ・ウイラ・コチャ(Apu-Kon-Tiki-Uira-Cocha)、直訳すれば「土と火と水の絶対なる王」となる)~
ケチュア語表記の[[カード名]]は「最高神の地」を意味する。~

-[[ストラクチャーデッキ−ドラグニティ・ドライブ−]]付属のガイドではこの[[カード]]でのカスタマイズが勧められ、説明には「[[召喚]]時に[[自分]][[フィールド上のカード]]を[[手札]]に戻し」と誤って記載されているが、実際は[[デッキ]]に戻す[[効果]]であり、[[デッキ]]に投入しても足を引っ張ることになる。~
ゲーム攻略本でも同じような事が解説されており、この[[カード]]の製造前の段階では[[手札]]に戻す[[効果]]として開発されていた可能性もある。~

-原作・アニメにおいて―~
アニメ5D'sの「遊星&ジャック&クロウvsレクス・ゴドウィン」戦においてレクス・ゴドウィンが使用した「最強の[[地縛神]]」。~
[[地縛神]]共通の[[効果]]部分を除いたアニメでの[[テキスト]]は以下の通り。
 効果モンスター
 星10/闇属性/鳥獣族/攻   1/守   1
 ●1ターンに1度、自分のターンのバトルフェイズをスキップする事で、
 相手ライフを1にする事ができる。
最強の名に恥じない、[[強力な効果>パワーカード]]を持っていた。~
[[《栄誉の贄》]]によって[[デッキ]]から[[手札]]に加えられ、次の[[ターン]]に[[贄の石碑トークン]]2体を[[リリース]]して[[アドバンス召喚]]される。~
その[[効果]]によりクロウ、ジャック、遊星の[[ライフポイント]]を立て続けに1にし、前二人をクラッシュによる[[デュエル]]続行不能に追い込んだ。~
最終的に[[《セイヴァー・スター・ドラゴン》]]に[[効果]]を[[無効]]にされ[[戦闘破壊]]された。~
[[攻撃]]名は「デス・シンギュラリティ」、[[効果]]名は「ポーラスター・オベイ」。

--「シンギュラリティ(Singularity)」とは「単独・異常」という意味だが、それ以外にも「特異点」という意味がある。~
[[効果]]名については、「ポーラスター(Polestar)」は「北極星」、「オベイ(Obey)」は「(命令等に)従う」という意味の動詞である。~
どちらにもゴドウィンの「死ぬ時は孤独」という旨の台詞、アニメ版の「1」という[[攻撃力]]、ナスカの「星の民」といった、アニメ5D'sにおける様々な事象が濃縮されている。~

--アニメではルビが「ウィラコチャ・ラスカ」とわずかに異なっている。~

--[[アドバンス召喚]]の際の台詞は「究極の破壊をもたらせ!最強の[[地縛神]]!出でよ!Wiraqocha Rasca!」~

--未来でZ-ONEが見ていた遊星の記録では、ナスカに封印された[[地縛神]]の名前が表示される部分があったが、何故かこの[[カード]]だけが記載されていなかった。~
もっとも[[《地縛神 Uru》]]の項や当初の設定資料、ゴドウィン兄弟の発言を考えるとこの[[カード]]の存在自体がイレギュラーだったことを示唆していたともとれる。~

--作中での《スピード・ワールド》における[[スピードカウンター>カウンター]]は一度の[[ダメージ]]が1000ポイント毎に1つ減る[[効果]]だが、この「[[相手]]の[[ライフポイント]]を1にする」という、[[ライフ]]を「変化」させる[[効果]]でも減っていた。~

--他の[[地縛神]]と違い、[[OCG]]化の際に固有[[効果]]が全く別物となっている。~
アニメの凶悪[[効果]]に比べ[[OCG]]では癖が強く上手く活かすのが難しい[[効果]]のため、時折ファンからは「神では無く[[紙]]になった」と揶揄されることもある。~
ただし、[[特殊召喚]]で[[壁]]として使え、[[効果]]も[[ディスアドバンテージ]]を補う構築なら性能を発揮するため、「[[紙]]」扱いされる他の[[カード]]に比べれば立場は良い方である。

--アニメZEXAL&ruby(セカンド){II};に登場した[[《CNo.6 先史遺産−カオス・アトランタル》>《CNo.6 先史遺産カオス・アトランタル》]](アニメ[[効果]])が、この[[カード]]のアニメ版[[効果]]と同じ「[[相手]]の[[ライフポイント]]を1にする」[[効果]]を持っていた。~
なおあちらは[[OCG]]の際にも、難易度こそ難しくなったものの高い再現性を与えられている。

-コナミのゲーム作品において―~
[[TAG FORCE 6>ゲーム付属カード#t253175b]]ではレクスが参戦したことで、この[[カード]]に関する専用の台詞がいくつか新録されることになった。~
ここでは[[OCG]]仕様の[[効果]]名も「ポーラスター・オベイ」と名付けられている。~
WCS2010では[[《宝玉獣 ルビー・カーバンクル》]]とタッグを組み登場。~
上記の[[宝玉獣]]との[[コンボ]]を活かしてくる。~

**関連カード [#card]
-[[地縛神]]

-[[《火車》]]

-[[《氷結界の虎王ドゥローレン》]]

-[[《デビルマゼラ》]]

