《天使の施し/Graceful Charity》 †
通常魔法 (禁止カード)
デッキからカードを3枚ドローし、その後手札からカードを2枚捨てる。
BOOSTER4で登場したドローカードの一つである手札交換の通常魔法。
手札交換、墓地肥やし、デッキ圧縮を一枚でこなす為、広く使用された。
手札の枚数を増やさない様に調整されているためか、デッキからドローする能力自体は《強欲な壺》よりも上。
そこからカードを交換するようにして手札からカードを捨てるが、この「捨てる」の部分を利用した様々なコンボが生み出された。
- エラッタ前の《黒き森のウィッチ》《クリッター》を捨て、効果を発動させ、最大4枚のアドバンテージを得る。
- 蘇生制限のルールが施行される前の特殊召喚モンスター、上級モンスターを捨て、《死者蘇生》《早すぎた埋葬》等で蘇生させる。
- 暗黒界や《キラー・スネーク》、《深淵の暗殺者》などを捨てることで損失を補う。
- 墓地を肥やし、カオスや《貪欲な壺》に繋ぐ。《混沌帝龍 −終焉の使者−》や《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》《カオス・ソーサラー》をこのカードで先攻1ターン目で出す事も出来る。
- 《マクロコスモス》等が存在する状態で《異次元の偵察機》を捨てれば損失無しどころかプラスに。
- 《ダンディライオン》の綿毛トークンを高速展開する。
- 《D−HERO ダッシュガイ》の効果を手軽に発動する。
- 《サンダー・ドラゴン》で手札を増やし、《サンダー・ドラゴン》を2枚捨てれば1枚のアドバンテージに。
など、二つ以上のことができるという他のドローカードにはない能力を秘めているのである。
そして、天魔神の登場によって更に猛威を振るう可能性もあった。
- 「テキストが短いカードは強い」という不文律を体現しているカードのひとつ。
- 「ゲームや書籍などの付属カードを3枚手に入れるために、ゲームや書籍などを3つ買ってからその付属カードを抜き取り、必要のない2つのゲームや書籍などを捨てたり売ったりすること」を、このカードに例えることがある。
- 初心者や小さい子供たちはこのカードを嫌う傾向があった。
やはり3枚引いた後2枚捨てる行為がデメリットと感じることが多かったのである。
現実には前述の通り捨てる行為さえ利用できるのだが。
- このカードに限ったことではないが、アニメ版では英語名が変更されている。
- 原作・アニメにおいて―
すでに実物が登場してからしばらくして公開された「バトルシティ編」の初戦である、「闇遊戯vsレアハンター」戦で登場。
この時にレアハンターは3枚もデッキに投入していたようであり、高速で《封印されしエクゾディア》のパーツを集めていた。
原作ではそこまでだったが、アニメではその後のオリジナル「バトルシティ編」・「ドーマ編」で闇遊戯と舞、「KCグランプリ編」で海馬とジーク、レベッカがそれぞれ使用。
《堕天使の施し》なる、明らかにコンボを意識したカードも誕生した。
ちなみに《堕天使の施し》は互いのプレイヤーは魔法の効果で墓地へ送ったカードを全て手札に戻すといった効果を持ったカード。
段々と強さが浸透しだしてきたように使用者が増えていったようである。
- 遊戯王Rでも何度か登場。
天馬月行がテッド・バニアス戦で使用した際には、手札交換後もモンスターを召喚しなかった為、手札事故を起こしたとテッドに嘲笑されていた。
しかし、このカードで捨てた装備カードが、のちのデュエルで大きな役割を担うことになる。
- GXでも万丈目をはじめ、エド、クロノス、十代、コレクター、ヘルカイザーなど、多くのデュエリストが使用している。
主に何かしらのコンボに繋げるため使用されている。
- アニメ5D'sでは効果やイラストがこのカードと類似した《Sp−エンジェル・バトン》が登場している。
- コナミのゲーム作品において―
PSPのタッグフォースシリーズでは、《強欲な壺》と同様に全登場デュエリストに専用ボイスが用意されている。
しかしゲームの初期制限リストではこのカードは禁止カードであるため、実際にボイスを聞くためには各キャラクター攻略後のボイステストか、禁止カードを1枚入れられるようになった状態でパートナーデッキに組み込む必要がある。
関連カード †
収録パック等 †
FAQ †
Q:手札を捨てるのはコストですか?効果ですか?
A:効果になります。