*《&ruby(てんけいおう){天刑王}; ブラック・ハイランダー/Dark Highlander》 [#me32e871]
 シンクロ・効果モンスター
 星7/闇属性/悪魔族/攻2800/守2300
 悪魔族チューナー+チューナー以外の悪魔族モンスター1体以上
 このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
 お互いにシンクロ召喚をする事ができない。
 1ターンに1度、装備カードを装備した相手モンスター1体を選択して発動する事ができる。
 選択したモンスターに装備された装備カードを全て破壊し、
 破壊した数×400ポイントダメージを相手ライフに与える。

 [[遊戯王5D's 第1巻 付属カード>書籍付属カード#YF]]で登場した[[闇属性]]・[[悪魔族]]の[[シンクロモンスター]]。~
 [[モンスター]]版[[《不協和音》]]のような、[[お互い]]に[[シンクロ召喚]]を禁止する[[永続効果]]と、[[相手]][[モンスター]]1体に装備された[[装備カード]]をすべて[[破壊]]し、[[ダメージ]]を与える[[起動効果]]を持つ。~

 [[チューナー]]・非[[チューナー]]共に限定されており、[[【悪魔族】]]以外での[[シンクロ召喚]]は難しい。~
 積極的に使いたい場合は、専用[[デッキ]]を組む必要があるだろう。~
 比較的[[汎用性]]の高い組み合わせとしては、[[《ダーク・リゾネーター》]]+[[レベル]]4[[悪魔族]]、[[《ヘル・セキュリティ》]]+[[《邪帝ガイウス》]]、[[《魔轟神クシャノ》]]+[[《魔轟神グリムロ》]]等が考えられる。~
 [[【魔轟神】]]なら[[チューナー]]・非[[チューナー]]共に[[悪魔族]]が多いため無理なく[[シンクロ召喚]]ギミックを取り込めるだろう。~
 [[【DD】]]なら[[《DDナイト・ハウリング》]]で[[《DDリリス》]]を[[蘇生]]させれば1枚で出すことも可能。~
 自身と指定[[素材>シンクロ素材]]の[[種族]]が合致しているため、[[《ジェノミックス・ファイター》]]を用いるのも手である。~

 [[レベル]]7の[[シンクロモンスター]]では[[《ニトロ・ウォリアー》]]と並び最高の[[攻撃力]]を誇る。~
 更に[[シンクロ召喚]]封じの[[効果]]を持っており、[[《ギガンテック・ファイター》]]等に一方的にやられる事がない。~
 奇襲性は無いが、[[《不協和音》]]と違って[[自壊]]することも[[メインデッキ]]を圧迫する事もない。~
 [[シンクロ召喚]]以外には[[耐性]]がないため永続的に封じる事は難しいが、制圧力として低くはない。~
 特に[[シンクロモンスター]]に頼り切っている[[デッキ]]ならばこの[[効果]]と[[攻撃力]]で圧倒できるだろう。~

 ただし、[[シンクロ召喚]]以外の[[特殊召喚]]には一切対応しておらず、[[蘇生]]等ならば[[シンクロモンスター]]も[[フィールド]]に出す事が可能である。~
 また、[[自分]]も[[シンクロ召喚]]を行えなくなるため、[[自分]]の[[チューナー]]等が[[腐る]]ことも考えられる。~
 [[《月の書》]]で[[裏側守備表示]]にする、[[《亜空間物質転送装置》]]で[[フィールド]]から[[離す>離れる]]、[[《シンクロキャンセル》]]で[[エクストラデッキ]]に[[戻す]]、等で一時的に[[シンクロ召喚]]が可能になる。~
 しかし余分に[[カード]]を消費してしまうため、[[シンクロ召喚]]のタイミングには十分に注意が必要である。~

 また、単に[[シンクロ召喚]]を封じる[[効果]]として見ると[[《王宮の弾圧》]]の様な奇襲性に乏しい。~
 [[モンスター]]としても[[《虚無魔人》]]等がいて、[[メタ]]的にもそちらの方が有用性は高い。~
 この[[カード]]は[[相手]]が[[シンクロ召喚]]を使わない[[デッキ]]には全く役に立たず、よく考えず投入しても[[腐って>腐る]]しまうこともある。~
 もっとも、この[[カード]]の[[ステータス]]は高いため、[[戦闘]]要員としての活用は可能。~
 [[相手]]の[[シンクロ召喚]]を妨害し、高い[[攻撃力]]で制圧しつつ、この[[カード]]が[[除去]]されたあとの[[シンクロ召喚]]への布石を整えておこう。~

