*《&ruby(エンジェルセイント){天空聖者};メルティウス/Meltiel, Sage of the Sky》 [#m4e54797]
 効果モンスター
 星4/光属性/天使族/攻1600/守1200
 このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、
 カウンター罠が発動される度に1000ライフポイント回復する。
 さらにフィールド上に「天空の聖域」が存在する場合、
 相手フィールド上のカード1枚を破壊する。

 [[ストラクチャーデッキ−閃光の波動−]]で登場した、[[光属性]]・[[天使族]]の[[下級モンスター]]。~
 [[カウンター罠]]が[[発動]]される度に[[ライフポイント]]を[[回復]]する[[永続効果]]を持つ。~
 [[攻撃力]]1600と、[[戦闘]]能力はまずまずである。~

 また、[[《天空の聖域》]]が存在する時限定だが、[[カウンター罠]]の[[発動]]と同時に[[相手]]のカードを1枚[[破壊]]出来るのは大きな強み。~
 [[破壊]]対象は[[相手]][[フィールド]]上に限定されるので、[[相手]]の[[フィールド]]ががら空きの場合でも、安心して[[カウンター罠]]を使うことが出来る。~
 [[《天空の聖域》]]自体も、[[ライフ・アドバンテージ]]に結びつくこの[[カードの効果]]と相性が良い。~
 この[[破壊効果>破壊]]は[[回復効果>回復]]の処理時に[[《天空の聖域》]]の有無を確認し、同時に処理を行う[[永続効果]]であり、[[チェーン]]には乗らない。~
 つまり発動時には[[破壊効果>破壊]]の発生は決定していないため、[[対象を取らない効果>対象をとる(指定する)効果]]として扱われる。~
 さらに言うとこの[[破壊効果>破壊]]は[[チェーン]]に乗らないため[[《我が身を盾に》]]や[[《光と闇の竜》]]等で[[無効]]に出来ない。~

 [[相手]][[フィールド上のカード]]を何でも[[破壊]]出来るのはなかなかに強力。~
 しかし、[[カウンター罠]]が[[発動]]されなければこの[[効果]]は使えないため、やや後ろ向きな[[効果]]であるのは否めない。~
 さらに、[[《天空の聖域》]]が[[発動]]していないと[[ライフ回復]]のみで終わってしまうため、[[発動条件]]としてはやや厳しい。~
 だが、[[《神の宣告》]][[《盗賊の七つ道具》]][[《強烈なはたき落とし》]]では1:2交換、[[《マジック・ジャマー》]][[《天罰》]]なら[[2:2交換>1:1交換]]に持ち込める。~
 [[汎用性]]の高い[[カウンター罠]]の高い[[コスト]]を埋め合わせる、またはそれ以上の働きをしてくれるだろう。~
 通常、[[パーミッション]]というのは[[ライフコスト]]が重いので、[[ライフ回復]][[効果]]もそれなりに役に立ってくれる。~

 [[《豊穣のアルテミス》]]の[[効果]]の方が[[《天空の聖域》]]を[[発動]]せずとも[[ドロー]]でき、[[汎用性]]が高い。~
 但し、《天空聖者メルティウス》の[[1:1交換]]能力は[[相手]]の[[フィールド]]に干渉することができる。~
 [[パーミッション]]の弱点の一つである「既に出てしまったカードに対処できない事」への対策の一つにもなり得るカードである。~

 最大の[[メリット]]は条件が[[カウンター罠]]が[[発動]]さえすればいい事。~
 つまり[[カウンター罠]]そのものは[[無効]]となるものの[[《王宮のお触れ》]]を叩き壊す事ができるのだ。~
 また、いざとなれば自分の[[カードの発動]]や[[召喚]]に対して[[カウンター罠]]を[[発動]]し、能動的に[[《王宮のお触れ》]]を叩き割ることもできる。~
 [[マッチ]]2戦目以降など、[[メタ]]を張られたあとでは重要な戦術なので、覚えておいて損はない。~

