遊戯王カードWiki - 《超魔導剣士－ブラック・パラディン》のバックアップ(No.80)

《超魔導剣士(ちょうまどうけんし)－ブラック・パラディン/Dark Paladin》 †

融合・効果モンスター
星８/闇属性/魔法使い族/攻2900/守2400
「ブラック・マジシャン」＋「バスター・ブレイダー」
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
(1)：このカードの攻撃力は、お互いのフィールド・墓地の
ドラゴン族モンスターの数×５００アップする。
(2)：魔法カードが発動した時、手札を１枚捨てて発動できる。
このカードがフィールドに表側表示で存在する場合、
その発動を無効にし破壊する。

　黒魔導の覇者で登場した闇属性・魔法使い族の融合モンスター。
　融合素材は《ブラック・マジシャン》と《バスター・ブレイダー》。
　魔法カードの発動を無効にする誘発即時効果、墓地及びフィールドのドラゴン族モンスターの数に比例して自己強化される永続効果を持つ。

　融合素材の２体はレベル７である事以外の共通点が乏しく、両者を活かした構築は難しい。
　しかし、融合素材の２体はサーチカードがそれぞれあり、融合召喚自体は非常に容易である。
　《ブラック・マジシャン》の方が圧倒的にサポートカードが手厚く、このカードとも魔法使い族サポートを共有できるので、【ブラック・マジシャン】を主軸とするのが基本となる。
　最も消費が軽くなるのは《ブラック・マジシャン》を《永遠の魂》か《Ｅ・ＨＥＲＯプリズマー》でフィールドに確保し、《ティマイオスの眼》を使う方法である。
　融合召喚要素を《ティマイオスの眼》に一任し、《融合》は切り捨ててしまってもよい。
　もちろん《沼地の魔神王》・《融合準備》などの融合サポートもひと通り使えるが、融合召喚扱いではない《融合呪印生物－闇》による特殊召喚はできない。

　(1)の自己強化効果により、対【ドラゴン族】では圧倒的な攻撃力を獲得できる。
　《バスター・ブレイダー》と異なり自分のフィールド・墓地のドラゴン族も攻撃力に加算されるので、デッキ構築によっては自発的に攻撃力を上げることも可能。
　また、このカードと同じく《ティマイオスの眼》で融合召喚できる《呪符竜》・《竜騎士ブラック・マジシャン・ガール》もドラゴン族であり、メインデッキにドラゴン族を投入しない場合も多少の攻撃力アップが見込める。

　(2)の効果により魔法カードに強く場持ちは比較的良いが、融合召喚で手札を消費した上で更に手札コストを要するため、やや重い。
　《永遠の魂》でサーチした《黒・魔・導》と《千本ナイフ》は手札コストに使うなど、何らかの手札補充手段が欲しい所である。
　《永遠の魂》で融合素材と手札コストを確保し、《ハーピィの羽根帚》や《サイクロン》から《永遠の魂》を守るという布陣が敷ければ理想的である。

自己強化のみの理論上最高打点は融合素材及び融合魔法カードと自身を除き、お互いのデッキ・エクストラデッキがドラゴン族でそれぞれが全てフィールド及び墓地に存在している場合で73000ポイントアップし攻撃力は75900となる。
《ティマイオスの眼》と《Ｅ・ＨＥＲＯプリズマー》を使えば攻撃力は更に500アップし76400になる。
自分から《ＤＮＡ改造手術》を併用すれば更に自己強化できそうであるが、その場合でも76400を超えることはできない。
一応、相手が《ＤＮＡ改造手術》を使用しドラゴン族を宣言している場合、攻撃力はさらに500上がり76900にはなる。

【凡骨融合】に搭載するのも良いだろう。
《凡骨の意地》で手札コストを確保しつつ、《凡骨の意地》や《始祖竜ワイアーム》を除去魔法から守ることができる。

このカードで攻撃した後に《融合解除》で《ブラック・マジシャン》と《バスター・ブレイダー》を蘇生して連続攻撃を決めれば、2900＋2500＋2600＝8000でちょうど１ターンキル圏となる。
《始祖竜ワイアーム》ならより攻撃力の高いモンスターで同様の動きが可能なのでこのカードである必要はないのだが、遊戯のファンデッキならば狙ってみるのも一興である。

「パラディン(Paladin)」とは、かつてヨーロッパの多くの国で見られた、一定の高位にある騎士である。
日本では「聖騎士」「聖堂騎士」「聖戦士」と訳される傾向にある。

カード名には「剣士」とあるが、戦士族ではなく魔法使い族である。
魔法剣士と魔導戦士は魔法使い族なのだが、聖戦士と聖導騎士は戦士族だったりする。
また、同じ「魔導騎士」でも《魔導騎士ディフェンダー》は魔法使い族なのだが、《魔導騎士ギルティア》は戦士族である。

原作・アニメにおいて―
「バトルシティ編」準決勝の「闇遊戯vs海馬」戦にて闇遊戯が使用。
《二重魔法》によって発動された《融合》により融合召喚された。
海馬の《青眼の究極竜》を《融合解除》で《青眼の白龍》３体に戻し、攻撃力を4900まで上昇させる。
《拡散する波動》とのコンボで《青眼の白龍》を全滅させ、宿命の対決に終止符を打った。
原作では魔法無効化効果が備わっておらず、攻撃力上昇に墓地のドラゴン族をカウントしなかったため、OCG化の際に大きく強化されている。
原作での出番はこの１戦だけだが、アニメでは「KCグランプリ編」の「闇遊戯vsヴィヴィアン」戦にてOCG 効果で再登場している。
《拡散する波動》を使用しての攻撃名は「超・魔・導烈・波・斬」。
「vsヴィヴィアン」戦での通常攻撃名は「超魔導無影斬」。

攻撃名の読みは原作及び文庫版では「ちょうまどうれっはざん」だが、キャラクターガイドブック及びアニメでは「ちょうまどうれっぱざん」となっている。

原作では、融合モンスターカードは存在せず、融合後も融合素材モンスターがフィールドに残るため、フィールド上のカード枚数は素材の数のまま扱うはずである。（《邪神イレイザー》の描写に顕著である）
しかし原作の「vs海馬」では《青眼の究極竜》をドラゴン族１体として扱っていた。
「モンスターの数」は《青眼の究極竜》１体だが、「カードの数」は《青眼の白龍》３枚ということだろうか。

コナミのゲーム作品において―
DUEL TERMINALでは闇遊戯がADXのチャンピオン戦とスピードデュエルのＥＸステージ１で使用。
また、このカードと《ブラック・マジシャン》と《バスター・ブレイダー》をスキャンする事で隠しデッキ「魔導剣士の降誕」が使用できる。
- エキスパート2006ではセット禁止の制限デュエルの対戦相手として登場。
  自身を絡めた【ドラゴン族】を使用する。尚、プレイヤー側と違いCPUは普通にセットを行ってくる。