 [[装備カード]]を[[破壊]]する[[効果]]はおまけのようなものだが、あって困る事はない。~
 [[相手]]の[[《D・D・R》]]や[[《団結の力》]]をまとめて吹き飛ばせば、反撃の狼煙とする事もできるだろう。~
 [[自分]]から[[《ビッグバン・シュート》]]や[[《盗人の煙玉》]]を装備して[[除去]]や[[ハンデス]]に変える事もできる。~
 [[破壊]]と[[ダメージ]]は同時なので、[[《暗黒魔族ギルファー・デーモン》]]や[[《災いの装備品》]]といった[[任意効果]]による再装備も[[タイミングを逃す]]ことなく[[発動]]可能。~
 また、既に出されている[[《パワー・ツール・ドラゴン》]]の[[破壊]][[耐性]]を無力化して一方的に[[戦闘破壊]]する事も可能。~
 他にも、[[【サイバー・ダーク】]]に多い「[[モンスター]]を[[装備カード]]として扱う[[効果]]」を持つ[[モンスター]]や、[[ユニオン]][[モンスター]]に対する有効な[[除去]]手段としても機能する。~
 [[装備カード]]状態を維持することが少なく、[[《ドラグニティ−レギオン》]]等を擁する上[[闇属性]]メタを採用できる[[【ドラグニティ】]]は苦手な部類に入る。~
 [[相手]][[ライフ]]が僅かな状態なら、[[自分]]で[[相手]][[モンスター]]に装備させた[[装備カード]]を[[破壊]]し、危険を冒さずとどめを刺すことも可能。~

-この[[カード]]が付属した遊戯王5D's 第1巻では[[【インフェルニティ】]]での使用が推奨されている。~
確かに[[【インフェルニティ】]]には[[悪魔族]]が多いが、[[チューナー]]には[[《インフェルニティ・ビートル》]]や[[《ゾンビキャリア》]]を使うのが基本であるため、[[シンクロ召喚]]は狙い難い。~
そもそも、[[【インフェルニティ】]]は[[シンクロモンスター]]と[[エクシーズモンスター]]の大量展開によって[[相手]]を圧倒する事を主戦術とするため、相性は微妙なところである。~
もっとも、[[ミラーマッチ]]となった場合なら先に出せば優位に立てるだろう。~

-「天刑」とは天罰のことを指す。~
[[攻撃]]名の当て字に使われている「死兆星」は、北斗七星を構成するζ星「ミザール(Mizar)」の横にある「アルコル(Alcor)」がモデルになっている。~
[[カード名]]の「ハイランダー(Highlander)」の意味については[[ハイランダー]]を参照。~
この[[カード]]自体が北斗七星や死兆星をモデルにしていると考えると、本来の意味から転じ「天頂」の意味を持っていると考えられる。~

-原作・アニメにおいて―~
漫画5D'sの「遊星vsジャック」にてジャックが使用。~
その直前においては、&ruby(バーチャルソリッドフィール){仮想立体触感};により実体化して遊星に襲いかかったが、[[《ジャンク・ブレーダー》]]に防がれた。~
その後の[[デュエル]]では、[[《灰塵王 アッシュ・ガッシュ》]](漫画版では[[チューナー]])と《奇術王 ムーン・スター》を[[シンクロ素材]]として[[シンクロ召喚]]された。~
遊星の[[《スカー・ウォリアー》]]を[[攻撃]]して[[戦闘ダメージ]]を与え、返しの[[ターン]]での[[《ライトニング・ウォリアー》]]の[[シンクロ召喚]]を[[無効]]にした。 ~
次のジャックの[[ターン]]で、[[効果]]によって[[《スカー・ウォリアー》]]に装備された[[装備魔法]][[《デーモンの枷》>《魔界の足枷》]]と《呪われた盾−カースド・シールド》を[[破壊]]して[[効果ダメージ]]を与え、再び[[《スカー・ウォリアー》]]を[[攻撃]]して[[フィニッシャー]]となった。~
遊星は[[《シンクロン・リフレクト》]]を[[セット]]していたが、使おうとした瞬間にDホイールが破損したため[[発動]]できなかった。~
回想シーンの「ジャックvsアキ」「ジャックvsボマー」戦では、この[[カード]]で勝利している。~
「ジャックvsセクト」では[[罠カード]]《シンクロコール》の[[効果]]により[[フィールド]]の[[《灰塵王 アッシュ・ガッシュ》]]と[[墓地]]の《奇術王 ムーン・スター》を[[シンクロ素材]]として[[シンクロ召喚]]された。~
[[《天狼王 ブルー・セイリオス》]]の[[効果]]で[[攻撃力]]が600にまで下がった[[《魔王龍 ベエルゼ》]]に[[攻撃]]を仕掛けセクトに大[[ダメージ]]を与えるが[[効果]]により[[戦闘破壊]]できず、[[《魔王龍 ベエルゼ》]]の[[攻撃力]]を上げてしまった。~
「ジャックvsレクス・ゴドウィン」戦では、[[《灰塵王 アッシュ・ガッシュ》]]と[[《幻影王 ハイド・ライド》]]を[[シンクロ素材]]として[[シンクロ召喚]]された。~
[[レベル]]1[[チューナー]]として扱う[[魔法カード]]《インスタント・チューン》と[[《えん魔竜 レッド・デーモン》]]の[[シンクロ素材]]となった。~
その後[[蘇生]]されるが、[[シンクロ召喚]][[無効]][[効果]]が[[速攻魔法]]《天意無法》の[[トリガー]]となってしまい、[[破壊]]された。~
[[攻撃]]名は「&ruby(デス・ポーラ・スレイ){死兆星斬};」、[[シンクロ召喚]]を[[無効]]にする[[効果]]の名前は「&ruby(デス・トロピクス){死回帰線};」。~

