超魔神(ちょうまじん)イド/Ido the Supreme Magical Force》

効果モンスター
星6/闇属性/悪魔族/攻2200/守 800
このカードがカードの効果によって破壊され墓地へ送られた場合、
次のターンのスタンバイフェイズ時にこのカードを墓地から特殊召喚し、
このカード以外の自分フィールドに存在するモンスターを全て破壊する。
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、
自分はモンスターを通常召喚・反転召喚・特殊召喚する事ができない。
「超魔神イド」は自分フィールド上に1枚しか表側表示で存在できない。

 ザ・ヴァリュアブル・ブック11 付属カードで登場した闇属性悪魔族上級モンスター
 コントローラーに対し強力な召喚制限を課す永続効果と、自分フィールドに1枚しか存在できないルール効果
 さらにカードの効果破壊された際に自己再生し、自分フィールド上のモンスター破壊する誘発効果を持つ。

 《ネフティスの鳳凰神》が「次の自分ターンスタンバイフェイズ」に特殊召喚されるのに対し、このカードは「次のターンスタンバイフェイズ時」に特殊召喚される。
 よって自分ターンにこのカードカードの効果破壊された場合、次の相手ターンスタンバイフェイズ特殊召喚されることになる。
 これにより、攻撃の際に《聖なるバリア−ミラーフォース−》などで破壊されても次の相手ターンには復活しとなってくれる。
 ただし、このカードの効果によりとなるモンスターはこのカード1体だけになってしまうので過信はできない。
 多くの状況でこの永続効果により、他のモンスターを出せずノーガードになり易い。

 また、このカード自己再生効果カードの効果による破壊でなければ発動せず、バウンス除外はもちろん、低めのステータスによってほとんどの上級モンスターには簡単に戦闘破壊されてしまう。
 自己再生が確定していても、このカードより攻撃力が高い相手モンスターが存在する場合、一度復活したところであまり意味がない。
 以上のように、運用には悩まされる点が多く、このカードを有効に使うための工夫無しにデッキに組み込むのはかなり難しい。

 使用する場合は専用のデッキを組み、大量の除去効果や、ステータスを増減させるコンバットトリックを投入するのが有効だろう。
 相手がこのカード戦闘破壊する手立てがなく、その場凌ぎで除去効果をもったカードを連発するような状況を作ることができればしめたものである。
 そのためにも、このカードより攻撃力が高いモンスターは徹底的に除去していく必要がある。
 相手召喚に対し《激流葬》発動させるのが有効な手だが、こちらは準制限カードなので《闇の仮面》などを投入しない限りはそう何度も使うことは出来ない。

 このカード悪魔族なので《魔族召喚師》の採用も考えられる。
 そのモンスター効果を使えば、このカード戦闘破壊されてしまった場合でもすぐに立ち直ることが出来る。
 さらに《魔族召喚師》フィールドを離れても、その効果により破壊されるので、自身は次のターンには復活することが可能である。
 また悪魔族専用の罠カードである《ヘイト・バスター》との相性はなかなかのもの。
 相手ライフに大きなダメージを与えつつ、実質相手モンスターだけを除去することができる。

 とはいえ、現環境では対策カードそのものを除去されてしまい易く、生身の2200モンスターが生き残らせるのは至難を極める。
 このカードと並べて、他のモンスターモンスター効果による補助が難しいのも痛い。
 相手ターン効果による除去をされた場合、自分ターンスタンバイフェイズ蘇生するため、相手によっては都合の良いロックカードと考えてスルーしてくる可能性も考えられる。
 さらに、自分モンスター一掃効果強制発動であるため、状況を見て好きなタイミングでこのカード効果破壊される可能性は高い。
 デッキ構築の時点で上手く対応できるカードを用意したい。

 しかしその厳しいデメリットを逆手に取って利用することで、逆に相手を拘束する戦術が考えられる。
 このカード相手送りつけることで召喚ロックとなり、相手の攻め手を一気に遅らせることが出来る。
 また、このカード闇属性であり《終末の騎士》から墓地へ送ることが出来ることを利用し、《ギブ&テイク》を使うことでかなり容易にロックをかけることが可能。
 シンクロ素材アドバンス召喚のためのリリースに使われることもないので、比較的有効な戦術ではある。
 通常召喚も封じているため、アドバンスセットによる回避すら許さない。
 さらに、送りつけたこのカード攻撃ロックカードで封じ、バーン直接攻撃相手ライフポイントを0にするというデッキタイプも考えられる。
 《呪魂の仮面》を装備することができればロックでき毎ターン何もせずに500のダメージを与えることができる。
 相手デッキに自身のカード破壊したり送りつけたりするカードが入っていない場合、何も出来ないままターンが経過するのを待たざるを得ない状況を狙えるだろう。
 対抗手段がある場合でも、《収縮》からの自爆特攻《サンダー・ブレイク》等、このカードを場から取り除くためのカード相手に使わせると考えれば中々お得。
 ただし、相手の場でカードの効果破壊された場合は、自分の場に戻ってきてしまう点には注意。

関連カード

収録パック等

FAQ

Q:このカードの効果特殊召喚された時に破壊する効果は、特殊召喚を行う処理と一連の効果処理になりますか?
  それとも特殊召喚された後に新たに破壊する効果発動しますか?
A:特殊召喚を行う処理と破壊する処理は同時に行う扱いになります。(08/08/21)

Q:自分ターン破壊された場合、自己再生は次の「相手スタンバイフェイズ」ですか?
A:はい、次の「相手スタンバイフェイズ」に特殊召喚されます。(08/08/21)

Q:《ソロモンの律法書》スタンバイフェイズスキップされたり、《ギャンブル》ターン自体が丸ごとスキップされた場合、特殊召喚はどうなりますか?
A:その場合、次のスタンバイフェイズというタイミングが過ぎてしまい、その次のターンスタンバイフェイズになっても特殊召喚されません。(08/08/21)

Q:このカードが表側表示で存在する時にこのカードリリースアドバンス召喚、あるいは融合素材とし融合召喚シンクロ素材としてシンクロ召喚できますか?
A:いいえ、このカード墓地へ送りアドバンス召喚融合召喚シンクロ召喚を行う事自体できなくなります。(08/08/21)

Q:《砂漠の光》などで複数枚が同時にリバースした場合、最後の効果はどうなりますか?
A:自分破壊する《超魔神イド》を選択して、残り1体になるように破壊します。(08/08/21)

Q:《スキルドレイン》発動中に特殊召喚された場合、処理はどうなりますか?
A:《スキルドレイン》効果適用されている場合でも、《超魔神イド》は自身の効果によって墓地から特殊召喚され、自分フィールド上のモンスター破壊する効果無効になりません。(10/03/29)

Q:《ヴィシャス・クロー》を装備した《超魔神イド》がその《ヴィシャス・クロー》効果によって破壊される場合、イービル・トークン特殊召喚されますか?
A:はい、特殊召喚されます。(10/03/25)