遊戯王カードWiki - 《天刑王ブラック・ハイランダー》のバックアップ(No.91)

《天刑王(てんけいおう) ブラック・ハイランダー/Dark Highlander》 †

シンクロ・効果モンスター
星７/闇属性/悪魔族/攻2800/守2300
悪魔族チューナー＋チューナー以外の悪魔族モンスター１体以上
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
お互いにシンクロ召喚をする事ができない。
１ターンに１度、装備カードを装備した相手モンスター１体を選択して発動する事ができる。
選択したモンスターに装備された装備カードを全て破壊し、
破壊した数×４００ポイントダメージを相手ライフに与える。

　遊戯王5D's 第１巻付属カードで登場した闇属性・悪魔族のシンクロモンスター。
　《不協和音》を内蔵したと言える、お互いにシンクロ召喚を禁止する永続効果と、相手モンスター１体に装備された装備カードをすべて破壊し、ダメージを与える起動効果を持つ。

　チューナー・非チューナー共に限定されており、【悪魔族】以外でのシンクロ召喚は難しい。
　《ＤＤナイト・ハウリング》で《ＤＤリリス》を蘇生する【ＤＤ】、あるいはチューナー・非チューナー共に悪魔族が多い【魔轟神】が比較的出しやすい。
　特に【ＤＤ】は《ＤＤナイト・ハウリング》の制約により悪魔族以外のシンクロモンスターが使いづらいため、《デーモン・カオス・キング》と並びレベル７悪魔族シンクロモンスターとして重宝する。
　《インフェルノイド・デカトロン》も、他のインフェルノイドがデッキにいれば自己レベル操作が可能で融通が利く。
　他のレベル４悪魔族を軸に考えるならレベル２の《インフェルノイド・ベルゼブル》、インフェルノイド同士ならレベル３の《インフェルノイド・ルキフグス》とのセット採用でシンクロ召喚し易くなるだろう。
　《レッド・スプリンター》で悪魔族・レベル３チューナーを特殊召喚することでも即座にシンクロ召喚を狙える。

　レベル７のシンクロモンスターでは《ニトロ・ウォリアー》と並び最高の攻撃力を持つ。
　効果の前半はシンクロ召喚封じ、後半は装備カードの破壊だが、シンクロ召喚も装備魔法も使用するデッキが限られているため、相手を選ぶカードである。

　シンクロ召喚・装備カードのメタとしては同じレベル７シンクロモンスターである《月華竜ブラック・ローズ》が極めて優秀である。
　あちらは特殊召喚時にモンスター１体をバウンスできる上、このカードが対処できないシンクロ召喚以外の特殊召喚にも抑止力として働く。
　装備カードにしても装備モンスター自体をバウンスすれば済む話であり、《月華竜ブラック・ローズ》の壁は決して低くはない。
　ただし、こちらはシンクロ召喚そのものを封じるため、《氷結界の龍トリシューラ》のようなシンクロ召喚に成功した時に発動する効果を警戒するならこちらの方が有効である。

　装備カードを破壊する効果に関しては破壊された時に効果を発揮するカードを利用したコンボや、ダメージを与える目的で利用することになる。
　相手に《ビッグバン・シュート》を装備させて破壊すればモンスター除去になり、《盗人の煙玉》を装備して破壊すればハンデス効果を使える。
　破壊されても再び装備カードになる《暗黒魔族ギルファー・デーモン》・《災いの装備品》ならダメージの水増しにも使える。

このカードが付属した遊戯王5D's 第１巻では【インフェルニティ】での使用が推奨されている。
確かに【インフェルニティ】には悪魔族が多いが、チューナーには《インフェルニティ・ビートル》や《ゾンビキャリア》を使うのが基本であるため、シンクロ召喚は狙い難い。
そもそも、【インフェルニティ】はシンクロモンスターとエクシーズモンスターの大量展開によって相手を圧倒する事を主戦術とするため、相性は良くない。
ミラーマッチでもエクシーズモンスターで対処される場合も多いため、優位に立てるとは言い難い。

「天刑」とは天罰のことを指す。
攻撃名の当て字に使われている「死兆星」は、北斗七星を構成するζ星「ミザール(Mizar)」の横にある「アルコル(Alcor)」がモデルになっている。
カード名の「ハイランダー(Highlander)」の意味についてはハイランダーを参照。
このカード自体が北斗七星や死兆星をモデルにしていると考えると、本来の意味から転じ「天頂」の意味を持っていると考えられる。

原作・アニメにおいて―
漫画5D's前半におけるジャック・アトラスのエースモンスター。
「遊星vsジャック」戦で初登場。
その後のデュエルでは、《灰塵王アッシュ・ガッシュ》（漫画版ではチューナー）と《奇術王ムーン・スター》をシンクロ素材としてシンクロ召喚された。
遊星の《スカー・ウォリアー》を攻撃して戦闘ダメージを与え、返しのターンでの《ライトニング・ウォリアー》のシンクロ召喚を無効にした。
次のジャックのターンで、自身の効果によって《スカー・ウォリアー》に装備された装備魔法《デーモンの枷》と《呪われた盾－カースド・シールド》を破壊して効果ダメージを与え、再び《スカー・ウォリアー》を攻撃してフィニッシャーとなった。
遊星は《シンクロン・リフレクト》をセットしていたが、使おうとした瞬間にＤホイールが破損したため発動できなかった。
回想シーンの「ジャックvsアキ」「ジャックvsボマー」戦では、このカードで勝利している。
その後はジャックが新たなエースとして《えん魔竜レッド・デーモン》を手に入れたため、《えん魔竜レッド・デーモン》の前座としての登場にとどまっている。
攻撃名は「死兆星斬(デス・ポーラ・スレイ)」、シンクロ召喚を無効にする効果の名前は「死回帰線(デス・トロピクス)」。

シンクロ召喚時の口上は「天頂に輝く死の星よ！地上に舞い降り生者を裁け！シンクロ召喚！降臨せよ！《天刑王ブラック・ハイランダー》！」。

漫画版では相手のシンクロ召喚のみを無効にする効果だった。
劇中ではシンクロ召喚後にそれを無効にしてシンクロ素材をフィールドに戻している。
また、雑誌掲載時のテキストは「相手のシンクロ召喚を無効果する」と書かれていたが、「無効果」は「無効化」の誤字であり、コミックスで修正されている。
OCGでのイラストでは武器を正面に向けて構えているが、漫画では後ろに向けて携えている。