--[[シンクロ召喚]]の際の台詞は「天頂に輝く死の星よ!地上に舞い降り生者を裁け![[シンクロ召喚]]!降臨せよ!《天刑王 ブラック・ハイランダー》!」。~

--漫画版では[[相手]]の[[シンクロ召喚]]のみを[[無効]]にする[[効果]]だった。~
また雑誌掲載時の[[テキスト]]は「[[相手]]の[[シンクロ召喚]]を無効果する」と書いてあったのみであり、劇中では[[シンクロ召喚]]後にそれを[[無効]]にして[[シンクロ素材]]を[[フィールド]]に[[戻す]]演出がなされた。~
「無効果」は「無効化」の誤字であり、コミックスで修正されている。~

//--「ジャックvsレクス・ゴドウィン」戦にて[[《天穹覇龍ドラゴアセンション》]]の[[シンクロ召喚]]を[[無効]]にする[[効果]]に対して発動された《天意無法》にて[[除去]]された際に、[[《天穹覇龍ドラゴアセンション》]]の[[シンクロ召喚]]を[[無効]]に出来ていない。~
//このことから、漫画版での[[効果]]はチェーンに乗る[[効果]]であり、[[効果解決時]]にこの[[カード]]が存在しないと[[無効]]に出来ない模様である。~
//効果にチェーンして発動したんじゃなくて無効化された後に発動してるからもう一度シンクロしただけでは?ブラックハイランダーは無効にした後シンクロ素材を元に戻すんだし

//-コナミのゲーム作品において―~

**関連カード [#yb7851c7]
-[[《不協和音》]]

//―《天刑王 ブラック・ハイランダー》の姿が見られる[[カード]]
//他のカードにこのカードのイラストが含まれている場合、そのカードをリンク

//**このカードを使用する代表的なデッキ
//-[[【】]]

**収録パック等 [#gf160afb]
-[[遊戯王5D's 第1巻 付属カード>書籍付属カード#YF]] YF01-JP001 &size(10){[[Ultra]]};

**FAQ [#i167b267]
Q:[[効果]]分類は何ですか?~
A:1つ目は[[永続効果]]、2つ目は[[起動効果]]です。(10/04/30)

Q:この[[カード]]を[[シンクロ素材]]とし、[[シンクロ召喚]]を行うことは可能ですか?~
A:いいえ、できません。(10/04/30)

Q:[[装備カード]]は[[自分]]・[[相手]]のどちらが装備したかは問いませんか?~
A:はい、問いません。(10/04/30)

Q:[[装備カード]]の[[破壊]]と[[ダメージ]]は同時扱いですか?~
A:はい、同時に行われる扱いになります。(10/04/30)

Q:[[破壊]][[効果]]は[[対象をとります>対象をとる(指定する)効果]]か?[[装備カード]]を装備した[[《ヴァイロン・エプシロン》]]を選択し、[[装備魔法]]を破壊できますか?~
A:[[対象をとる効果>対象をとる(指定する)効果]]となり、[[装備カード]]を装備している[[《ヴァイロン・エプシロン》]]を[[対象]]に選択し、[[装備カード]]を[[破壊]]する事ができます。(10/06/09)

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、事務局に質問した日付を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問は遊戯王エキスパートルールHPで調べるか、ルール質問BBSを利用してください。