遊戯王カードWiki - 《沈黙の魔導剣士－サイレント・パラディン》のバックアップ(No.7)

《沈黙(ちんもく)の魔導剣士(まどうけんし)－サイレント・パラディン》 †

効果モンスター
星４/光属性/天使族/攻 500/守1500
(1)：このカードが召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「サイレント・ソードマン ＬＶ３」または
「サイレント・マジシャン ＬＶ４」１体を手札に加える。
(2)：このカードがフィールドに表側表示で存在する限り１度だけ、
自分フィールドのモンスター１体のみを対象とする魔法カードが発動した時に発動できる。
その発動を無効にする。
(3)：フィールドのこのカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合、
自分の墓地の光属性の「ＬＶ」モンスター１体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。

　Ｖジャンプ(2016年8月号)　付属カードで登場する光属性・天使族の下級モンスター。
　召喚成功時に特定のモンスターをサーチする効果、自分フィールドのモンスターを１体を対象に取る魔法カードの発動を無効にできる効果、墓地のＬＶモンスターをサルベージできる効果を持つ。

　(1)の効果は発動条件は緩いのだが、召喚権を消費してしまうためサーチ先を有効利用するのが難しい。
　対象のモンスターは自己特殊召喚を持たず、ＬＶの性質上、早く場に出して固有の条件や《レベルアップ！》等に繋ぎたいものである。
　《サイレント・ソードマンＬＶ３》ならば《増援》から通常召喚できる等、あえてこのカードに召喚権を割く理由が非常に薄い。
　通常召喚限定のために低い攻撃力をさらす必要があり、仮に《オネスト》を使われても微々たる戦闘ダメージのため、的になるのも難点。

　(2)の効果は対象にとらない効果に加え、複数枚対象に取る魔法カードには無力である。
　「通常召喚可能な下級モンスターによるノーコストの無効」と言えば聞こえは良いが、実際にはあまりにも範囲が狭すぎる。
　ただでさえ低いステータスで活かしづらいのに加え、無効にするだけで破壊できない上に、場に存在する限り１度のみのためわざわざ維持する意味もなく、完全におまけと思ってよい。

　(3)の効果も発動条件は比較的緩いのだが、予めサルベージ先を墓地に送る?必要がある。
　更に、属性縛りのためサルベージ可能なカード自体少ない上、サイレント・ソードマンは《戦士の生還》にも対応しており、サルベージする意義が大きいのは《ハネクリボーＬＶ９》程度である。
　他は、蘇生からのレベルアップを狙うか、《ダイガスタ・エメラル》などでアドバンテージを確保しつつデッキに戻す方が良く、メインフェイズに能動的に発動できないこのカードを優先する必要性が薄い。
　このカード単体で見ても、(1)によって対象が墓地ではなくまだ手札にある内に破壊される可能性が非常に高く、２つの効果が噛み合っていない。

　(1)の効果と(3)の実質的な範囲から、このカードを採用するとすればサイレント・ソードマンかサイレント・マジシャンを利用するデッキになるだろう。
　しかし、このカードに召喚権を割く枠でより効率よく展開できる手段は非常に豊富で、かえって展開が遅くなる可能性が高い。
　モンスター側はサポート豊富なため、《レベルアップ！》や《沈黙の剣》・《サイレント・バーニング》を手札に加える手段の方が求められているのが実情である。

　効果が全てＬＶ関連のため、《沈黙の剣士－サイレント・ソードマン》・《沈黙の魔術師－サイレント・マジシャン》との関連性は全く存在しない。
　このカードでこれらをサーチ・蘇生する事も、特殊召喚のコストとする事も出来ないため、サポートカードとしてはシナジー不足である。
　総合的に見て、このカードに枠を割くよりも、戦士族・魔法使い族のモンスターとサポートを優先した方が動きやすく、優先する理由が薄い。
　(1)の効果を無視して《ハネクリボー》系列に使う方がまだ使いようがあると言える。

効果やカード名からはサイレント・ソードマン及びサイレント・マジシャンとの関連性を感じさせるが、このカードの種族はどちらとも関係ない天使族である。
もし(1)で《沈黙の剣士－サイレント・ソードマン》・《沈黙の魔術師－サイレント・マジシャン》をサーチできた場合、通常召喚から特殊召喚モンスターをサーチしつつ即座にコストにして実質的に条件を踏み倒せてしまうため、その対策としての別種族と考えられる。
しかし、実際にはサーチ範囲から除外した上で種族も変える二重の対策となってしまい、サポート共有面から扱いづらさに拍車をかけるのみである。