//―《地縛神 Wiraqocha Rasca》に関する[[効果]]を持つ[[カード]]

―《地縛神 Wiraqocha Rasca》の姿が見られる[[カード]]
-[[《地縛大神官》]]

**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
-[[【地縛神】]]

**収録パック等 [#pack]
-[[STARDUST OVERDRIVE]] SOVR-JP026 &size(10){[[Ultra]],[[Ultimate]]};
-[[DUELIST EDITION Volume 4]] DE04-JP057 &size(10){[[Rare]]};

**FAQ [#faq]
Q:[[召喚に成功した]]時の[[効果]]分類は何ですか~
A:[[誘発効果]]です。(09/07/19)

Q:[[カード]]を[[デッキ]]に[[戻す]]のは[[コスト]]ですか?~
A:いいえ、[[効果解決時]]に[[デッキ]]に[[戻し>戻す]]ます。(09/07/19)

Q:この[[カード]]が[[召喚に成功した]]時に強制的に[[効果]]は[[発動]]しますか?~
A:はい、強制的に[[発動]]されます。(09/07/19)

Q:[[デッキ]]に[[戻す]][[カード]]は[[対象]]をとりますか?~
A:はい、[[発動]]時に[[デッキ]]に[[戻す]][[カード]]を選択します。(09/07/19)

Q:この[[カード]]が[[召喚に成功した]]時、[[自分]][[フィールド]]上にこの[[モンスター]]以外の[[カード]]が存在する時に[[デッキ]]に[[戻す]][[カード]]は必ず1〜3枚選択しなければなりませんか?~
  (0枚という選択はできますか?)~
A:[[カード]]が存在する場合なら必ず1〜3枚を選択しなければならず、0枚という選択はできません。(09/07/19)

Q:この[[カード]]が[[効果解決時]]に[[フィールド]]上に[[表側表示]]で存在しない場合でも、[[デッキ]]に戻して[[手札]]を[[捨て>捨てる]]させる[[効果]]までは[[適用]]されますか?~
A:はい、その場合でも[[攻撃力]]がアップする[[効果]]以外は[[適用]]されます。(09/07/19)

Q:[[フィールド魔法]]が存在しない時にこの[[カード]]を[[召喚]]した場合でも、[[効果]]は[[発動]]し、[[適用]]されますか?~
A:はい、その場合でも[[効果]]は[[発動]]し、この[[カード]]は[[破壊]]されますが[[デッキ]]に[[戻して>戻す]][[手札]]を[[捨て>捨てる]]させる[[効果]]までは[[適用]]されます。(09/07/19)

Q:[[発動]]時に[[デッキ]]に戻す[[カード]]を3枚選択し、[[効果解決時]]に[[相手]]の[[手札]]が2枚以下になった場合でも、捨てさせて[[攻撃力]]がアップする[[効果]]は[[適用]]されますか?~
A:はい、その場合[[相手]]は残りの[[手札]]を全て捨てさせ、その枚数分[[攻撃力]]がアップする[[効果]]が[[適用]]されます。(09/09/01)

Q:[[エクストラデッキ]]に[[戻した>戻す]]分もカウントされますか?~
A:されます。(09/07/19)

Q:[[トークン]]を[[デッキ]]に[[戻す]]扱いで消滅させた場合、[[モンスター効果]]は[[適用]]されますか?~
A:[[トークン]]を選択する事はできますが、[[トークン]]は消滅し[[デッキ]]に[[戻した>戻す]]数にはカウントされず、[[捨て>捨てる]]させる数にもカウントされません。(09/07/19)

Q:[[発動]]時に[[相手]]の[[手札]]よりも多い枚数の[[カード]]を[[対象]]に選択することはできますか?~
A:いいえ、できません。(09/07/23)~

Q:[[相手]]の[[手札]]が0枚の時に[[召喚]]した場合も[[デッキ]]に[[戻す]][[カード]]は選択しなければいけませんか?~
A:[[効果]]自体は[[発動]]されますが、[[デッキ]]に[[戻す]][[カード]]を選択することはしません。(09/07/31)~

Q:[[自分]][[フィールド]]上の[[相手]]の[[カード]]を[[相手]]の[[デッキ]]に戻した場合、[[相手]]の[[手札]]を[[捨て>捨てる]]させることはできますか?~
A:できます。(09/08/21)~

Q:この[[カードの効果]]に[[チェーン]]して、対象に選択された[[速攻魔法]]や[[通常罠]]を[[発動]]した場合、[[効果解決時]]に[[発動]]した[[カード]]は[[デッキ]]に戻りますか?~
A:いいえ、戻りません。(09/09/01)~

Q:[[フィールド]]上の《地縛神 Wiraqocha Rasca》の[[効果]]が[[《スキルドレイン》]]で[[無効]]になっている場合、[[《キラー・トマト》]]の[[効果]]で[[デッキ]]から別の《地縛神 Wiraqocha Rasca》を[[特殊召喚]]できますか?~
A:[[デッキ]]の《地縛神 Wiraqocha Rasca》の[[効果]]が[[無効]]になっていないため、[[特殊召喚]]できません。(12/02/09)~

//質問だけの投稿は禁止。ここは質問と、それに対する事務局の回答の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、事務局に質問した日付を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
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//ルールやカードの処理等についての質問は、公式サイトの「遊戯王カードデータベース」で調べるか、ルール質問BBSを利用してください。
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