 恐ろしいことに[[ライフ回復]]と[[破壊]]の[[効果]]は[[相手]]の[[カウンター罠]]の[[発動]]に対しても[[発動]]する。~
 居るだけで相手の[[カウンター罠]]に対する抑制効果が見込める点もこのカードの[[メリット]]の一つと言えるだろう。~

 この[[効果]]の特性上[[パーミッション]]が相手の場合に無類の強さを発揮する。場に[[《天空の聖域》]]とこのカードがあるだけで相手は何も出来なくなるだろう。

-[[ライフコスト]]を必要とする[[カウンター罠]]
--[[《虚無を呼ぶ呪文》]]
--[[《神の宣告》]]
--[[《ゴブリンのその場しのぎ》]]
--[[《盗賊の七つ道具》]]
--[[《誤作動》]]

-[[破壊]][[効果]]も[[永続効果]]である。~
[[自壊]]を除けば、[[チェーン]]に乗らない[[破壊]][[効果]]は非常に珍しい。~
[[チェーン]]に乗らないので[[《サイクロン》]]や[[《スケープ・ゴート》]]などを有無を言わさず潰せるのは恐ろしい。~
一度でも[[カウンター罠]]が[[発動]]されてしまえば、このカードの[[破壊]][[効果]]を止めることは不可能となる。~
[[戦闘]]以外の方法で[[《光と闇の竜》]]を問答無用に[[破壊]]できる唯一と言っても良い[[モンスター]]。~
また、[[永続魔法]]や[[装備魔法]]、[[フィールド魔法]]に対して[[《マジック・ドレイン》]]を使った場合、例え[[魔法カード]]を捨てられて[[《マジック・ドレイン》]]が[[無効]]にされたとしても、この[[カードの効果]]でその[[永続魔法]]などを[[発動]]前に[[破壊]]することができる。~
[[永続効果]]故に同じ[[天使族]]である[[《エンジェルO7》]]とは好相性。~

//-原作・アニメにおいて―~

-神話・伝承において―~
元ネタは、ローマ神話における商業の神メルクリウスだろうか?~
メルクリウスは、水星の英語名マーキュリー(…[[《英知の代行者 マーキュリー》]]参照)の語源である。~
なお、メルクリウスはギリシャ神話ではヘルメス(…[[《ヘリオス・トリス・メギストス》]]参照)に該当する。

**関連カード [#x62be9d9]
-[[《天空の聖域》]]

-[[《豊穣のアルテミス》]]
-[[《救済のレイヤード》]]

-[[《裁きを下す者−ボルテニス》]]

**収録パック等 [#rdf2bf2d]
-[[ストラクチャーデッキ−閃光の波動−]] SD11-JP002

**FAQ [#m9453152]
Q:どのタイミングで[[回復]]([[破壊]])しますか?~
A:[[カウンター罠]]の処理が終わった直後です。~
 例えば「1:[[《最終戦争》]]」「2:[[《マジック・ドレイン》]]」「3:[[《神の宣告》]]」と[[チェーン]]が積まれたとします。~
 この場合、逆順処理で「3:[[《マジック・ドレイン》]]を[[無効]]」にし[[回復]]([[破壊]])、「2:[[発動]]・[[効果]][[無効]]により処理なし」([[回復]]もなし)の後「1:[[全体除去]]」を行います。

Q:[[回復]]と[[破壊]]の[[効果]]を任意の順番で適用する事が出来ますか?~
A:いいえ、出来ません。テキストに書いてある通り、[[回復]]後に[[破壊]][[効果]]の適用となります。(07/06/29)~

Q:[[ダメージステップ]]中に[[カウンター罠]]を[[発動]]しました。~
 この時に[[効果]]で[[戦闘]]を行っている[[モンスター]]を[[破壊]]した場合、どうなりますか?~
 また、「[[ダメージ計算]]前」と「[[ダメージ計算]]中」で処理に差は発生しますか?~
A:[[調整中]]

Q:[[破壊]][[効果]]は対象を取る効果ですか?~
A:いいえ、対象を取る効果ではありません。